ロマンシエ

著者 :
  • 小学館
3.52
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本棚登録 : 1371
感想 : 204
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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093864237

感想・レビュー・書評

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  • 原田マハさんの作品『ロマンシェ』を読了。美術の造詣が深い原田さんが書いた巴里を舞台にした作品との事で、いままでの彼女の作品と同じトーンで書かれているかと思い読み始めたが、最初の数ページですぐにその思いは覆され、彼女の新たなチャレンジをした作品である事がわかる。ただこのライトノベルのような軽いトーンと少女マンガのような設定に着いて行けない人も多いかも知れないと思う。少し読み進み登場人物のそれぞれの魅力が伝わってくると、当初感じた違和感が少なくなり結構楽しむ事が出来た。今回の美術の蘊蓄はリトグラフに関する様々な情報でその部分ではちょっとお勉強にもなったかな。映画化すると面白い作品かもしれない。そんな作家が自分の殻を破ろうとたのではという作品を読むBGMに選んだのはMichel PetoruchiamniのモントルーでのJim HallとWayne Shorterでのライブを収めた"Power of three"だ。こんなライブを目の前で聴けた人は幸せだなあ。https://www.youtube.com/watch?v=U_AdRdG4mDQ

  • 2016 5/27

  • 2016.5.13

  • 主人公の美智之輔がとっても魅力的。
    マイノリティで生きることは辛いこともたくさんあるだろうし、受け入れてくれる人ばかり出ないけれど、逆にそのまんまで受け入れてくれる人もたくさんいるのだ。
    自由に自分でいればいいのだなんてふふふと笑ってしまった。

  • この文体についていけず、途中で挫折しかけたが、後半4分の1で俄然面白くなった。いつも通りのマハさんの読後感で満足しました。

  • おもしろかったです。
    リトグラフの事を何も知らなかった。
    良さが良くわかりました。
    東京駅での展覧会、見に行きたかったです。
    近くで、また開催されないかなあ。
    マハさんの本は、読後感がとても良くて、
    それも大好きな理由の一つです。

  • 2016.04.25

  • キライじゃないけど、原田マハが書かなくてもいい文体とキャラ…

  • 恋愛ものと、美術、小説がコラボした作品だという印象。パリの街の趣ある情景が映画さながらの雰囲気を感じつつ読み進めていったが、コメディタッチで描かれている予想がつかない恋愛の行方とドタバタ劇もあり、一見ミスマッチかと感じたが、意外と合わさっているなと感じた。ミュージアムを舞台にした、絵画やある小説を巡って人々の恋愛模様が気になり、それに圧倒してしまう程だった。最後はハッピーエンドでまとめてられていて、良かったと感じる。ジンジンはうーんとなってしまう。物事を成し遂げるためにお騒がせもあるが、邁進する姿が良い。

  • 【最終レビュー】

    予約著書・約、3ヶ月半待ち。図書館貸出。

    既読したドラ・トーザンさんの出身地

    〈フランス・パリ〉へと舞台が移っていく展開。

    主人公の設定に、今までにない疑問視を感じたのが本当の所なのが率直に感じた所。

    一捻りした言葉遣い・妄想にはやはり、自分としては?でした。

    ただ、それ以外での

    ・パリのあちこちの界隈(カフェ、ホテル、レストラン等)の名称そのものからイメージがふんわり湧き上がるかのような『情景』

    ・歴史観のある美術館の数々から伝わってくる『雰囲気』

    ・『フランスの「日系書店」』

    ・『アートを土台にした「日本での展覧会」を開くための裏側をめぐる「物語」』

    ・フランス独特のあるアートの技法から見えてくるもの

    ・ドーランさんが書かれていた『実際のフランス独特のライフスタイル』

    ・フランスが舞台の映画作品

    等は、今までと変わらない『芯のある描写』がしっかりと伝わってきてたので

    〈アートの面白み〉と同時に

    〈自分自身の作品〉

    =オリジナリティを見つけるための主人公が、幅広い世代・立場の方々と『生身で肌で実際に「体感」していく中での「変化」』

    何だか、パリのアチコチを実際に旅をしているかのような『錯覚』も時折感じつつ

    未知の世界の空間をまたイロイロと巡っていきつつ、私自身、そう感じ取っていました。

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

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