- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784097266303
作品紹介・あらすじ
小さな子どもにもわかる環境を考える絵本
イタリア在住で、世界で活躍する刀根里衣さんの新刊絵本。
刀根里衣さんのこのシリーズは、動物の家族・兄弟が主人公の幼児向けのストーリー絵本です。
「うさぎ」「ひつじ」「カエル」に続き、今回は「ペンギン」のお話です。
ペンギンの家族は、住んでいる氷が狭くなってきたので、もっとすてきな場所を探してお引っ越しすることにしました。
「南の方にきれいな海があるって聞いたよ!」
「よおし、いってみよう」
ところが、そこには、真っ黒な海しかありません。
「北の方に・・・・・」
どこに行っても、すてきな場所は、どこにもありません。
さあ、ペンギンの家族は、どうするのでしょうか?
住むのにぴったりなすてきな場所を見つけることができるのでしょうか?
物語に登場する84羽のペンギンは、1997年に開かれた地球環境を考える国際会議で採択された京都議定書に署名した84か国を象徴しています。
小さな子どもたちにも理解できる言葉で語りかけます。
【編集担当からのおすすめ情報】
小さな子どもたちにも、わかりやすく語りかける環境テーマの絵本です。
感想・レビュー・書評
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相変わらずとてもキレイ。
未来の…というか今現在進行中?の地球の未来をみているようで怖くなった。
こんな世界にならないように生きていかなきゃ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
作者の刀根里衣さんのことは知らず、表紙の赤色のペンギンが気になって、図書館で借りてみたのですが、作品紹介に書いてあるとおり、物語というよりは、地球温暖化を考える、ひとつのメッセージとなっています。
物語のペンギンは84羽で、これは、京都議定書に最初に署名した84か国を象徴しており、温暖化でペンギンたちの氷のお家が溶けてしまい、引っ越し先を探しに、あちこち巡るのですが、その内容が、最初は噂話の想像で、色鮮やかな美しい世界が描かれているのですが、実際に行ってみると、真っ黒な荒れ果てた世界が現実でした。
それって、まるで、前者は、京都議定書の意義や目標を表していて、本来、こういう未来を望んでいたはずなのに、現実は、後者のような未来の地球の姿になってしまうかもしれません、という警鐘にも思われて、改めて、地球温暖化について、考えさせられるものがありました。
また、終盤の展開は、各国の首脳陣への信頼を未だ抱いているようにも思われて、それはそれで美しくもあるが、人任せでなく、私個人も、できることはしていかないとな、と思わせる意図もあるように感じられて、読んでよかったとは思いましたが、小さいお子さんには、ちょっと実感が湧かないかな・・・というより、物語として楽しめる要素が無いかも。 -
温暖化で住処を脅かされたペンギンたちがお引っ越しを敢行! 大きくもない氷の船に乗るペンギンたちのシルクハットと蝶ネクタイがお揃いなのは何故? 住みやすそうな場所の情報は、東西南北すべて裏切られます。人間のせいで環境が悪化しているのが露骨で、恥ずかしい限りです。一旦地球から気球(!)で脱出しますが、ペンギンたちは、宇宙から見た青く美しい地球を守ろうとして戻ってくるのです。人間が手をこまねいているなんて、ありえない! できるエコ活動をちょっとずつでも増やして行こう。
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【息子3歳セレクト】
こんなに綺麗な絵なのになんと環境問題の絵本!
地球温暖化で氷が溶けたのでペンギンが
引っ越す場所を探すお話。
海へ森へと行ってみるけどどこも汚れていて住めない。
その色彩の落差が凄い。
内容は子供にはまだ難しいけれど
こういう絵本があることを知れて良かった。
もう少し大きくなったらまた借りたい。 -
綺麗な絵。環境問題の絵本なので、綺麗な世界と真っ黒な世界が交互に描かれる。語り口も優しく、手元に置いて、いろんな人に読んであげたい。
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絵は綺麗なのだけれど。
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内容は4歳の子にはちょっと早かったかな?と思いました。
ただ、ペンギンたちの絵は可愛く色使いも綺麗でした。 -
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84羽のペンギンが地球環境悪化により住む場所がなくなって右往左往するお話、、
だけど、エンディングが、うーん。
もう少し解決策を提案するとかできなかったのかなぁ。
5歳息子も、読後「??」という顔をしてました。