ポートレイト・イン・ジャズ (新潮文庫)

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  • 新潮社 (2003年12月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101001531

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有効な左矢印 無効な左矢印
村上 春樹
有効な右矢印 無効な右矢印

ポートレイト・イン・ジャズ (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • ジャズの入門書としてよいかも。
    もちろんジャズをそれなりに聴いてからでも、そういう聴き方があるのかと参考になる。
    ジャズ批評家の書いた偏見丸出しの文章にはない、知性と文章力と余裕がある。

  • 和田誠さんのジャズメンの絵に触発されて、様々なアーティストに対する村上氏の思いを綴ったもの。
    単なるアーティスト紹介や楽曲批評ではなく、村上氏独特の踏み込んだ深みがあるのがうれしい。

  • 音楽にも精通している氏らしい、自身のエピソードも織り交ぜた面白いジャズガイド。しかし、掲載盤の中には入手不可及び困難なタイトルも結構あるんですよね…まあ、ジャズクラには良くある話ですが。その点、注意。

  • 村上春樹のエッセイの出来とか、
    「村上氏所蔵の貴重なLP写真」とか、
    ディスクレビュー的なものとかではなく、
    和田さんの絵を楽しむ本だと思った。

    セロニアス・モンクが秀逸!
    引き伸ばして飾りたい。

  • ジャズバーで働いていることもあり、ジャズは日ごろから耳にする。
    曲やプレイヤーに詳しいわけではないけど、紹介されている人は
    比較的世間に知られているプレイヤーが多く、その分肩肘張らずに
    楽しめた。
    マニアックなプレイヤーについて、マニアックな人にしか分からない
    ようにマニアックな視点から描くのはある意味簡単だと思う。
    この本は、割合メジャーなプレイヤーについて、平易だけど「はっ」と
    思わせる視点から描いているのが、すごい!と思った。

    私のような初心者にも読みやすくて、ありがたい一冊。

  • わたしはジャズとか全然詳しくありませんで、??というところも多々ありました。

    でも何かしら気になる曲は聞いてみて、

    ジャズって素敵だな、と思ったりもしてみました。

    ほんとね、和田誠さんと聞くと、奥さんの顔が即座に思い浮かび、ジャズも何もあったもんじゃないような気分にもなるんですが、あんな奥さんがいてくれたら、ずっと笑って過ごせそうだって思えてくるので、なんか、分かるよ、って、言いたくなってしまいます。

  • 村上春樹のエッセイの中で断トツ・ベストの出来だと思う。独自の柔軟な視点で、ジャズミュージシャンの、個々のアルバムの素晴らしさが、自身の思い出とともに、愛と熱を持って、腹から出た言葉で、語られている。たとえば、ソニーロリンズについての記述。「あっという間に唄の懐に入り込んで、その中身をひとまずゆるゆるにほどいて、それから自分勝手に組み立てなおして、もう1回かたくネジを締めてしまう。」。こういう表現は評論家はなかなかなしえない。自分はこの本に導かれて、ジャズを聴くようになり、この本に載っていないミュージシャンを含めてその魅力に気づかされることとなった。それだけの吸引力を持った本である。以下、本書でのマイベストの章

    ・ビリー・ホリディ(人生の晩秋の赦しとしてのビリーホリディ)
    ・スタンゲッツ(村上春樹のスタンゲッツ賛歌)
    ・ビル・エバンス(青春の、ナイーブさの象徴として)
    ・モンク(謎の男)

  • 音源(LP や CD)を聞かずに(試聴・愛聴していない)、エッセイとして読むという片翼飛行に似た時間を過ごした。 124

  • 和田さんのジャズメンの絵の味わい深さに加えて、村上さんの的確な文体はジャズファンでなくとも引き込まれ、どうしようもなくジャズを聴きたくなってくるちがいない。ジャズピアノ専門の私も思わず触手がのびてしまう。お見事!と言いたい。

  • 16/04/16、ブックオフで購入。

  • JAZZ初級者にはありがたい、絵と文章で楽しめる1冊(というか、読んだのは文庫でなく単行本1,2と分かれているほうで)。

    面白いのは、三者三用の感覚を楽しめること。イラストを描く和田誠と、それに文章を寄せる村上春樹、一人のJAZZ Manに対するイメージ、思いが微妙に違っていたりする。勿論、D.エリントンやサッチモなど誰もが思い描くイメージどおりのイラストと文章というプレイヤーもいるが、マイルスを和田が暖色のトーンでシンプルに描いているの対し、村上は”マイルズの演奏は深く痛烈”と、”黒々とした陰鬱なジャケット”とアルバム『Four & MORE』に言及したり。

    そこに読者である自分が、時には和田のイラストと自分の印象が重なるなとか、村上春樹はそんな風にこのミュージシャンの音を聴いていたのか!?と、自分はどっち寄りなんだろうと楽しみながら読める。

    概して和田誠のほうが世間一般のというか、自分のイメージと合うことが多い。というか、やはり村上春樹のほうが読みが深いというか、独特なんだろうな。
    とはいえ、ホレス・シルバーを、和田はいつもずいぶん洒落て優男風に描くものだ。先に読んだ『ボクはもっぱらレコード』(吉田直・著)の中の対談でアルバム『Serenade To a Soul Sister』に採用されたイラストが紹介されているが、そこのホレスも目を伏せた柔らかな笑顔のペン画。そして本書(vol.2)の表紙にもなっている絵は似たトーンの優男ちっくに微笑みピアノの前に座る姿が描かれている。
    本人の姿を私は知らない。ファンキージャズの始祖というキャッチフレーズと、「Song For My Father」に代表されるようなヴォサノバチックな音楽から想像される、もう少し賑やかな印象を持つ。和田のイラストのイメージとのギャップが大きかったりする。

    和田がVol.1でソニーロリンズを取り上げてないのも、そしてVol.2でも、文庫本にさらに3人が追加されたとしても、ジョン・コルトレーンを描いてないのも、なんだか面白いもんだな~。

    音を聴きながら、絵を見ながら、文章を読みながら、2人のJAZZファンの大先輩が見たミュージシャン像と自分のイメージとのギャップを愉しみながら読める良書。

  • 新たな地平の開拓という意味で最近jazzを聞き込み始めております(最近のrockはどうも、、、何というかキャッチーさが足りないんですな。やたらとギターとドラム音をがなり出してるだけみたいな、、、うーん、当方も年を取ってしまったのか。とは言いつつclassicとは結局折り合えなかったところ、中途半端でもあるのだが)。
    そこで何か素人に取っ掛かりを与えてくれる本はないかと探していたところ本作に出会う。この本が入門本として良いのか否かは正直判断できないけれども、この本への賛否両方の反応に対応していけば、jazzの世界には浸れるということではないかな?
    ともかく村上春樹のjazz愛は半端なものではないことだけは確かに理解できる。そしてその文才も。これほどまでに自分の言葉で語ることができるとは、、、jazzは間違いなく村上春樹の小説のバックボーンの一つです。何より音楽という美しい世界をひたすら愉しむ感性、趣味という観点から単純に羨ましいかぎりです。

  • 最近は友人に誘われてライブに行くこともあるのですが、実はこれまでほとんどジャズは聞きませんでした。でも村上春樹は大好きなのでこの本を手には取りましたが、普通に読んでもピンと来ないのでそれぞれのミュージシャンのエッセイに合わせてその演奏を聴きながら読むことにしました。最近は月額固定の聴き放題サービスを使っているので、そちらで検索しながら少しづつ読んだのでめちゃくちゃ時間はかかった。
    が、これが大正解。春樹氏の文章の意味するところがなんとなくわかるし、これまで敷居が高かったジャズという音楽が少し好きになりました。
    何名かはお気に入りができました。今日車でソニー・ロリンズの「サキソフォン・コロッサス」とホレス・シルヴァーの「ソング・フォー・マイ・ファザー」を大音量で聴きながら首都高走ったらすごい大人な気がした。これまで聴かないで損したなあ。

  • 評価するようなものではない。

  • 本書の「セロニアス・モンク」を大幅に加筆した文章「セロニアス・モンクのいた風景」を読みましたが、なかなか興味深い箇所がありましたね(村上さんの当時の読書体験(バタイユ、フォークナー)に加えられたのが何と、大江健三郎!)
    それに、おそらく字数制限の下で書かれた本書の文章の方が、勢いがあって良いと思われる箇所もいくつかあるように思えました
    http://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=9238594&id=28959

  • ジャズが好き、和田誠さんの絵が好き…で購入したのですが、この本を読んで村上春樹さんの短いエッセイのファンにもなりました! 行間から、「音が聴こえてくる」んです。この本を読んでから聴いたビル・エヴァンズ「My Foolish Heart」、マイルズ・デイヴィス「Four &More」…ああ、村上春樹はこの音をそう表現するのか…と、うっとりしました。まだ聴いていないとっておきの曲がまだまだたくさんあって、考えるだけでわくわく。CD化もされていて、村上さんがエッセイを添えていますが、これも涙もの。ジャズとはどういう音楽か? 村上流のめちゃくちゃ素敵な答えがそこに。これもぜひ読んでみていただきたい名エッセイです♪♪

  • ジャズの深い味わいがしみじみと聞こえてくるような、珠玉のアーチスト紹介です。ジャック・ティーガーデンという名前は知りませんでしたが、ぜひ一度聴いてみたくなるような美しい文章での紹介でした。寛いだ暖かい響きのトロンボーンによるバラードだそうです。!バリトンのジェリー・マリガンが麻薬に溺れていたなど、不幸な生活を背負っていた人たちが多いことを改めて痛感します。和田氏の26人の絵(ポートレイト)が本当に楽しく、村上氏が書いているように音楽の雰囲気を語っています。

  • ミュージシャン一人一人について村上氏がコメントを綴る。
    村上節が出ている。
    解説本というより短編集のような印象。
    もう少しディスクレビューがあったらよかったかも。

  • 村上のレトリックが光る一冊。書いていて楽しいんだろうなーというのが伝わってくる。便所において読んでいた。これで初めて知ったプレイヤーもしたりして、いろいろ参考にしてみたいと思いました。

  • 週に一度は耳にしていたジャズが、ある日突然体に染みこんでどこかに落ちていった。きっと、予測不可能でゆらぎとグルーヴを楽しむ大人の音楽、ジャズを楽しむ準備ができたってことなんでしょう。ということで、本腰をいれてジャズに取り組むことにしました。

    村上さんはやっぱり年代のせいか、古いものが好きですね。キース・ジャレットやブラッド・メルドーをよく聴く私にとっては、ウェス・モンゴメリー、オスカー・ピーターソンなんかはは新鮮でした。
    村上さんに共感できるかというと、微妙。。やっぱり育った時代が違うのが決定的でしょう。ジャズ黄金期にあって、どんな人がどんなふうにいいのかということを入門的に知るにはいい本だと思います。

    和田さんのイラストはどれも好きでした。

  • それぞれのミュージシャンに対する、村上春樹個人の見方や感じ方が面白い。読んでいると、本当にジャズにのめりこんだ人なんだなぁとわかる。一流のジャズの聴き手というか。読んでいると、もっともっといろんなミュージシャンの演奏を聴きたくなってくる

  • 「音楽を書く」とは、こういうことかと実感させられます。
    いろいろと聴きたくなるアルバムが増えて困ります。

  • 村上春樹の小説の主人公が、その作品中に好きなアーティストや、レコードを語るシーンがよく描かれるが、そのトーンで作者自身がJAZZアーティストを語った一冊。 本に登場した未知のアーティスト達は、早速聴いてみる事にしよう。 そこからの出逢いにも期待。

  • 和田誠さんが文章も書いてくれれば、と思ってしまいました。

  • JAZZをよく知らないけれど楽しめた。
    JAZZバーっぽい雰囲気が伝わってくる本。

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