蒼き狼 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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感想 : 104
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  • Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101063133

感想・レビュー・書評

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  • ちょうど学校で元の歴史をやったので。
    キプチャク汗国?バトゥ?フラグ??っていう状態だったけど、読んだら結構わかった!
    チンギスハンは父親が蒙古人じゃないかもしれないと思っていたから、蒼き狼として認められる(自分が認める)ように征服戦争を続けなければならなかったし、ジュチも然り。
    忽蘭かっこいいー。喋り方が男っぽすぎるけど。

  • 成吉思汗(チンギスカン)(幼少時代 鉄木人(テムジン)の全蒙古を統一し、ヨーロッパまで遠征を行い領土を広げた生涯を描いた小説です。
    遊牧民モンゴルの1首長エスガイの長男として生まれた鉄木人の母への愛。過去に他国から虐殺されたモンゴルの歴史.そういった諸々のことが彼を侵略と掠奪を続けさせて一大英雄にしていく。
    戦闘に継ぐ戦闘。たくさんの兄弟や敵方が出てきますが、11世紀初頭 日本が鎌倉時代の頃、ジンギスカンがモンゴルから金国、カスピ海沿岸の諸国まで征服していったのが凄まじくすごい。
    2024年3月9日読了。

  • 既読本

  • 夫の蔵書。
    大学生時代に買っていたものらしい。KOEIのシミュレーションゲームがきっかけだったそうだ。

    モンゴル史、世界史でサラッとやったくらいで大して詳しくないものとしては、クランとボルテ、二人のお妃の対比が面白かったなあと。白き牝鹿とはどちらのことだったのか。たぶんクランの方かなー。
    モンゴル史についてもうちょっと知りたくなった。

  • アジア大陸の平原に生きる唯々格好良い話
    世界史など履修していればもっと楽しめたろうに

  • 蒼き狼!! うぉーーん!!!

    ずーと前に手に取って
    読むのを途中でやめたんだった。
    改めてチャレンジしたが読破できたよ!!!
    感想より完走に拍手。

    「天平の甍」が好きなのだが。
    「敦煌」を読むか…

  • 民族に属するという思いは、奥深い。
    日本人である私が、このような思いを抱くことはないので、蒼き狼の血を誇りとするテムジンの思いは非常に興味深かった。

    13世紀のモンゴルの血生臭い戦いの様子をイメージしつつ、学生時代に覚えた知識を思い出しつつ…
    とても面白かった。

    本全体を通して、すらすら文章が入ってくる感じではなかったが、その分読みきったあとの達成感はすごいかも。

  • モンゴルの広さを感じます。

  • 自分がテムジンになったような感覚で惹きつけられながら入り込んで読めた。いつかチンギスが馬で走り回った草原の風を感じたいと思いました。

  •  井上靖西域もの再読シリーズの一冊といいたいところだが実はこれ初読。昔なぜか最初の数ページで投げ出していたもの。今度はすらすら読めた。なんで読めなかったのだろう。モンゴル帝国建国の雄鉄木真(成吉思汗)の一代記。覚えにくい似たような人名や地名が錯綜してあれとなるところも多いが、そこをクリアすれば筋書きは単純で読みやすい。戦いに明け暮れた英雄譚ではあるが、根底には自分の出自への不安とその裏返しである強烈なモンゴル人としての矜持があった。圧巻は本線の対金攻略戦よりは奥深い中央アジアからロシア東欧まで席巻した征西だろう。

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著者プロフィール

井上 靖 (1907~1991)
北海道旭川生まれ。京都帝国大学を卒業後、大阪毎日新聞社に入社。1949(昭和24)年、小説『闘牛』で第22回芥川賞受賞、文壇へは1950(昭和25)年43歳デビュー。1951年に退社して以降、「天平の甍」で芸術選奨(1957年)、「おろしや国酔夢譚」で日本文学大賞(1969年)、「孔子」で野間文芸賞(1989年)など受賞作多数。1976年文化勲章を受章。現代小説、歴史小説、随筆、紀行、詩集など、創作は多岐に及び、次々と名作を産み出す。1971(昭和46)年から、約1年間にわたり、朝日新聞紙面上で連載された『星と祭』の舞台となった滋賀県湖北地域には、連載終了後も度々訪れ、仏像を守る人たちと交流を深めた。長浜市立高月図書館には「井上靖記念室」が設けられ、今も多くの人が訪れている。

「2019年 『星と祭』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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