模倣犯 (上)

著者 :
  • 小学館
3.85
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本棚登録 : 6695
感想 : 713
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  • Amazon.co.jp ・本 (721ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093792646

感想・レビュー・書評

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  • 連続殺人事件の話です。簡単に言えばそうなのですが、膨大なページ数のこの本は上だけでたくさんの登場人物が出てきます。殺される者、殺す者、その家族。短い話だと飛ばされがちな所まで細かく描かれているので、自分もその中にいるような感じです。怖い。恐ろしい。とても分厚いですが、気になります。今から下を読みたいと思います!

  • ドラマを見ました。坂口健太郎くんがピース。笑顔が笑顔に見えない…いいキャスティングだった。

  • 登場人物の人物像と背景が細かく描写されていて、物語の中に入り込んでいるみたいになる。
    とにかく長くて、読み進めるのが一苦労だが、面白い。

  • スペシャルドラマと映画を見て、興味を持ったので読んだ。一人一人の焦点の当て方、主観性が細かく、嫌な感情も自分の中にありそうに描かれていた。ピースとヒロミの関係は、ドラマより映画に近いのかなと感じた。全てがピースの計画通りではない、完璧人間ではないという印象が原作ではより感じられた。

  • 2016.7.19 読了


    今さらですが、どんな話か
    全く知りません。

    今さらですが、読み始めました。

    長い!! けど、面白い~
    続きが かなり気になります!!

  • この作品で宮部みゆきを読まなくなった。あまりに殺伐としていて著者のイメージが吹き飛んだ。

  • 2001.7

  • 2016.4.5 再読
    模倣犯。これほど濃厚で読み応えのある本はなかなかない。
    犯人、被害者、遺族、様々な立場の心理描写が緻密。とてもひとりの人間が書いたとは思えない。
    宮部さんの特徴でもあるけど、視点がサクサク変わっても全然違和感がなく読み進められる。
    他の作家だと、ん?という言い回しや、この書き方はなんだかおかしい、雑、と感じることも多いけれど、全くない。

  • 2016

  • 実は宮部みゆき作品はあまり読んでいなくて、長編は3作目くらい。代表作のひとつでもあるし、これは読んでおくべきかなあと考えて。

    上下巻の分冊。上巻では、本書の根幹となる事件の発端と展開が描かれる。群像劇的で、エピソードごとに視点の主が変わることにはなるが、第1部はおもに事件の被害者側、捜査(調査)側の立場から連続女性殺人事件が描かれる。最初に死体の一部を発見した高校生は、また別の強盗殺人事件の生き残りという設定だけど、これが後半の伏線になるのかどうかは不明。これが鍵にならなかったら肩透かしだなあ。
    マスコミを利用した不可解な劇場型犯罪だが、第1部はなんと容疑者と思しき2人の男性の事故死?で終わる。

    第2部はおもに容疑者とその周辺からの視点。被害者側の視点もあるので“当事者視点“というべきか。犯人のひとりは複雑な生育歴から、病的な性格が形成されたと思われる記述がある。関係する人物の述懐という形をとり、事件のからくりがさまざまな角度から(第1部のちょうど裏側を明かすように)描写される。こちらでは容疑者の1人で、第1部ラストで死んだ男の姿が見えてくる。自分は頭がいいと買い被っている男。奇妙な魅力と独善的な自己中心思考の主、時に襲ってくるトラウマのためにアンバランスなパーソナリティを持つ男。しかしここでは、自らの賢さを過信するこの男もまた、自分より頭の切れる誰かに利用されていることが暗示されて第2部は終わる。

    多様に張り巡らされた伏線がどれだけ回収されるのか、第1部で出てきたルポライター志望の女性がキーパーソンになりそうだが彼女が今後のストーリーにどう絡んでくるのか、下巻の展開を楽しみにしたい。

    群像劇は好きなのだが初期作品だからかやや散漫な印象は否めないというのが正直な感想。あと、なぜタイトルが「模倣犯」なのかもまだ上巻の段階ではわからない。

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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