下町ロケット2 ガウディ計画

  • 2671人登録
  • 4.27評価
    • (485)
    • (558)
    • (145)
    • (8)
    • (2)
  • 429レビュー
著者 : 池井戸潤
  • 小学館 (2015年11月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (371ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093864299

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

下町ロケット2 ガウディ計画の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 待ちに待った著者の最新作(出版社の戦略か、テレビドラマのヒットに合わせたかのようなタイミングの刊行がちょっと気になるが<笑>)。
    相変わらずの池井戸潤節、けっして読者を裏切らない爽やかな読後感は健在。
    『2』は、なんとロケットエンジンの部品+人間の命を救う医療機器という、意表を突く開発計画がテーマ。先頃「バックトゥザフィーチャー」の中での空想が、30年後の現在で現実になっていると話題になったが、この作品での心臓の人工弁も実現化するだろうか。
    続編は往々にして初回作品を越えられない傾向があるといわれるが、今作はその常識を覆す出来ばえといっていいかも。
    佃社長の小気味いいセリフが読者を魅了する。
    「今時誠実さとか、ひたむきさなんていったら古い人間って笑われるかもしれないけど、結局のところ、最後の拠り所はそこしかねえんだよ」
    「仕事に夢がなくなってしまったら、ただの金儲けです。それじゃあつまらない。違いますか」
    このところ世を騒がせている『くいデータ流用・偽装事件』あるいは『東芝事件』などの関係者に、池井戸作品を読むことをお勧めしたいと思いますが。

  • 新年の幕開けに読もうと決めていました。
    勇気と希望を与えてくれると信じてたから。

    やはり池井戸潤さんは裏切らない!

    信念を持ち、真っ当に生きていれば、
    必ずお天道さまは見ていてくれる。

    あきらめずコツコツと努力し続けたら、
    きっと夢はかなう。
    そう信じさせてくれました。

    と、書いていて少し照れるんですが、
    池井戸さんの本を読むと
    こういう言葉を口にしたくなるんですよね。


    そしてドラマです。
    ガウディ編がこんなに早く放送されるとは…。
    読む前に見たくなかったので、
    家族が見始めると、あわててリビングから逃げ出すんですが、
    音が聞こえるんですよ。豪邸なもので(笑)
    ついついお耳がダンボで困りました。

    世界に誇れる技術を持つ佃製作所のような町工場が
    この国には数多く実在するんだから、
    日本がダメになったなんて、言ってはいけないですよね。

  • 「ロケットから医療へ」
    絶賛放映中の下町ロケット後編の原作本。
    我慢せずに読んでしまった。

    三菱ーーじゃなくて帝国重工 vs 佃 と圧倒的にサイズの違うものに挑んだ前半戦と違い、後半は 医学会や 業種の違う中小企業が登場する。
    とはいえ、本書冒頭の関連図をみながら 帯と 最初の章を読めば 、どういう話になるのかなんとなく見当はつく。

    それでも面白いのが池井戸本。
    現実のビジネスはもうちょっとドライではないかと思うが、そこにウェットさをプラスして物語に編み上げる。
    対立して自分のもとを去った部下や、めんどくさい帝国重工とも折り合いをつけていく佃をはじめ、表層的ではない登場人物たちが ここぞというときに発する一言が良いのだろう。
    実際には、思っても口には出せない一言が。

    さて、端役ながらガウディ計画には女性技術者が加わってくる。
    彼女を妙に女性女性と持ち上げず変に色をつけず、ごくごく当たり前に描いているところがいい。
    好感度大。
    若い女性の活躍に戸惑うおじさんたち、 どうぞ参考に♪

    土俵際の佃たちの思わぬ救援となったジャーナリストも女性女性と書かれていない。
    しごくまっとうで気持ちがいい。

    もう一つ、
    フシギの国ニッポンは、失敗はものすごく叩くくせに、権力権威が突き通す嘘には激甘だ。
    なかったことにしちゃう。
    情報統制をはかる権力とそれに癒着するメディア。
    本作では、そんなことは許さないよ〜(^^)
    失敗には甘くはないが寛容さを見せるものの、悪意の隠蔽やインチキには鉄槌を下す。
    倍返しだよ♪

    謝辞によると 今回は 大阪医科大学と福井経編興業に取材しているそうだ。
    実際に繊維技術をいかして人工血管を作り出したコンビらしい。

    ドラマ後編は、その福井経編興業でロケをしているとのこと。
    ドラマ後の5分番組にも出てくるかな?
    http://www.fukutate.co.jp/

  • ロケットから人体へ―佃製作所の新たな挑戦!前作から5年。ふたたび日本に夢と希望と勇気をもたらすエンターテインメント長編!! (「BOOK」データーベース)

    楽しめました。
    でも、前作の方が面白かったかな…

  • やっぱり面白かった。正義は勝つって話はいいですね。
    なんかみんなが好きな要素が満載。
    佃製作所、こういう会社っていいな。
    登場人物も素晴らしい。池井戸さんって凄いな~

  • ドラマとほぼ同時に刊行されたような気がする。ドラマは見ていないが。ロケットから医療機器。しっかりと前作の内容も絡めている。取材もきっと詳細にされたのだろう。間違いなく傑作。

  • 読書日数 4日

    現在ドラマ化されている「下町ロケット」の続編書き下ろし。

    帝国重工にロケットエンジンバルブを部品供給することで、ロケットの打ち上げが成功してから後、今度は「心臓の人工弁」の設計に挑戦する。

    そんな中でも相変わらず「佃品質、佃プライド」は健在だか、前作との違いは「なんのために仕事をするのか」ということであった。

    今回は「医療機器」ということもあり、失敗をしたらせいめいに関わることであるので、そのリスクを負いたくないと考えがちである。

    実際、初めは躊躇もしていたのだが「医療の進歩が、人々の幸せやその周りを幸せにしていく」ということに気づかされることで、それに邁進するというのが、読んでいて共感できた。

    ライバル会社や医学会の利権がらみに翻弄されながらも、佃製作所の社風が本当に素晴らしく、こういう職場で「真剣勝負することができる」というのも、町工場ならではの醍醐味だと感じた。

    この作品は、今後の日本の「ものづくり」を目指そうとする若者が増えるいいきっかけになると思った。

  • 下町ロケット続編、とても面白かった!
    引き続き帝国重工とのロケットのバルブ供給の問題が動いていくのと同時に、いよいよ人工弁“ガウディ”計画も始動。
    大企業の思惑や派閥の対立、白い巨塔の権力闘争、研究者の夢と挫折、家族への思いなどさまざまな要素が次々と加わり、その展開はとてもスピーディで目が離せない。

    基本的には勧善懲悪のすがすがしさがありながらも、悪が悪だけで終わらないところもよかった。前作の真野さんしかり、今作でもふっと憑き物のとれる人たちの姿は印象的。何のためにこの仕事をしているのか、というのを見失わない人は強い。

    佃社長と帝国・財前の信頼関係もゆるぎなく、読み終わったときに佃製作所の社員と一緒になって乾杯したくなるような、池井戸さんらしい魅力的な一冊。

  • 久々に読んだ池井戸作品。
    今回の佃製作所はなんと医療業界の分野へ乗り出す。

    相変わらず敵対する企業らが憎たらしいキャラのオンパレードで…読み進めながらムカムカ。
    「こいつら~、見てろよ!最後絶対ギャフンって言うんだから」と怒りつつ。
    なかなか試作品ができない佃製作所社員の焦りに一緒にハラハラしたり。
    ときに「仕事とは何か」と池井戸作品共通テーマについて涙したり。

    やっぱり面白かった!一気読み。スッキリ爽快の読後感。
    そろそろドラマも見始めよう。

  • 会社の規模が大きければ信頼がある?
    そんなことはない。
    会社や商店など、ある程度の規模の職場は、社長や店主の持つ雰囲気に近い人(似た考えの人)が集まっているように感じる。
    佃製作所もそんな職場。
    自分の仕事に誇りを持ち最後までやり遂げるのはいいな。そうありたいもんだ。
    しかし、権力にものを言わせ横槍を入れてくる人っているんだろうな。邪魔する人とそれに打ち勝とうとする人という構図が一気読みに繋がるわ。

全429件中 1 - 10件を表示

下町ロケット2 ガウディ計画に関連するまとめ

下町ロケット2 ガウディ計画を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

下町ロケット2 ガウディ計画を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

下町ロケット2 ガウディ計画を本棚に「積読」で登録しているひと

下町ロケット2 ガウディ計画の作品紹介

直木賞受賞作に待望の続編登場!

その部品があるから救われる命がある。
ロケットから人体へ――。佃製作所の新たな挑戦!

ロケットエンジンのバルブシステムの開発により、倒産の危機を切り抜けてから数年――。大田区の町工場・佃製作所は、またしてもピンチに陥っていた。
量産を約束したはずの取引は試作品段階で打ち切られ、ロケットエンジンの開発では、NASA出身の社長が率いるライバル企業とのコンペの話が持ち上がる。
そんな時、社長・佃航平の元にかつての部下から、ある医療機器の開発依頼が持ち込まれた。「ガウディ」と呼ばれるその医療機器が完成すれば、多くの心臓病患者を救うことができるという。しかし、実用化まで長い時間と多大なコストを要する医療機器の開発は、中小企業である佃製作所にとってあまりにもリスクが大きい。苦悩の末に佃が出した決断は・・・・・・。
医療界に蔓延る様々な問題点や、地位や名誉に群がる者たちの妨害が立ち塞がるなか、佃製作所の新たな挑戦が始まった。

日本中に夢と希望と勇気をもたらし、直木賞も受賞した前作から5年。
遂に待望の続編登場!

下町ロケット2 ガウディ計画のKindle版

ツイートする