- Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093863308
作品紹介・あらすじ
春から工業化学科の大学院生として、 山根は京都市内の学生寮で暮らしている。
教授から計算ミスを指摘されたその日、 突然の豪雨の中、 満開の山桜の向こうに、 白いワンピースを着たそのひとがいた――。
京都の理系男子が初めて恋した相手は姫!?
たいせつに育まれる初恋のときめきを、 いとおしく描いた とびきりキュートな純情長編。
『左京区七夕通東入ル』の姉妹編。どちらの作品からでもお愉しみいただけます。
感想・レビュー・書評
-
左京区七夕通東入ルの続編ですが、この作品から読んでも楽しめます。前回は龍彦と花の物語でしたが、今回は龍彦の友達の山根くんの初恋の話です。恋をするのは、結果がどうあれやっぱり良いですね。暖かい恋のお話でした。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
寮
斎王代
大文字焼き
レシート
山根くんの恋の物語。泣けます。
京都という街に住みたくなる。
図書館本 -
七夕通の姉妹編。炎大好き花火大好きの山根君が恋をしたのは、下鴨神社で出会った 透き通るような白い肌に長い黒髪の「姫」だった…
京都歴が長い割に葵祭りに行ったことはないのだけれど、斎王代と言えば由緒正しいお家のお嬢さんが務めるものなので、山根くん厄介な人に惚れちゃったな〜と心配しつつ見守っていたのです。
京都という土地柄のせいか、私の友人にも世界遺産認定されているお寺の後継者がいます。彼のお家は檀家を持たないため、割合自由度は高い印象ですがやはり生まれた時からある種の使命を持っていることに変わりはなく…日頃おバカな話ばかりしている彼からはイメージし辛いけれど、それなりの覚悟で進む道があることはなんとなく察せられます。男女の違いはあれど今回のヒロイン「姫」こと、美月さんもまた…。
叶わないなら、届かないなら、出会わなければ良かった。なんて思ったことがない訳じゃないけど、「なんで好きだったんだっけ?」と後から頭を抱えるような相手じゃない限り、出会えたことも、恋したことも、意味がある。七夕通よりこちらの方が断然好きです。恋せよ、理系男子!次はグルメな安藤君主役でお願いします。
余談ですが瀧羽麻子さんが前の職場の先生の、中高の同級生と聞いてびっくり!Facebookにレビュー同時投稿される設定にしていて、先生からご連絡いただき…世間は意外と狭いです… -
「左京区七夕通東入ル」の続篇?姉妹編?
花ちゃんとたっくんのその後をチラリとのぞきつつ、あの四人の中のヤマネくんのお話。
「人間も元素の集合体ですから 組み合あわせしだいでなにかが起きるのは、ある意味、自然なのかもしれません」
雨の下鴨神社で山根くんは「姫」に出会う。
あんなに魅せられていた花火も手につかない、初春から、ジリジリとら照りつける陽射しの下の夏までの数ヶ月。
息苦しくて、切ない。
誰も悪い人がいないから誰にも当たれなくて悶々としてしまう。
でも最後の展開に彼の優越感と彼女の利己的さを感じてしまうのはわたしのいやらしさ?
スクールカーストAチームの思考よね、とか。
何かに夢中になってる人への視線が暖かいことは嬉しい。
ただ、あまりにも切なくて、電車で泣くのをこらえて鼻をタラしながらずっと内心叫んでた。
ヤマネ!ヤマネ!ヤマネ!ヤマネ!
花火やりにいこう!酒の用意しよー! -
『左京区七夕通東入ル』の姉妹編。
本作は、より直球の恋愛小説。
電撃的な一目ぼれから、一喜一憂する日々。
初々しく、甘酸っぱくてちょっと切ない。
龍彦は引っ越したものの、寮のメンバーは変わらず個性的で、楽しそう。
ピュアな物語に、京都の舞台がまたぴったり。 -
微笑ましく、いじらしい山根くんの恋。美月さんは、自分の運命を肯定して生きると既に決めていたけれど、山根くんの気持ちは嬉しかったのですね。だから「ごめんなさい」ではなく、「ありがとう」と言ったのですね。
-
花火が好きで、ひたすら爆発物の研究に身を捧げてきた、恋を知らない大学院生、山根くんが恋をした。
京都を舞台にした爽やかな恋物語。
七夕通りの続編。
今度は山根くんが主役。
山根くんの恋の相手は高嶺の花。
前作を読んでいたので、たっくんと花ちゃんが相変わらず幸せそうで嬉しい。
安藤くんまわりの食べものは相変わらずおいしそう。
山根くんの恋愛下手っぷりは非常によくわかるし読んでてじりじりする。
ことりっぷ的な京都の話。 -
山根くんが恋をした。
恋のお相手は、神社で雨宿りをしていた美人。
傘を貸すだけで精一杯、連絡先まで聞けなかった…。 -
もう、なんでしょ、この気持ち。このキュンキュンくる気持ち。
ずいぶん長く忘れ去っていた「恋」する気持ちがどどどどっとあふれかえってきちゃって大変でした(笑)
山根くんの不器用な恋に活を入れながら全力で応援したくなる。
いや、それよりも山根くんたちと一緒に寮で暮らしたい!
毎朝六時半にラジオ体操をして朝ごはんを食べたい!
青春だ!青春だ!青春だ!そして恋だ!
久しぶりにスカッと爽やかな青春不器用恋物語を読みました。
あぁ、気持ちよかったぁ。 -
左京区七夕通東入の続編。今度は寮の山根くんが主人公。姫との出会い、悩み苦しみながらも楽しい時間を共にし、そして姫がどんな人なのかが明らかになっていく…それにつれて手の届かない遠い人という実感がつよくなって読んでいても苦しかった。姫は結婚が決まっている身として、どういうつもりだったんだろう。姫にとっても、山根くんにとっても良い経験になったんだろうが。ちょっぴりほろ苦い、成長ストーリーだった。
-
わかってはいたけど…
-
前作「左京区七夕通東入ル」で登場した恋に無縁な山根くんの恋物語
偶然出会った雨宿りをしている美月さんに恋をしてしまった山根くん。
美月さんを目の前にしての夢見心地な様子や狼狽えよう、慌てっぷりが微笑ましい。
そして山根くんの友人・たっくんの彼女である花ちゃんが、山根くんの恋を全力で応援する姿が良い。読んでて私も前のめりになっちゃいました。
一緒にバカやって、喜んで、励ましてくれる仲間。見守ってくれる人がいるって幸せですね♪
美月さんと山根くんの「使命」の話にジーン。
そしてラストは思わずちょっと涙。 -
花火・・・うーん花火・・・
-
図書館で借りたもの。
京都の理系男子が初めて恋した相手は姫!?
たいせつに育まれる初恋のときめきを愛おしく描いたとびきりキュートな純情長編。
初読みの作家さん。
「京都」「理系男子」「寮生活」と、好きな感じだな~っと思って読み始めたけど、そこまでだった。 -
左京区ものの第二段。今回の主人公は山根くん。工業化学科で現在院生。御なじみの顔ぶれもあるが、今回は山根君の恋愛模様だ。京都の地名が懐かしい。糺の森で雨に降られて傘を貸してあげた姫とのこれからはいかに。花ちゃんも龍彦も顔をだします。
-
山根の頭の中が美月さんでいっぱいになったからなのか、研究の話が途中から出てこなくなった。読み終わってふと、研究どうなったんやろと思ってしまった。
-
前作は花の恋のお話。今作は、山根くんの恋のお話でした。美月さんを振り向かせるために、花から一生懸命アドバイスをもらっている山根くんが可愛かったです。また、たっくんと花の距離もグッと近くなった雰囲気があり微笑ましかったです。お話に出てくるお祭りは文章から京都の風情が感じられ、京都に行ってみたくなりました。また、少ししか出番がなかった小笠原さんも美月さんへの一途さが素敵だと思いました。