小僧の神様・城の崎にて (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 3339
感想 : 257
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101030050

感想・レビュー・書評

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  • 志賀直哉の短編集。全体に読みやすい作品ばかりで寝る前とか移動中とか細切れ時間を利用して読める。
    『小僧の神様』は有名な小説だけど今回が初見。どんな内容なのか題名からは少し想像がつかなかったけど、読み進めていくうちに、あぁそういうことか、と思わず頬が綻ぶ。
    登場人物が皆好人物で心温まる物語であると同時に、人間の心の機微がリアルに描かれている。
    小僧寿しの名前の由来がこの小説なのは知らなかったなぁ(°_°)
    『城の崎にて』は、高校の教科書で読んだ以来だったけど、驚く位内容を綺麗さっぱり忘れていました(笑)。こういうお話だったのね。

  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00163138

  • 志賀直哉って、ジメジメっとした嫌な奴、って感じがしました。あんまり好きではない。だから城の崎にてと小僧の神様くらいしか読んでません。

  • 表題作は著者が「小説の神様」と呼ばれる所以となった作品らしい。
    いずれの作品もシンプルで読みやすい。

  • 配置場所:摂枚文庫本
    請求記号:913.6||S
    資料ID:95960350

  • 高山なおみオススメ。

  • 城の崎にて 朗読を聴く。
    辛かった。
    怖かった。
    死について…。
    こんなこと考えながら生きてたら苦しくてしょうがないだろう。
    それとも、こういうことを文章にしたりする人は案外あっさりしたとこあるのかもしれない。

    生と死は両極ではないみたいなの、ノルウェーの森を思い出した。

    小僧の神様 朗読を聴く。
    嫌な気持ちの正体は…。
    なんとなくは分かる。
    人に施しをするなんてなんかちょっと引っかかる。
    居心地悪いし、なんか偉そうだし…。

    でもそれをお話しの中では書かないんだなぁ。
    読者におまかせ。
    だからこそ読んだ後に引きずるものがある。
    城の崎にてもなんとなくは後は読者が考えて…みたいなとこがあったし。
    なるほど…これが志賀直哉かぁ。

  • 吉村昭が推薦する作家、志賀直哉の小説である。
    城の崎にては、脊椎カリエスを患った主人公が城の崎温泉で療養している時に見た蜂、鼠、家守の死を詳細に描写する短編小説である。確かに吉村昭の小説に特筆される事実に忠実な描写に重なるものがあった。

  • 昔読んだ城の崎にてを再読したく購入。再読した上で、やはり死生観についての卓越した筆であると思った。短編集であり色々な作品が入っていたが、小僧の神様をはじめいくつか完成された短編と感じるものもありながら、私小説的な一連の作品らには少し肌に合わないものを感じた。当時の文学への造詣が浅いからだと思われる。

  • 創作ではなく、身の回りの事を描き出す作品で、特に人の気持の描写力がすごいと思う。

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著者プロフィール

志賀直哉

一八八三(明治一六)- 一九七一(昭和四六)年。学習院高等科卒業、東京帝国大学国文科中退。白樺派を代表する作家。「小説の神様」と称され多くの作家に影響を与えた。四九(昭和二四)年、文化勲章受章。主な作品に『暗夜行路』『城の崎にて』『和解』ほか。

「2021年 『日曜日/蜻蛉 生きものと子どもの小品集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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