下町ロケット2 ガウディ計画

著者 :
  • 小学館
4.23
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感想 : 527
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  • Amazon.co.jp ・本 (371ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093864299

感想・レビュー・書評

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  • 今回は,銀行とかロケットではなく,医療に関わる話です。様々な登場人物たちの熱い思いに胸を打たれるだけでなく,仕事とは何かを改めて考えさせられる作品です。何のために仕事をするのか、忘れかけていた思いを再確認することが出来ました。単に金儲けのためでなく、夢がある、目的がある、大義がある。その素晴らしさを教えられました。涙が出ました。

  • 読了日2013/07
    面白い!!分かりやすいし、手に汗握って一気に完読。
    これは、ぜひ、ゆいとにも読ませたい(高校生くらいになったら)
    ひろにも勧めたけど、テーブルに置きっぱ。。。。
    絶対、ひろみたいな読書苦手な男性にも受ける本だと思うんだけどなぁ
    世の中いろいろあるけど、最後は正義が勝つ!!みたいな単純だけどスカッとする本。

  • これの前に読んだ本2冊は評価できなかったせいもあり、久々に面白く読めた。
    さすが池井戸潤。期待を裏切らない。

  • 人を奮い立たせる原動力は夢とロマンだけではなかった。耐え難い情念に突き動かされ、為す術もなく突っ走る。そうせざるを得ない、駆り立てられるような動機というものがある。逃げ場のない苦しみの中で、それでも必死でもがき、前へ進もうとする。それぞれの男たちがそれぞれの信念と矜持をもって生きている。思いと熱を激しくぶつけあいながら真剣に生き貫いている背中に生きる勇気を与えられた。

  •  下町ロケットが面白かったので、2も借りてみました。
    医学部教授の貴船や、日本クラインの久坂等、嫌な人間が大量に出現して、佃製作所が窮地に立たされ続け、続きが気になって、又一気読みしてしまいました。
     佃製作所の人工弁の開発を任された、立花と加納が実際に、小児の心臓病患者に人工弁をつける手術の見学をし、その手術の成功によって、元気になった子供からのお礼の手紙や、患者の子供たちの笑顔の写真を励みに頑張る姿に、必死に努力する事の大切さを学びました。
     最後には、ライバルであった、サヤマ製作所が偽造データ問題で、自分から落ちていき、佃製作所に軍配が上がった時は、思わず万歳してしまいました。
     そして、自分にひどい仕打ちをした、日本クラインの依頼にに対して、「商売は信頼関係です」とすげなく断った佃社長に拍手喝さいを送りました。
     やったー!って、それまでのうっぷんが晴れました(*^-^)
     何事も誠実にし続ける事で勝機がつかめると思い、自分自身もそう思って努力を続けたいと思える、自己啓発にもなる本でとっても良かったです。

  •  中小企業佃製作所奮闘物語の続編。前作はロケットエンジンだったが今回は人工心臓の部品という予想外のバルブをめぐるすったもんだ。部品は変わっても物語の構成はほとんど同じで、今回も悪役の同業他社や取引先から無理難題やら卑怯な仕打ちを仕掛けられて絶体絶命に追い込まれながらも、チームワークと正義感と情熱という浪花節パワーで最後にひっくり返すという、勧善懲悪予定調和感動物語になっている。あまりにも類型的であり敵味方が豁然と分かれていて意外性はほとんどない。うまくいかないことの多い日常の憂さ晴らしには恰好のものだが、それ以上でもそれ以下でもない。まあそれがエンターテインメントの存在意義なのだから、よっしゃあと読んで溜飲を下げればそれでいいのだろう。佃さんよ。あんたは幸せだよ。こんなすばらしいスタッフに恵まれて、どんな難局も最後には乗りきってしまうんだから。椎名や久坂や貴船みたいな低劣な連中は現実にもたくさんいて、そういうやつらが実際には幅を利かせて、正直者を踏みつけにしてどんどんのし上がって行くんだよ。たしかに佃航平は希望の星だけど、所詮は夢物語なのが悲しいよね。

  • さすが、面白かったです。
    第一弾に比べると後半で一気に解決していくので、前半のじわじわ、でももしかしてうまくいくかも?な感じはハラハラものでした。
    途中何回かじわっときました。
    ほんとうにアツいし元気が出ます。

  • 下町ロケットの続編。今作は医療機器の人工弁がテーマ。読んだ池井戸作品は3作目だけど、最後はお約束の勧善懲悪でスッキリする作品だった。前作もそうだったけど、佃製作所は本当にいい会社だなと改めて思った。どうしても周りからの評価や出世のことなどを気にしながら仕事をしてしまいがちだが、何故その仕事をするのか、その仕事をどう繋げていきたいのか、考えながら仕事に打ち込んでいきたい。「人の数だけ仕事をする意味がある。」いい言葉だ。また、来週から頑張ろう、そう思える作品だった。

  • 今回は人工弁。
    そして完璧な勧善懲悪である(爆)
    相変わらず相手企業、人物は悪役。面白いぐらいに悪役。
    医療機器の分野でもどこでも「派閥」というものは蔓延っている。
    有名大学、企業ともなれば人脈の横の強さ、縦の強さは計り知れないもの。
    相手側はそれを巧みに使い、これでもかというぐらい佃たちを妨害する。
    それに対抗するべくあるものは「佃ブランド」の意気込み。
    物作りへの情熱。
    そして今回は人命への尊敬。(立花&アキちゃんコンビが熱い)
    凄く予定調和な感じはするけれど前作含めて面白かった。

  • 初巻に続き、良い内容。中小企業の製造業で働く若手〜中堅社員が読むと物語進行と日常の仕事でのシンクロシーンの一致が多いと思う。進入社員に読ませたい。
    ものづくり、協働、目標(プライド、品質)、知的財産権、競合会社、大手企業との関係、など、勉強要素が多い。

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著者プロフィール

1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。98年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞を、11年『下町ロケット』で第145回直木賞を、’20年に第2回野間出版文化賞を受賞。主な作品に、「半沢直樹」シリーズ(『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』『アルルカンと道化師』)、「下町ロケット」シリーズ(『下町ロケット』『ガウディ計画』『ゴースト』『ヤタガラス』)、『空飛ぶタイヤ』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』『民王』『民王 シベリアの陰謀』『不祥事』『花咲舞が黙ってない』『ルーズヴェルト・ゲーム』『シャイロックの子供たち』『ノーサイド・ゲーム』『ハヤブサ消防団』などがある。

「2023年 『新装版 BT’63(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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