キリハラキリコ (小学館文庫 こ 19-1)

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感想 : 42
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  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094085723

感想・レビュー・書評

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  • 月刊自殺とか、大変態ゴロウとか、なんかもう、最高です。畑中生きてて。

  • あたしはこの世界観、好きだ。
    比較文化学類の先輩の作品で、12月に講演会があるから読んでね、と言われたのでテスト期間中だが買った。
    記事書いてないけど、レポート消化しきれてないけど、読んでしまった。

    なんでもないような、ちょっと不思議なショートショートのなかに、ちょっと残酷な話があったり、哀しい話があったり、くすっと笑える部分があったり。
    個人的には、暦屋とその娘のユーモラスな感じがとても好きだった。2学期まで。

    3学期、大停電のさなか、いやーな予感がちょっとずつ、ちょっとずつ形を帯びてきて、ぞわわってなった。
    最後は、衝撃。
    ちょっとぼーっとなって、涙がつーって伝って、もう一回大事なところを読んで、つながっているところに気付いて、それからもっかい最後の一文を読んで。
    「あの子の山高帽をほめてもらえて、とてもうれしかった」
    その一文をもういちど咀嚼して、たぶんいろいろあって疲れていたんだと思うんだけど、ぶわーって涙がでて、声をあげて泣いてしまった。なんでかは分からない。

    最初はつかみどころのない作品だと思ったけれど、最後はこの本読んで良かったな、って思った。
    他の人の読書ブログとか読んで気付いたのだが、
    「気に入った本を気が向いたときに読む」という古本屋の言葉に、暦屋の娘はどれだけ傷ついたんだろうと思うと、胸が苦しくなった。

  • 不思議な話。不思議過ぎて何も考えず、1時間くらいですらすら読めた。結構、こういう不思議な話好きかも…

  • なんか、すきだ。キリハラキリコ。
    軽いのに、重い。
    明るいのに暗い。
    不思議な感覚。

    クレヨンで色とりどりに塗った紙を、黒いクレヨンで塗りつぶして、引っかいて描いた絵、みたいな日記。

    • ハムテルさん
      「漁港の肉子ちゃん」がそんな感じでしたね~。好きだなぁ~。
      「漁港の肉子ちゃん」がそんな感じでしたね~。好きだなぁ~。
      2012/01/23
  • 色々想像できる余裕があるのが良い

  • キリハラキリコの日常を日記風に描いた一冊。
    この訳の分からなさが逆に爽快かつ病みつきになります。
    登場人物もキャラが濃くて面白い。
    ぜひショートアニメか何かにしてほしい。
    そしてもっと世間様に読まれていい本だと思う。

  • うーん、面白かった!日記形式で短編がいっぱい入ってるような感じなんだけど、時折、ぶはっ!と笑える話があったり、『あぁ、子供の頃って、こんなこと考えてたかも』と思えるような学校都市伝説的な話があったり。もう登場人物のミスター水村が…笑えてしょーがない。シュールすぎる笑いなんだけどね。『週刊自殺』とかシュールすぎっしょ?!暦屋の娘の話で、なんだかホロリとさせられたり。謎は謎のままだけど、ほんと面白いなぁ。好きだなぁ、紺野キリフキ。新作早く書いてほしいなぁー。

  • キリフキさんの不思議な世界にやみつきになります。

  • キリハラキリコ嬢の一年を日記でたどる。

    ここは変な世界。
    目覚めると自宅が駅になっていてトイレにOLが並んでいたり、
    魔女の魔法によって家から出られなくなったり(でも2時間ぐらいしか効果がない)、
    クラスメイトに宇宙人やパンダがいたりする。

    唯一普通の女の子(?)キリコの日常。

    人々の家のカレンダーをめくりに来る暦屋の親子が物語を動かす。
    カツラを見抜く以外特技のない無職のミスター水村が好き。
    毎月一日におばさん未満は100円でラーメンを食べられるラーメン屋の話が、
    悲哀とおかしみがあっていい。


    とりあえず、わけのわからない不思議な世界を楽しむお話。
    確かに変な世界だ。
    理性や常識で考えてはいけない。
    たぶんわけがわからなすぎてイライラする人もいるだろう。

    でもこれまでだって、
    助けたカメに連れられて竜宮城へ行ったり、
    森の奥に七人の小人が住んでいたりする物語をごく自然に受け入れてきたのだから、
    そんな風に読めばぜんぜんおかしくない。

    くだらないけど笑えてしょうがない本。
    一応ちゃんとオチがあるし。

    なんでも、泣かせるより笑わせる方が難しいのです。

  • 今年最後の本です!

    いやーバカらしい(笑)シュールで楽しかったo(^-^)o

    今年の見納めの本でよかったと思います。この人の作品は自分の世界があって自分的に好きです。

    『ミスター水村』という人物が怪しくて笑える。

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