- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094064797
感想・レビュー・書評
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教場と教場2でドラマ化したんだと納得。1はともかく風間が目立っていたが2は生徒たちが目立っていた。個性豊かというより、訳ありな生徒が多かったからか。手帳紛失のエピソードで風間が言った「きみは35日しか生きてこなかったのか」どんな嫌味よりも、叱責よりも堪える。辛辣とはこのことだ。元医師の桐沢が気になった。医師になるぐらいだから、警察学校の課題だって楽々だろう。羽津希はプライド高くて自意識過剰なお嬢さんだけど、彼女なりの努力やくじかれた思いがあると察せられる。美人も美人で大変だ。
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風間教官恐るべしとしか言えない。全ての指示、言動に様々な意味を持たせ、それを生徒自身に気付かせる。
一見するとただの鬼教官だが、その冷徹さの中に時折垣間見える優しさなどが言うまでもなく周りを惹きつける。
恐らく教官自信は、自分への戒めもあるのだろうが、今回も素晴らしい指導だった。 -
教場続編。短編6編。一作目よりも印象が弱いがまだ続きかあるのでシリーズとして読み続ける。ドラマはどうだったんだろう。
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長岡弘樹作品は、数年前に「教場」を読んで以来の2作品目。
木村拓哉主演のドラマに感化され本作品を購入。
「教場」は既に手元になく、ほぼ記憶にない。
警察学校の元刑事の鬼教官風間が、警察に不適合と判断した生徒や、
意識が低い生徒に喝を入れるために退校届を渡すのが
本作品のフォーマットになっている。
本書は6話構成で、前後に多少のつながりはあるが1話で完結していくので、
長編を読むのが苦手な方も大丈夫。
さて木村拓哉主演のドラマがどうだったか。
ドラマは原作を忠実に再現しているわけではなく、
小説の要所要所を巧く織り込み、見事に長時間ドラマへと昇華していた。
ドラマの風間のほうが無口で厳しく描かれていた。
ドラマ、小説のどちらにも良さはあるが、
個人的にドラマのほうがエピソードに強弱をつけており好ましかった。
教育という行為において説明しすぎない美徳、背中で語る美徳をどう捉えるか。
読む人の年代によって、もっと口で説明すれば、
こんなに混乱することもないのにと感じるだろうが、
自分で悩み考え抜いた結果、辿り着いた答えがより精神と肉体に
刻まれることは確かにある。
そしてハードボイルには口数少ない主人公が良く似合う。 -
テレビドラマ化するというのもあって読了。
安定の面白さ。 -
あまり見聞きすることのない警察学校。
この題材だけで、興味深い。 -
続けて読んだ。
1作目より風間教官に人間味が出てきて○。
どんな仕事も大変だが、試験に合格してから、また学校があり篩にかけられるのは、消防、自衛隊等、危険な公務員にしかないだろうな。
自分は楽してる。
敬わないといけない。 -
教場の続編。
新たな学生が入校した一癖も二癖もある新人が、風間に鍛えられるお話。