銃口 (下)(小学館文庫) (小学館文庫 R み- 1-2)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (443ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094021820

感想・レビュー・書評

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  • 「人間はいつでも人間でなければならない。獣になったり、卑怯者になったりしてはならない。(中略)苦しくても人間として生きるんだぞ。人間としての良心を失わずに生きるんだぞ」

    文中のこの言葉が心に残る。私がなりたい人間と重なっている部分がある。

    主に旭川を舞台に、神、キリスト教、宗教、戦争が主なテーマ。

    特に日々の生活のなかで戦争が忍び寄ってくる様子がじっとりと書かれています。
    力ずくで他人の思想を縛ろうとしている世相など。
    この本を読んで、どんな戦争も反対したいと改めて実感しました。

  • 名作

  • 治安維持法のもと、いわれない無実の主人公がその経歴の為に翻弄される。
    主人公だけでなく、あらゆる人々が人としての生き方を戦争によって蹂躙され、そんな中でも人として正しく生きることの美しが描かれる。
    三浦綾子の長編としては最近の作のため、平易で美しい文章で読むことができる。

  • 今『銃口』の読書会に参加中。
    ふだんはひとりで向き合う本に、みんなで向き合う。
    感じるものは本当に人それぞれ。
    毎回新たな発見があったり、自分の感受性を肯定的に捉えてもらえたり。

  • 旭川などを舞台とした作品です。

  • 人としてどう生きるか・・・何を選び、何を大切にするか、時代の波の中で誠実に向き合うことの大切さを教えてくれる本です。私のこころの1冊です。

  • 教師を一生の仕事と心に決めた少年の一生。成長し、教師になり、治安維持法のもと教師の職を追われ、兵士として満州へ行き、日本へ帰ってきて再び教鞭をとる。

  • この本に出会えて良かった。
    人生で一番影響を受けた本かもしれない。

    もう一度読み直したい。

  • すごくすごく、戦争が解る本やった。
    汚い所も全部書いてあって、絶望だらけで、
    もう読むのが辛すぎて
    途中何回も読むのやめようかと思った。
    でも読んでよかった。相変わらずのキリストやったけど、この人の本はそれだけじゃないからいい。沢山考えさせてくれて、戦争の事にちゃんと向き合おうって思った。

  • 彼女の書く本は私のバイブルです。

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著者プロフィール

1922年4月、北海道旭川市生まれ。1959年、三浦光世と結婚。1964年、朝日新聞の1000万円懸賞小説に『氷点』で入選し作家活動に入る。その後も『塩狩峠』『道ありき』『泥流地帯』『母』『銃口』など数多くの小説、エッセイ等を発表した。1998年、旭川市に三浦綾子記念文学館が開館。1999年10月、逝去。

「2023年 『横書き・総ルビ 氷点(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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