- Amazon.co.jp ・本 (415ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094030013
作品紹介・あらすじ
天使のような容貌と肉体を持ちながら生まれつき生理がない人妻・涼子は、大学の後輩の大島に好意を寄せられ、凌辱されてしまう。さらに、病院に赴いた涼子は、自らの性の驚くべき真実を知る。異常なまでにつきまとう男を殺めた涼子は、彼の腹違いのヤクザの兄・山本に助けを求めた。二人は、山本の故郷である韓国へと向かう。そして、山本には恐るべき殺し屋が襲いかかった-。「性」と「国籍」。二人の存在の証をかけた愛と暴力の逃避行の結末は。
感想・レビュー・書評
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久々の花村作品。
彼の描く男性が堪らなく好きだ。
雄々しくて女々しくて、
逞しくて脆い、そんな男性の性(サガ)を見ると
あぁ男の人ってなんて可愛いんだろうと
そんな事を思う。
「生命とは、痛みなのだ」
なるほど。今回も中々に痛かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
エログロジェットコースターバイオレンスドラマ。前半はあまり好きじゃないが後半盛り上がって楽しめた。結末はあっけないが、ラスト近くに作者が伝えたかった主題(とても良い言葉)が書かれている。
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読み進めていくうちに、読んでいるのがつらくなるストーリー。天使のように美しい女性主人公が実は・・・ 男? 結果、まわり全てを破滅させていく。
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大島に強姦される場面、並びに涼子の
意外な弱点が判明するまでの展開が
非常にスリルありで、面白いです。
男が誰なのかが知りたかった…。 -
花村萬月は、性と暴力の作家だとか言われてるけど、非常にロマンチックな人なのだと思う。とてもロマンチックな恋愛小説。
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ハマれなかった。