教場 (2) (小学館文庫 な 17-3)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094064797

感想・レビュー・書評

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  • ドラマの前に新作を読むための復習再読。第100期短期課程の風間教場。
    川口春奈が演じた菱沼と枝元の話はよく覚えていた。本作のキー人の桐沢は、まだドラマになってない!?点検教練は、記憶にある。。あれはハコヅメか?
    退学になる側目線の話は津木田が最初で最後?
    仁志川の刑事ごっこ(は失礼か)も、面白かった。卵を見て時夜を求む。風間語録である。。
    ああ、警察に文句があると言った美浦くん、長期過程からの再挑戦だったとは!そっか〜。風間教官も感無量だね。
    さて、次は0か。。

    (2020.11.03)
    教場シリーズ第2弾。
    今年初めのドラマの中で珍しく覚えていた敬慕の話はこの2巻だったのね。なんだかんだと言っても警察はまだまだ男社会だから、ドラマでは女子の存在を両方出しちゃったのかな?でもそれなら、今回鬼教官として大活躍の助教の友永さんは2でドラマ出演なるか!?(笑)
    桐沢君と美浦くんの距離が何ともステキだった。第100期短期過程の学生は、彼らがいて、よかったね(^^)
    そして、美浦くんと彼の父のほんのちょっとのエピソードがとても素敵でした。

  • 教場と教場2でドラマ化したんだと納得。1はともかく風間が目立っていたが2は生徒たちが目立っていた。個性豊かというより、訳ありな生徒が多かったからか。手帳紛失のエピソードで風間が言った「きみは35日しか生きてこなかったのか」どんな嫌味よりも、叱責よりも堪える。辛辣とはこのことだ。元医師の桐沢が気になった。医師になるぐらいだから、警察学校の課題だって楽々だろう。羽津希はプライド高くて自意識過剰なお嬢さんだけど、彼女なりの努力やくじかれた思いがあると察せられる。美人も美人で大変だ。

  • 風間教官恐るべしとしか言えない。全ての指示、言動に様々な意味を持たせ、それを生徒自身に気付かせる。
    一見するとただの鬼教官だが、その冷徹さの中に時折垣間見える優しさなどが言うまでもなく周りを惹きつける。
    恐らく教官自信は、自分への戒めもあるのだろうが、今回も素晴らしい指導だった。

  • 教場続編。短編6編。一作目よりも印象が弱いがまだ続きかあるのでシリーズとして読み続ける。ドラマはどうだったんだろう。

  • 長岡弘樹作品は、数年前に「教場」を読んで以来の2作品目。
    木村拓哉主演のドラマに感化され本作品を購入。
    「教場」は既に手元になく、ほぼ記憶にない。

    警察学校の元刑事の鬼教官風間が、警察に不適合と判断した生徒や、
    意識が低い生徒に喝を入れるために退校届を渡すのが
    本作品のフォーマットになっている。

    本書は6話構成で、前後に多少のつながりはあるが1話で完結していくので、
    長編を読むのが苦手な方も大丈夫。

    さて木村拓哉主演のドラマがどうだったか。
    ドラマは原作を忠実に再現しているわけではなく、
    小説の要所要所を巧く織り込み、見事に長時間ドラマへと昇華していた。
    ドラマの風間のほうが無口で厳しく描かれていた。
    ドラマ、小説のどちらにも良さはあるが、
    個人的にドラマのほうがエピソードに強弱をつけており好ましかった。

    教育という行為において説明しすぎない美徳、背中で語る美徳をどう捉えるか。
    読む人の年代によって、もっと口で説明すれば、
    こんなに混乱することもないのにと感じるだろうが、
    自分で悩み考え抜いた結果、辿り着いた答えがより精神と肉体に
    刻まれることは確かにある。

    そしてハードボイルには口数少ない主人公が良く似合う。

  • テレビドラマ化するというのもあって読了。
    安定の面白さ。

  • 前作の方が好み。今作は、出てくる人のアクが少ない。いい人が多く、「そうきたか!」と思えなかった。
    いろんなテクニックは面白かった。

    創傷…元医師と銃の密輸者
    心眼…いじめられっ子とストーカー
    罰則…アスパラトイレと濡れ衣着せ男
    敬慕…映え女と模範手話女将
    机上…刑事ドラママニアとホームセンター息子と遺族の気持ち
    奉職…前職意外ランキング1位の暴力厳禁男

    (自分用のメモとはいえ、なかなかひどい)

  • あまり見聞きすることのない警察学校。
    この題材だけで、興味深い。

  • 続けて読んだ。
    1作目より風間教官に人間味が出てきて○。
    どんな仕事も大変だが、試験に合格してから、また学校があり篩にかけられるのは、消防、自衛隊等、危険な公務員にしかないだろうな。
    自分は楽してる。
    敬わないといけない。

  • 教場の続編。
    新たな学生が入校した一癖も二癖もある新人が、風間に鍛えられるお話。

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著者プロフィール

1969年山形県生まれ。筑波大学第一学群社会学類卒業。2003年「真夏の車」で小説推理新人賞を受賞し、05年『陽だまりの偽り』でデビュー。08年「傍聞き」で第61回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。13年刊行の『教場』は「週刊文春ミステリーベスト10」の1位、「本屋大賞」6位などベストセラーとなった。他の著書に『線の波紋』『波形の声』『群青のタンデム』がある。

「2022年 『殺人者の白い檻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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