フィッターXの異常な愛情 (小学館文庫 ひ 17-1)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 393
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094065565

感想・レビュー・書評

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  • ランジェリーがキーとなって進んでいく物語。

    主人公は固定で毎話毎話登場人物の悩みが下着選びを通してうまく解決していくのが読んでいて楽しい。

    お店で下着を選んだりフィッティングをするのはある程度体型に自信がないと無理、、と思って敬遠しているけど、こんなランジェリーショップとフィッターがいるお店があるのなら行ってみたいなぁ。

  • ランジェリーとお仕事と恋愛の物語。
    ランジェリーにこだわったり、自分に合ったものを選んだりすることで気持ちが前向きになる。
    すごく分かるな。
    読みやすい本。装丁もかわいくて私好みでした✨

  • 202004/

  • 主人公・國枝颯子やその周りの人々が、男性ランジェリーフィッター伊佐治耀に出会って変化していく物語。色んな女性が居るように色んなランジェリーがあって自分らしさを身に纏う、下着は常に自分の肌に触れ、時には背中を押し、時には寄り添ってくれる。この物語も、物語の中のランジェリーのように女性を勇気づけてくれる。

  • 広告代理店で働く主人公が日々奔走しながら、くすんでいた自分に輝きをもたらすランジェリーラブコメ。

    お仕事小説としては面白かった。
    ランジェリーの描写も上手い。女子ならみんな心踊るような、繊細で素敵なランジェリーが目に浮かぶ。まるで手にとっているよう。下着って人の目に触れないからこそ、本当に好きなものつけてるとき凄くテンション上がるんだよね。

    男性がフィッターという現実離れした設定だけど、キャラ書きが上手いのか、意外とそこはすんなり。

    気になるのはラブ部分の下手さ…。一応ラブコメなのに、唐突で深みが無い。感情の描写が雑。特に定食屋の男のとこ。お仕事パートは面白いだけなのに、なんでそこだけ??ラストの乳癌設定もとってつけたようで…。あんなに頑張ってた仕事も、いつのまにか数行で会社倒産設定になってるし、無理矢理感を感じて残念。

    石田ニコルの解説が良かった。頭も良いし、文章上手い人なんだなと(ライターが書いているのでなければ)。年齢を「レベル」で表すのも面白い。

  • 2018年、26冊目は、年1位のペースで読んでる、蛭田亜紗子。

    國枝颯子は、広告代理店の仕事に忙殺される日々を送っていた。ある日、ひょんなコトから、ランジェリーショップ、トウジュール・アンサンブルを訪れることとなる。ソコで口のキツい、イケメン、ランジェリーフィッター、伊佐治耀と出逢う。

    女性のためのR-18文学賞(女性のための官能小説賞)出身の、蛭田亜紗子。得意とするのは、女性のフェチズム系と思ってたが、今回はまたベクトルが……。正直、六章までは、奥田英朗のDr.伊良部シリーズを思わせる、コメディー。分量的にも、中身的にも、かなり軽め。ソコから、七章で颯子の少し辛口ラブコメ、八章で少し重みもたせて、ハッピーエンドとなる。

    正直、内容が内容だけに(扱うモノがモノだけに)、オッサン(男)には、解りにくい、映像喚起しにくい描写が多々ある。その枝葉取っ払っても、男性向けとは言い難いかな……。逆に、多くの女性に読んで欲しい気もする。女性のための、蛭田亜紗子入門編としては機能するんじゃないかな。ただ、『自縄自縛の私』とは振り幅デカいけど……。

    ★★★☆☆評価は、自分が期待した蛭田亜紗子作品ではなかったというだけ。ハードカバーの表紙と、文庫版表紙との違和感。官能コーナーで見つけた自分。それらを呪うつもりもない。コレはコレであり。だとは思えるから…… 。

  • 是非、ドラマ化してほしい!個人的には高橋一生さんで…!下着という女性ならではの贅沢。読んでたら素敵な下着が欲しくなったし、彼のようなフィッターにフィッティングしてほしい。

  • 2018.10.04 読了。

  • 女性には是非一度読んでいただきたい本です。
    下着好きでもそうでなくても!

    お洋服も自分のためのものだけど、下着は自分とパートナーにしか見せない、パーソナルなものだから、それを大事にすることって、自分を大事にすることだと思う。

    自分の毎日を振り返り、もっと自分を大事にしてあげたくなる。そんな話が詰まっています。

    男性フィッターさんには遭遇したことがないけれど、こんな素敵なフィッターさんなら会いたい!

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著者プロフィール

1979年北海道札幌市生まれ、在住。2008年第7回「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞し、2010年『自縄自縛の私』(新潮社)を刊行しデビュー。そのほかの著書に、『凜』(講談社)『エンディングドレス』(ポプラ社)『共謀小説家』(双葉社)などがある。

「2023年 『窮屈で自由な私の容れもの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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