先生、それって「量子」の仕業ですか?

著者 :
  • 小学館
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感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093885157

感想・レビュー・書評

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  • 一言結論:量子の話を平易に書こうというアプローチに大変意義があるものの、それに成功しているのかは少し疑問が残りました。主観も強め。

    感想:量子に関する本はいくつか読んできましたが、元々の理論が複雑なので本当にどれも難しいです。この本にはそういうとっつきにくさを打破しようという意志が見られます。数式はいっさい出てこず、ある程度イメージしやすい例えをふんだんに用いたり、皆が知っているようなアイテムが出てきたりと工夫の跡が見えるので、読んだ後「量子?関係ないよね」とはならないと思います。

    そういう意味で素晴らしいアプローチですし、難しい学問分野こそこういうアプローチが必要であると思いますが、この本に関しては残念ながら個人的にはやっぱりよう分からんかったなと…
    やはり核となる例え「光の粒=忍者」はちょっと失敗してませんか?観測者がいてはいけないというところからの発想だと思いますが、常識と異なる現象を人間で例えるのはイマイチぴんとこないというか。
    あと、これは超個人的な好みですが後半くらいには著者の主観、意見がよく入ってたなという違和感がありました。それは「おわりに」くらいだけにしておいて欲しいです。

    というか、せっかくこのタイトルなら先生と生徒の掛け合い方式だったら良かったのになあと思いました(というか実際読むまでそうだと思ってました)

  • 難しいことを比喩で説明していたが、よくわからないところがままあった。

  • 量子力学に少し興味があり,図書館でなんとか自分にもわかりそうな本を借りてみました。が、初心者に分かりやすく説明しようとすることが逆に混乱してしまう、という初心者あるあるで、何回も同じページを読み返すハメに。ぼんやり素粒子などの世界を感じることはできたのですが、マジでぼんやり。ただ、二重スリット実験のことは、二男に教えられて、面白いなと思いました。少しずつ分かる様になりたいです。

  • ●「時間を止めたらどうなるの?」という問いに対して、「世界が凍りつく」という解答はなるほどと思った。

  • あまりに文系?向けというか、普段科学に関心のない人向けなので、自分にはかえってわかりづらかったかも。

    ひとつ面白い話があった。

    今まで光合成のあまりの効率の良さが長いこと謎だったらしいんだけど、これを量子重ね合わせで説明する説が登場したと。当初はかなり批判されたものの、いろいろと検証してみるとどうも確からしいということがわかってきたんだって。

    へー。最初はトンデモ扱いされてたものが、どうも正しいっぽいなんて、今まさに新しい学問の分野が誕生するかしないかって場面に居合わせるなんてラッキーだね。といってもさっきの説が発表されたのが2010年だからもう8年前だけど。

    でも量子生物学に関する本とか記事って、ネット探してもまだまだ少ないよ。wikiなんてちょぴっとしか書いてないからね。

著者プロフィール

現在、東北大学大学院情報科学研究科応用情報科学専攻
准教授、博士(理学)/東北大学量子アニーリング研究開発センター
センター長/東京工業大学科学技術創成研究院
准教授/株式会社シグマアイ代表取締役/専門は統計力学、量子力学、機械学習

「2019年 『スパースモデリング 理論、アルゴリズム、応用』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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