- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093798808
作品紹介・あらすじ
前代未聞の「プロ野球×地域創生」物語
経営難で球団存亡の危機に瀕していたプロ野球・独立リーグの四国アイランドリーグプラスに所属する球団「高知ファイティングドッグス」。しかし、若き実業家・北古味鈴太郎がオーナーに就任することで事態は大きく変わっていく。鈴太郎は前例のない取り組みで球団を活性化させ、無謀とも思える球団の黒字化を目指していく。そのなかで始めたのが「牛を飼う」ことだった――。
●序章 異質の光景
●第1章 運命に導かれ
●第2章 理想の町を創る
●第3章 牛を飼う
●第4章 農業事業部
●第5章 ベースボール・ツーリズム
●第6章 最貧国からの挑戦者
●第7章 野球好きの女医
●第8章 「主将」と「県議選」
●第9章 真夏のご褒美
●終章 孫の手貸します
【編集担当からのおすすめ情報】
本書は、1つの野球チームが実際に起こした“奇跡”の物語です。作品の中では、独立リーグをずっと取材し続けてきた著者だからこそ引き出せた、球団職員たちの「ホンネ」が満載。高知球団の「プロ野球×地域創生」を体現した個性溢れる取り組みは、野球に興味がない人でも楽しめます。小説のようにドラマチックなノンフィクションです。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
-
ラミレスってなんで高知の貧乏球団に入団したんだろ?生涯年俸200億といわれ本塁打555本のメジャーリーガーだ。どうも野球がしたかったからとい...ラミレスってなんで高知の貧乏球団に入団したんだろ?生涯年俸200億といわれ本塁打555本のメジャーリーガーだ。どうも野球がしたかったからというのが第一の理由らしい。球団からのギャラは野球振興のため寄付するとのこと…2017/04/15
-
-
経営難のプロ野球独立リーグ「高知ファイティングドッグス」の「プロ野球×地域創生」の取り組みで始めた「牛を飼うこと」。
黒字化を目指してどんどん変わっていく球団のノンフィクション。
2023年10月期展示本です。
最新の所在はOPACを確認してください。
TEA-OPACへのリンクはこちら↓
https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00525114 -
球団とはいえ、地元の人達に支えられる必要がある事を理解している。
野球よりも、“地元の活性化の為に何が出来るか?“を、一番に考えて行動されてる。
結果、球団を維持する事が出来る。
簡単な事ではないが、芯をブラさず、愚直に努力する事に感銘を受けました。
機会があれば高知に行き、ファイティングドッグスを観たいなと、感じさせる本でした。 -
ユニークな事例であり、象徴的なエピソードであり大変興味深い。
ただ、それだけでは、経営は成り立たないのも事実であり、スポーツの持つ影響力の高さを地方でどのように活かすか、新たなモデルが必要になっていることを痛感する。 -
東2法経図・6F開架:783.7A/Ki55u//K
-
前兆に気づき、それに従った人たちの『群像ノンフィクション』ですね。関わりのある人が多く関わっているというのに発刊から半年も経ってからようやく読みました。すいません。でも、きてるねえ。
-
四国アイランドリーグという日本プロ野球機構とは別の独立リーグに所属する高知ファイティングドッグスというチームの創設からいまに至る流れを知れる一冊。
個人的に四国、高知と言えば坂本龍馬や山内一豊、中岡慎太郎といった幕末の志士の産まれた町、仕事で何度か訪れてものすごく豪快な飲み方をする人々に出会った町。
阪神ファンを続けてきたので、他のチームに目を向けることなく、四国アイランドリーグのこともほとんど知らなかったが、球団を存続させるため、野球を続けるため、選手自ら野菜を育てたり、牛を育てたり、さらには監督、オーナーまでもが、スタンドにビールを売ったりとお手製で頑張る姿は感動を誘う。
とは言えチームを存続させるほどの集客力があるわけでもなく、苦労は絶えないのだろうが、地元の人が地元の為に取り組む事で、新たな力を巻き込み、地域振興の鍵となるくらいの力を持ち始めているようだ。
これで終わりではない、日本にはこのような場所がまだまだたくさんあるだろうし、増えてくるかも。
そんな時にこのような形で地域が盛り上がれることで、更に人が集まり、活性化されるようになればいいなぁ。
そんな簡単ではないとは思うがオリンピックに向けて東京中心に盛り上がっている。その先に待っているのは?
そんな時代を見据えて動き出すのにはもう遅いくらい。
今こそ一歩踏み出そうという気持ちにさせてくれる。 -
高知県にファイティングドッグスという独立リーグのプロ野球チームがあることをご存知ですか? 彼らは球団のため、高知県のため、自分たちの手で野菜を育てて売るなど球団とは思えない面白い活動をおこなっています。そのため、畑を通じた地元の人との交流が盛んで、ファンとの距離も近いです。こんな球団が地元にあったら…と思わず感じてしまいます!
-
Jリーグの地域密着もそうなんだが、日本の「都道府県」というレベルでの「変わらなさ」について、挑戦していく姿は活き活きとしてひかれる。
ただ、高知ファイティングドックスの「野球」そのものが語られていないのは、どうなんだろうか?そこに魅力が無いと。
通訳の青木さんのような、プレイヤーとしてのめざましい活躍がもっともっと語られて欲しいよ。