神様のカルテ0

著者 :
  • 小学館
4.10
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感想 : 337
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093864046

感想・レビュー・書評

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  • 表題の「神様のカルテ」について知ることができる。1から3までの物語を0を読むことでより深く味わえる。物語に登場するなくてはならない方々のエピソード。
    「ヒトは、一生のうちで一個の人生しか生きられない。しかし本は、また別の人生があることを我々に教えてくれる。たくさんの小説を読めばたくさんの人生を体験できる。そうするとたくさんの人の気持ちもわかるようになる。」
    私もたくさんの人の気持ちがわかるようにたくさん本を読んで、優しく生きたいな。

  • 強さと優しさにあふれた人たちばかりで、読了後爽やかさを残してくれる。

    0ですが、絶対に神様のカルテ1~3を読んであとに読むことをお勧めします。

    4話ともよかったけど、やっぱり一番は「神様のカルテ」。
    研修医として患者に真摯に向き合う一止の姿と、國枝さんとのやり取りに涙。

    このシリーズ、大好きです。

  • 栗原先生と科は違うものの、悩んで塞ぎ込みがちな夫君へ 引用して提言したい文がいくつか。

    206頁
    「神様がそれぞれの人間に書いたカルテってもんがある。俺たち医者はその神様のカルテをなぞっているだけの存在なんだ」

    「人ってのは生きる時は生きる。死ぬ時は死ぬ。栗ちゃんがいくらその生真面目な頭を振り絞って考えたって、國枝さんの人生が大きく変わることはない。國枝さんには國枝さんのために神様が書いたカルテってのがもともとあるんだよ。そいつを書き換えることは、人間にはできないんだ」

    「医者にできることなんざ、限られてる。俺たちは無力な存在なんだ」
    (大狸先生)

    できることは限られている。
    人の命を定めるのは、確かに神様の領域だ。
    だがそれは人の領域を放棄してよいことにはならないだろう。限られたなかでも力を尽くすのが人であるのなら、人間にはずいぶんとやるべきことがあるはずだ。
    (栗原一止)

  • どのシリーズも好きです。
    一止の医者としてのはじまり。変わらない信念がはじめからあったのだな、と思った。
    ハルの強さ、かっこよさ、素敵でした。

  • 優しさは、、、。
    優しさは※※します。
    名言です

  • 恐ろしい本を読んだ後だったので心癒されたくての選択でした。しかしものすごい破壊力で涙腺を攻撃されて、また昼休みに読みながら泣いてしまいました。若かりし日の大狸先生のご指導ぶりや、今は亡き古狐先生がご健在な姿がグッときました。
    「神様のカルテ」という題名はここからきていたのですね。

  • P160より
    優しさは弱さではない。相手が何を考えているのか考える力を「優しさ」というのです。

    人に優しいとは何かと突きつめていった時、最後にたどり着く言葉だと確信しました。

  • 映画化もされた神様のカルテは1〜3までが刊行されていますが、ゼロがあるとは知りませんでした。

    『神様のカルテ1』より前の時代が舞台になっていて、主人公の消化器内科医、栗原一止(いちと)の医学生時代、研修医時代の話が描かれています。主人公以外のおなじみの登場人物も総出演。題名の由来となった『神様のカルテ』の意味が分かって大いに納得しました。

    神様のカルテは長野県松本市が舞台ですが、四季の移り変わりを北アルプスの遠望、身近な植物の微妙な変化などで頻繁に描写され、作品の深みと温かみを読者に伝えていると思います。

  • 0だから1以前という設定なのね。
    人間には神様のカルテというものがあるのか。
    うん、そうかもしれない。
    病気にかぎらず日常で起こることはある程度決まっているのかも。そう考えると気が楽だ。
    後悔しないように毎日を過ごしたいものだ。

  • 新たな『神様のカルテ』はここから始まる。

    シリーズ300万部突破のベストセラー『神様のカルテ』にまつわる人々の前日譚であり、かつ珠玉の短編集です。栗原一止は、信州にある24時間365日営業の本庄病院で働く内科医です。本作では、医師国家試験直前の一止とその仲間たちの友情、本庄病院の内科部長・板垣(大狸)先生と敵対する事務長・金山弁二の不思議な交流、研修医となり本庄病院で働くことになった一止の医師としての葛藤と、山岳写真家である一止の妻・榛名の信念が描かれます。ますます深度を増す「神カル」ワールドをお楽しみください。
    「Amazon作品紹介」より

    作品紹介のとおり、学生時代の栗原先生や山に登っている榛名さんに会える1冊.引きの栗原は、研修医時代から.初めての患者さんへの対応に心温まる思いがした.指導医の大狸先生の太っ腹(名実ともに)と冷徹事務長+飼い犬絹子の、表面上はやや冷やかに思えるやり取りの底に流れる信念や無言の信頼関係に、じわりと心が温かくなった.
    このシリーズは全部読ませてもらっている.厳しい医療現場の現状に驚きつつも、こういう気持ちで診療にあたっている医者がいるんだなぁと希望がもてる.なぜこのタイトルなのか、途中で答えが示される.
    残念なのは、栗原先生と榛名さんの話があるのかとちょと期待していたのになかったところかな.でも、栗原先生が待っているから榛名さんは安心して山に登れるんだなぁというのは分かった.

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著者プロフィール

1978年大阪府生まれ。信州大学医学部卒業。長野県にて地域医療に従事。2009年『神様のカルテ』で第10回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。同作は10年に本屋大賞第2位となり、11年には映画化もされた。著書に『神様のカルテ2』『神様のカルテ3』『神様のカルテ0』『新章 神様のカルテ』『本を守ろうとする猫の話』『始まりの木』『臨床の砦』『レッドゾーン』など。

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