とある飛空士への恋歌 5 (ガガガ文庫)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 560
感想 : 57
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094512489

感想・レビュー・書評

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  •  シリーズ最終巻。
     悪評を書く気にはならない大きな満足感はあるが、満点とはいいたくない若干すっきりしないものが残った。全員が望んだとおりになんてならないし、ましてや恋愛は難しい。彼女はほんとうに幸せになれたのだろうか・・・
     ところで、夜が明けようとする時刻、通勤電車の中で、ちょうどチハルがミツオの実家を訪れたシーンに差し掛かり、一瞬周囲の空気と作品が同期した気がした。慌てて口を押さえ欠伸をする真似をするが涙出過ぎ。たくさん描いてくれたエピローグのひとつに過ぎないのに何か好きなシーンでした。脇役に過ぎないかもしれない二人にちゃんと焦点をあててくれたのも嬉しかった。
     それにしても、この世界の果ての風景としくみには驚いた。きちんと説明してくれとは言わないけど、このまま終わってしまうのかねぇ。

  • ライトノベルとおもって侮ってはいけません。
    ちゃんと飛行機での戦闘について調べられています。
    いわゆるライトノベルのノリとリアリティのギャップが
    人気の原因かもしれません。
    お話は王道ですが、個人的にこういうベタなの
    わりと好きだったりします。
    なかなか熱いです。

    そして続編である「恋歌」も世界間を同じくする新作。
    作者曰く、イメージは「天空翔るロミオとジュリエット」。
    アマゾンのページにはなぜか動画広告まであったりします。

    「恋歌」の最終巻は、後日談的な印象でしたが、
    なんともらしい終わり方で良かったです。
    小難しい本も良いですが、わかりやすく楽しめる本も
    たまにはいかがですか?

  • 読み終わったあと、登場人物に対する様々な思いが去来した。

    そうさせてくれるのは、まず既刊で積み重ねてきた過程があればこそだし、この一冊の中でも徐々に成長していく少年たちを見ていたからだろう。

    本作の結末は読んだだけでははっきりとはわからない。だが、少年たちが進んだ道は確かにはっきりと見えた。だからこそ、彼らの未来を想像できる“物語”としての価値を本作は生み出しているのではないだろうか。

    1巻を読んだ時にも想像もつかなかった読後感を与えてくれた本作に感謝したい。

  • 完結編。
    個人的には最後まで書いてあってほしかったけど、余韻が残るこういう終わり方も嫌いではないです。
    最後の方は結構泣けたなぁ・・・。

  • 恋歌完結。その先も読んでみたいと思うけど、ここで終えるのが物語としては最も綺麗なのかもね。

  • 少年のほのかな願いが、世界を巻き込んだ「革命」へと変わる瞬間。なにかすごいものを目撃したような気になります。

  • 欲を言うなら、最後に二人のイラストだけでも欲しかった。

  • 緊迫する外交交渉。カルエルの成長とアリエルの秘めた想い。期待を裏切らない感動のエンディングでした。
    外伝として、ナナコ・ハナサキ『空の果てのイスラ』、出ないかなぁ。

  • "超弩級のスカイ・オペラ「恋歌」、感動のフィナーレ!!"との紹介文。まさにその通り。主人公たちの出会い、別れ、成長、これらがギュッと詰まった既刊4巻の感動をまとめるにふさわしいラストでした。
    特にこの第5巻では、いままで脇役に徹してきた大人たちの活躍がカッコいい。アメリアさん、最高過ぎです。
    p108の描写こそ第5巻のクライマックスだと思ってましたが、最後の最後、あんな終わり方をするなんて。反則だと思います。文庫5冊と長さ的には中編ですが、超大作だと思ってます。5冊全部ひっくるめて、文句なしの★5です。

  • 3巻や4巻に見られる派手な戦闘シーンはないものの、終盤の演説シーンなど見所は多く非常に楽しめた。
    最後の終り方ははっきりしたものは提示されず賛否両論あるかもしれないが、読者に想像させる隙間を作ったのは読後にいろいろと考える事が出来て自分にはよかった。
    楽しみにしていたシリーズが終った時の虚無感というか消失感が半端ないのは、それだけ自分がこのシリーズを楽しんで読んでいたんだと実感する。
    今後この’とある飛空士’シリーズが続くのか、はたまた違うシリーズが始まるのかは現時点では分からないが、この作者の次回作には大いに期待したい。

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著者プロフィール

1971年生まれ。小説家。代表作に、「とある飛空士」シリーズ、『レヴィアタンの恋人』(ともにガガガ文庫)などがある。

「2014年 『サクラコ・アトミカ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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