- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101010137
感想・レビュー・書評
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「もう取り返しが付かないという黒い光が、私の未来を貫いて、一瞬間に私の前に横わる全生涯を物凄く照らしました。そうして私はがたがたふるえ出したのです。」(p.302)
こういう心境はこういう表現でできるんですね。すごく素敵です。
番外編
「香をかぎ得るのは、香を焚き出した瞬間に限る如く、酒を味わうのは、酒を飲み始めた刹那にある如く、恋の衝動にもこういう際どい一点が、時間の上に存在しているとしか思われないのです。」(p.184)
「際どい一点」が「時間の上に」存在。かっこ良すぎる。 -
他の本にも触れてから、もう一回読む。
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100年以上前の大ベストセラー。宛字が多く読みにくいのと私が先生の何に惹かれたのか、先生がそこまでして得たお嬢さん(妻)を捨てる葛藤がよくわからなかった。
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高校時代に授業で読まされた。
この手の文学作品は全然好きじゃないので全く面白くなくて読むのが苦痛だったが、最近の学生さんは私とKをBL視点で読むと聞いてもう一度読んでみたくなった。 -
物語の展開が少なすぎて退屈だった。
登場人物がうだうだ考えてばかりで個人的には好きじゃない。 -
話の後半で、主人公が慕う先生に感じられる“陰”の理由が明かされるが、
明治の人だからか、先生も、自殺したその友人も、恋愛に対して真面目すぎる。
モヤモヤ感しか残らなかった。 -
今更ながら読んでみたけど全く合わず
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中学生くらいのときに挫折したので、
二十歳すぎてから再読しました。
あたまでっかちな話です。
地に足がついてないです。
世間知らずのインテリの、観念の遊戯のようなところがあります。
語弊を招くかもしれませんが、良くも悪くもまさしく朝日新聞みたいな感じがします(当然)。
多分男でないと酔えないでしょうこれは。
女の人にしてみたら、
「何しょうもないこと言ってんだか!死にたいなら勝手に死にな!とりあえずこっちは今晩何食うかに困ってんだよ!」
そんなところだと思います。