- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101001647
感想・レビュー・書評
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最後ひどすぎ
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最終巻がいちばん退屈だった…会えて良かったね…完
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ようやく。長かった。現実世界に戻ってきたあ。
難易度 中
感動★☆☆☆☆
涙線☆☆☆☆☆
興奮★☆☆☆☆
感心★☆☆☆☆
伏線★☆☆☆☆ -
4.27.2023 2度目の読了
愛を知らないふたりの物語がはじまった
執着ともいえるような恋心を互いに抱いている様は、最初は私の目には異様に映った。けど、たしかに他に心を開くべき人がいない中で、手を握り合った一瞬の出来事は、決定的で運命的なものだったのかもしれないなと思い直した。
物語は前半は面白くてぐいぐい読めたのに、後半になってそれが半減してしまった。それは、きっと私が女性で、かつ、村上春樹が描写する恋心に共鳴しなかったことが大きいと思う。後半になって物語は(とくに青豆側は)ほぼ恋一色になった(母性は描かれなかった)。しかし、私が彼女の恋心に共感することはなかった。彼女の友人たちの乳房に対する執着も違和感しかない(彼女らは青豆にとって豊かな乳房でしかなかったの? 嘘でしょう)。やっぱり村上作品は男性の物語だなと思いながら読み終えた。
物語の脇役、しかも悪役の手下という可哀想な役どころでしかなかった牛河が、後半になって声を得たこと。彼は全く興味をそそられる人物ではなかったが、だからこそ声を得て深みが出るキャラクターだったと思う。登場人物の中で、おそらく一番人間臭い人物だったと思う。彼にも感情はあるし、トラウマや傷、孤独がある。それは意外な発見だったかなという気がする。 -
純文学というより、
セカイ系であり、不思議の国のアリスである。
1q84年(猫の街)は、昨今の私たちにとって、より一層距離が近くなった概念である。
運命論的で、
いささか不親切でルールが移ろいやすい世界
善悪の判断は容易ではない。
生まれた環境から付けられる傷は、
避けられないものである。
確かに、今ここに愛していると思う私と、
その人がいてくれたら、なんとか生き延びていける。 -
きれいに無事に終わって良かった。すぐに1巻から読み返したくなるくらい面白かった。牛河の運命が決まった段階でもうハッピーエンドしかないと思えた。だからわざわざ牛河の章を加えたのだろうな。
また、素朴な信仰は人生の拠り所として機能するから信仰心自体は悪くないことなのかもしれない。それを利用したり、無理強いをするのがおかしいということだ。
2つの月の世界を脱出することで、リトルピープルも教団も全て一気に畳んでしまうのは強引とも思えるが個人的にはシンプルでスッキリしたので悪くないと思う。脱出することだけに注目すれば良かったから。
それにしても本当にロマンチックで素敵なボーイミーツガールだった。 -
うしかわさん、マイホーム時代に死んでいたのか?うしかわさんと天吾のお父さんが印象に残る。
思いは人それぞれだけど自分で結論出すのかなあという終わり方だった。 -
意味を探すんじゃなくて、空気を楽しむ本だと思った
理解しようと思ったら、とたんに消化不良の不完全燃焼な話で終わってしまう
「説明しなくてはいけない事は説明したとしてもわからない」村上春樹に囁かれてる気分
奥行きがすごい、最長のラブストーリー