鱗姫(小学館文庫) (小学館文庫 N た- 1-2)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094080186

感想・レビュー・書評

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  • 再読。
    ホラーと逆は紙一重。

  • 2012.03.10

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    奇跡的な美肌と美貌をもつ京都の名門龍烏家の長女・楼子は、最愛の兄・琳太郎とともに、揺籃の中で日々美しきものだけを愛する暮らしを送っていた。その楼子を奇病が襲う。やがて発病を待っていたかのように、楼子の憧れる美貌の叔母・黎子がやってくる。その叔母の口から、楼子は、病を伝える龍烏家の秘密を明かされるが…。美しきものと醜きものを苛烈に峻別してきた美意識が、己自身の身体を脅かす醜きものに恐怖する。耽美をモットーとする著者が、美の孤絶を高らかに宣言した異形のホラー。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    ええええ、ホラーなの!?
    やだ怖い、どうしよう~と思いながら恐る恐る読みました(笑

    なんとなく、文体や内容や、ヒロイン・楼子のセリフの大仰さから、まじめな顔した隠れコメディかと思ってて。(←不謹慎)

    後半部分でちょっとグロい場面はありますが...
    恐れていたほどのホラーではなかった、かな?

    きれいなお姉さん、素敵な実兄など、
    いろんなラノベ要素もありますよ^^

    でも、これ、字で見るからまだ平気なのですよね。
    これはたぶん、映像で見るとキツイかも。
    特に隔離病棟の場面とか、ひやぁぁぁぁ。
    ダメダメ、想像しちゃ(笑

    エリザベート・バートリは有名ですよね。
    桐生操には必ず出てくるくらいのイメージ(笑
    お城の残酷な話系のやつ。

    でも、そこからの想像力、やっぱりプロはすごいですよね。
    着想力が。

    私なんかだと、いやもう血を浴びるとか体がふやけそう!
    縮みそう!
    とか意味の分からないことを考えてしまって。

    きれいになるどころか、赤黒く変色しそう、とか...

    でも鱗を取るため、と考えたら。
    各地に残る人魚姫伝説がもし本当なら。
    そんないろんなパーツを拾って、こんなお話を作り上げるのってやっぱりすごい。

    でも、やっぱり最後まで、ちょっとふざけた感があって、逆にそれが救いになってると言うなんか不思議な。

    しかし美男美女だと、兄妹でも恋愛感情を持つんですかねぇ...
    兄も妹もいない人の幻想でしかないと思うんですけどねぇ...

    この業の深い二人の行く末は!
    怖いので見たくないです!(笑

  • 「鱗姫」嶽本野ばら◆体に鱗が生える遺伝病を発症したお嬢様・楼子。そんな彼女に救いの手を差し伸べたのは、彼女が慕う美しき叔母・黎子。一言で言うと美意識の物語でしょうか。美しいものが崩壊していく様ですら美しく思えてしまうのは、耽美な雰囲気の中に彼女たちの揺らぎない気高さがあるから。

  • 読んだのは10代のころ。グロテスクで今は読む勇気がないが面白かった。

  • 久々に、あちゃー。

    読んだのを後悔してもーた。
    話自体は読みやすいし、コンパクトにまとまってるけど
    ネタがグロすぎる。

    主人公が下妻物語の桃子ちゃんに
    オーバーラップするのは私だけではあるまい。

  • 主人公の女の子の、気高い感じは好きです

  • 謎の奇病、主人公の高い美意識、謎めいた美女である黎子おばさま。
    私の好みの要素が沢山鏤められていて、凄く読みたい本でした。
    黎子おばさまは確かに素敵でしたし、
    大好きなエリザベート=バートリの名前も出てきましたし、
    そういう所は凄くわくわくしました。

    でも嶽本野ばらさんの本は基本的に文章力がラノベっぽいというか、
    折角高い美意識や、ロリィタファッションへの造詣の深さがあるので、
    其れが活かせる位、文章も美しかったらな…と残念に思います。
    ラストも一寸安直と云うか、簡単だったかな。

  • いっきに読んじゃうけど面白くない。
    遺伝で体に鱗ができる綺麗な女の人の話。

  • 最初から最後まで楽しめました

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著者プロフィール

文 嶽本 野ばら
京都府宇治市出身。作家。
1998 年エッセイ集『それいぬ̶ 正しい乙女になるために』(国書刊行会)を上梓。
2000 年『ミシン』(小学館)で小説家デビュー。
2003 年発表の『下妻物語』が翌年、中島哲也監督で映画化され世界的にヒット。
『エミリー』(集英社)『ロリヰタ。』(新潮社)は三島由紀夫賞候補作。
他の作品に『鱗姫』、『ハピネス』(共に小学館)、『十四歳の遠距離恋愛』(集英社)
『純潔』(新潮社)など。『吉屋信子乙女小説コレクション』(国書刊行会)の監修、
高橋真琴と共書絵本『うろこひめ』(主婦と生活社)を出版するなど少女小説、お姫様をテーマとした作品も多数。

「2021年 『お姫様と名建築』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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