コスメの王様

著者 :
  • 小学館
3.78
  • (34)
  • (70)
  • (51)
  • (8)
  • (1)
本棚登録 : 769
感想 : 67
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093866415

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 関西が舞台の作品は、馴染みやすいです。

  • 商売において最も大切なことはモノではなく信頼を売ること、人を育てること。そのためには真心を持って人に接する。その「信頼」が人との縁を繋いでいくのだから…。
    これ、商売に限らずそのとおりだなと思う。人を使い捨てる社会は早々に行き詰まるのにね…。

  • お互いに惹かれ合う2人になんの障害もなさそうなラブストーリーかと思いきや急展開!
    ハナの人生をもっと深掘りして欲しかった。

  • 東洋の化粧王と呼ばれた中山太一氏の人生を元にした小説。装丁が素敵ですね。

  • 利一とハナの生きる姿勢に、時代背景は違えど、とても勇気づけられた作品。
    学校に行くことは出来ず、自分のしたい事も出来ない人生の中で、それでも必死に、前向きに生きる道を模索する姿をみて、自分の与えられた環境がどれだけ恵まれているのか、どれだけ惰性で生きてしまっていたのか考えさせられました。
    また、利一のビジネスマンとしての考えには、とても刺激を受けました。「真心」。当たり前だけど、ついつい疎かにしてしまう部分。"我を忘れるほど人を憎むな、悲しむな。商売とは商品の形を成した信用を売るもの。信用とは客にむやみに時間を使わせないこと。"
    時代背景の違いなど言い訳に出来ない考え、姿勢に学びを得ることが出来ました。
    利一の社長としての顔で踏ん張る姿勢に心打たれました。

    2人の恋の行方に歯痒さを感じながらも、最後には、そうか、これで良かったのかと、納得出来ました。
    2人の生き方がとてもかっこよかった。

  • 難しい言葉や、聞きなれない単語への読みづらさと闘いながら、読み進めたら面白すぎた。神戸の聞いたことある地名とか出ると親近感。期待していた展開(幸せな展開望みがち)ではなかったかもだけど、読後もいい気持ち。

  • 真心、ついぞ見聞きすることもない言葉になってしまったが、この物語にはしっかりと息づいている。利一のモットーであり、ハナの利一への想いゆえに身を引いた行いも又真心ゆえ。物語を貫くこの真心の終着点が、長い年月を経て「毎日が吉日」と笑いあえる二人であったことを嬉しく思う。
    色町・花隈が舞台なので独特のしきたりや芸者の暮らしについて描かれている点も興味深かったです。

  • 神戸花隈の芸妓とハート化粧品の社長利一。2人の幼い頃からの出会いからその後の紆余曲折が波乱万丈で面白い。実話が元にあるのでリアリティがある。真心を武器に一代で築き上げたコスメの王様のなり様も目が離せなかったけれど、ハナが1人の女性として自立しようとしたところに感動した。

  • 可愛い表紙に反し、ガッツリ偉人伝。
    実在のモデルを調べてみると、
    本当に美形だった。

    それにしても、やっぱり働くなあ。
    このタイプの話を読んで最初の感想は
    だいたいコレ。
    自分にはここまでの情熱がないから、
    ちょっと羨ましくなる。

  • 東洋の化粧品王と言われたクラブコスメチック社の創業者中山太一の生涯をモデルとしている。なかなか面白かった。「真心」をもって駆け抜けた、120年の歴史を刻み続けている化粧品を使ってみたくなった。

全67件中 31 - 40件を表示

著者プロフィール

1976年兵庫県生まれ。2000年『マグダミリア三つの星』で第4回角川学園小説大賞奨励賞を受賞しデビュー。主な著作に「トッカン」シリーズ、「上流階級 富久丸百貨店外商部」シリーズ、『メサイア 警備局特別公安五係』、『シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱』、『マル合の下僕』、「カーリー」シリーズ、『剣と紅 戦国の女領主・井伊直虎』、『主君 井伊の赤鬼・直政伝』(文藝春秋)など。2013年『カミングアウト』で第1回エキナカ書店大賞を受賞。漫画原作も多数。

「2023年 『忘らるる物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

高殿円の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×