- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093864848
感想・レビュー・書評
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中学生が書いたということを抜きにしても、本当にすごい作品だと思った。
大人でさえ知らない諺や格言!藤井六段に続く驚愕の中学生である。
食べること、生きる姿勢について、深く考えさせられた。最後の章の「さよなら田中さん」は、教育熱心な親ならば必ず胸を突かれるだろう。作者自身が中学受験を経験しているのか、子供の心情がリアルに描かれている。
西原さんによる表紙の絵が、最初はあっているのか?と思ったが、読後はああ、西原さんだからこそなんだなぁ…と感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
飛ばし読みしたが中学生とは思えない表現力、文章能力。
最下層の貧困家庭にありながら主人公が聡明で心優しくて温まるが、題材は毒親だったり離婚だったり結構重たい。 -
図書館で借りた鈴木るりかさんの二作目の著書『14歳、明日の時間割』に感動したのでデビュー作を購入。
「いつかどこかで」「花も実もある」「Dランドは遠い」「銀杏拾い」「さよなら、田中さん」5話収録の連作短編集。
ビンボーな母子家庭で暮らす小学6年生の田中花実が主人公。
大食いで良く笑う母と娘の日常を、温かみのある言葉で真っ直ぐ、ユーモアたっぷりに描いている。
中学生作家とは思えない表現力に驚かされる。
凄いのはただの単純な物語に終わらず、毒親問題など現代における問題提議を含ませている点。
年齢・性別を問わず楽しめる作品。 -
物語はやっぱりいいなぁ。その世界に入り、登場人物の想いに寄り添いながらゆったりと読み進めることができました。
読者にそう思わせる、表現ができているからこそなんだけど、それを中学2年生がしているということに驚き。
好きこそ物の上手なれと言うけれど、きっと作者は物語が物凄く好きなんだろうなぁ。作品の内容も素敵でした。作者の実体験ではないでしょうが、想像力が素晴らしいと感じることができる作品です。 -
中学生が書いたとは思えない。読みやすいし文章がうまい。表紙のイラストが西原さんだからか、主人公のお母さんのイメージが西原さんのように思えて仕方がない。
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「もし死にたいくらい悲しい事があったらとりあえずメシを食え」
2018 3/17読了。
14歳とは思えない素晴らしい洞察力と表現力。
登場人物全部がいい。
最後の三上くんの章がたまらなかった。 -
20180303 作者の年齢は関係なく読んで引き込まれる小説だった。前知識がなければ人生の意味とか価値とか考えさせられる内容。お母さんのブレない感性が読んでいて気持ち良かった。できたら直ぐに十年後の田中さんや三上さんの話を読みたい。