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- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094064339
感想・レビュー・書評
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“……「マジか」。最後の一行を読み終えた時、あなたは必ずそう呟く!”とのふれこみにつられて読んでみたのはポーランドのクライムノベル。なんでもこの作者は「ポーランドのルメートル」と呼ばれているのだとか。そう呼ぶことがすでにネタバレになってないのか? と危惧しつつ読んでみたが、なかなかの難物でした。
前出のあらすじを読めば上巻は読む必要がない。それくらい上巻は無駄に満ちている。ほとんど展開しないのに、寄り道回り道の繰り返しで、挙句に蛇行運転してやっとこ本題に戻るという感じ。タイトルの『怒り』は、娘が父親を一言で言い現わしたもの。この検事である主人公の捜査以外の記述がやたらと多い。生活であったり思考であったり、はたまた服を選ぶ様子だったり。おそらく焦点は事件捜査ではないのだろう。「怒り」を抱えた主人公の本質に迫るお話だと思えば、違和感も不自然さも許せるのかもだが。
期待させるふれこみの効果は私にはなかった。読後はひたすら「???」しかなく、主人公の「怒り」も理解不能。そもそもどういう人物か最後まで理解できなかったもんなあ。怒りたいのはこっちだわ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ポーランドのルメートルと後書きにあるが、ストーリー展開に無理がある。
謎解きの面白さより、主人公のシャツキ検察官の物語になっており、共感が難しい。