人類は衰退しました (9) (ガガガ文庫 た 1-17)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 56
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094514940

感想・レビュー・書評

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  • 後半は通勤バスの中では読んではいけないですww
    妖精さんの愛らしさの答えがあったり、家族の物語であったりとスルスルと読めます。
    月面で金平糖と妖精さんがカラフルに散らばり消えていくシーンなんて作者が考えた「科学とメルヘンの大合唱や!」と思うくらい素敵でした。たぶん隣の席のじーさんは朝っぱらから何このオッサン目頭熱くしてるんだーと思っていたでしょうww帰りも後半読み返してしまいました。次は短編に進みます。

  • シリーズ最終巻。
    今までの流れと違い、ぽわぽわな感じから一気にシリアスになりました。
    最終巻にふさわしい、ちょっと悲しく、じんわりと感動する本。あぁ…終わっちゃった感が結構します。

  • (」・ワ・)」(⊃・ワ・)⊃(」・ワ・)」(⊃・ワ・)⊃(」・ワ・)」(⊃・ワ・)⊃(」・ワ・)」(⊃・ワ・)⊃(」・ワ・)」(⊃・ワ・)⊃
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    衰退していた。

    読む前
    妖精さんがいればなんでもできてしまいますが人類がいなくなってしまえば、地球には誰もいなくなってしまうのか?
    そういう風に思うと、衰退しちゃってるんですね。
    高度な発展は人間を駄目にする。そういう実を食べたらいけないとかなんとか。

    読んだ後
    鳥肌。
    なるほど、そういうことですか。いやぁ、さすがロミオ先生です。
    調停官という存在がどういうものなのか、なぜわたしちゃんが適任なのか。
    そういう謎が読んだ人はわかるかと思います。
    取り替えっこ(笑)。そして、我々という叔父の言葉。
    何よりも、彼は違うという一言。
    彼は最後の生き残りというセリフが登場シーンにはありましたよね?(初登場巻がわからない
    そこらへんを思い出してみると、鳥肌しかたたなくんて怖い。
    わたしちゃんの「この月もいつか、地球みたいなおもしろおかしな世界になりますように」
    爺の『憧れがそうさせた。模範するあまり、心の底に追いやってしまっただけだ。我々がなりたかったものを思い出せ』
    あぁ、そうなんだなぁってことですよね。

    妖精は、人類の模倣をする。
    妖精さんは、人類たちが好き。
    妖精は、他のものに干渉することができる。
    妖精さんは、魔法を使える。
    そして、人類はしている。

    彼女がなぜ月までこれたかの、潜在的能力。
    それはすなわち……妖精さんの力もありますが?
    そして、移住区で生命反応がなかったのは?(ここは深読みだと思います

    完結ということですが、
    そもそも衰退シリーズとは、妖精さん世界(SF)の短編集みたいなものだった気がします。
    だからというか、本編が終わっても終わりじゃない感じがします。

    なぜ、人類は衰退したのか、なぜ、妖精さんが生まれたのか。
    すこしふしぎ(SF
    妖精さんのはじまりと、この世界がどうやって進化していくのかをわたしちゃんを通して体験することになります。
    そこは読んで確認してくださいというべきでしょう。

    現代の私たちがそこまで行くことになるのかは別のお話ですが……ちょっとだけ。
    軌道エレベーターというのはよくお話としては出てきますが、実際この文化だと実現可能なんでしょうかね?
    妖精さんの力を借りてようやくできたぐらいですし無理なのかなぁ?と、
    そういう知識がまるでないのでなんともいえないです。

    さて、科学の話はさておき、ロミオ先生は相変わらずというか、本人だけど本人じゃないというミスリードさせるのが痺れますね。
    前はプチモにがわたしちゃんでしたが、今回は潜在能力解放状態(妖精さんパワー)のわたしちゃんを前半部分で書いています。
    わたしちゃん(過去)というものもありましたね。
    『そうだったんだ!』という幕に持っていくパワーは凄まじいですね。
    一見何も関係ない、なんだろうこれ?とか思ってるのが、わかるとすごく楽しめる作品でした。
    今までありがとうございました。短篇集期待しています。
    そして読み終えてみると、もう一度読みなおしたくなる終わり方でしたね。違った目線でまた楽しむことができる。
    (」・ワ・)」


    最後に衰退シリーズは日常系ラノベだったのかと言われると、
    そうでもなくミステリーだったり、サイエンスフィクションだったりと不思議なものです。
    なので、日常が日常じゃない生活を強いられる、人類わたしちゃんを見守るものなのです。
    だらけて過ごす、ただそれだけを望む少女が何を目指してたのか。

    楽しくありたい、調停官。

    地球は、妖精のほしだったんです。

  • 衰退した。

    改めて、すごい世界観を持っていると思った。

  •  終の巻である。遅まきながら読了した。
     真相とでも言うべきところには触れながら、露わにしない描き方である。個人的には、一読してわかるところわからないところが半々くらいかな。
     ライトノベルとしては、良否がある気がする。ハッキリとした結末を置かないのは少しばかり不親切だろう。しかし、絵で説明するというのもまた、ライトノベル的な手法にも思える。

     なんにせよ、とても楽しいシリーズだった。九冊も楽しい本を読ませてもらえたことには感謝したい。
     その意味も込めて、星五つとした。

  • やはり素直に感想は書くべきだと思う。
    今回の9巻を読んでいて感じたことは、この田中ロミオ氏なる作者は、読者の反応を本当に丹念に知ろうとし、また喜んでくれる作品を提供しようとする、プロ意識にあふれた方であるということだった。
    だからこそ、読めば読むほどに胸が締め付けられる気持ちでいっぱいだった。
    ここで私が野暮ったい感想を書いたところで、なんの力もないけれど、せめてそれだけは楽しませてもらった読者として、ファンとして、書き残さないといけないだろうな、と駄文をつらつらと残してみた次第。
    やるせない。

  • ついに最終巻。
    なんだかんだで、もっとずっと続くんじゃないかと思っていたのでちょっと驚き。
    そして、8巻の続きがこういう展開になろうとは更に驚き。
    読み終わった後に、そう言えばロミオ(山田一)ってこう言う感じの結末にするの上手かったよなあと再確認させられたり。
    これから、まさかのエロゲ展開とか出来るんじゃないですかね?(w
    久々に、ロミオのゲームをやり直そうかなあと思った1冊でありました。
    次の作品が楽しみなんですが、暫くは人退のおまけ話なのかなあ。

  • やっと続きが!と、思ったら完結!?まだまだ続いて欲しかったな( i _ i )短編集が出るのがせめてもの救い?人退にしてはシリアスで、理解するのに何度か読み直しました。もう一度最初から読み直したい。アニメ2期もあったりして欲しいですが、あるなら、端折らないで細かく描写して欲しいかな?

  • 2014 6/24読了。Amazonで購入。
    シリーズ本編最終巻(短篇集はまだ出るそうな)。



    ・・・衝撃の真相に朝から「?!」となった。
    口絵から「みんな妖精さんになりましたー」的な展開になるのかと思ったら・・・。

  • 金太郎飴のごとく長く続けてくれると嬉しかったが、完結してしまったか。
    この人が本気でSFを書いたらどうなるだろうと期待させるに十分な一冊で、流行りに乗ってハヤカワJA辺りから刊行してもらえると嬉しい。
    このシリーズの世界設定的なところは曖昧なままにしておくと思っていたので、説明されたことには驚きを感じた。

著者プロフィール

小説家・ゲームシナリオライター。代表作『CROSS†CHANNEL』『人類は衰退しました』『Rewrite』(竜騎士07、都乃河勇人との共著)『ミサイルとプランクトン』など多数。

「2016年 『アウトロー・ワンダーランド 1 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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