楽隊のうさぎ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 255
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101072319

感想・レビュー・書評

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  • いじめられっ子が立ち直る話、という印象は意外となくて、彼の成長過程として淡々と乗り越えていく感じが、読んでいてとても気持ちが良かった。

    いちいち完結させずにさばさばと進んで行く文体もけっこう好きだけど、テーマが音楽で共感できたからまだついて行けたって気もするな。

    私は音楽を始めたのが大人になってからで遅いのだけれど、主人公が学生時代を賭してティンパニのドラムロールにのめり込んでいく様は「音楽家」という感じがして憧れた。

  • 吹奏楽!でも全国レベルの中学で知ってる曲もなくてちょっと残念

  • 題名表紙はみたことあったけど初読み~

    なんか時代を感じるなー(言葉使いとかケータイとか)

    小学校時代いじめられてて心を閉ざしていた男の子が吹奏楽部に入って成長してく話

    音楽はいいなー

  • 音楽、ひとつの演奏に対する想い、真剣さ、ひたむきさ、集中力、純粋無垢な心…

    同じプレーヤーとして、忘れかけていた感覚を思い出させてくれました。

  • 中学生のブラバンの話。
    中学生向けに書いた話なのかもしれません。克久少年の成長が淡々と描かれています。

  • 高評価の嵐の中、ぶっちゃけ面白くなかったです。何でだろうって考えて見て、思ったのは表現が丁寧過ぎること。すべての心情とか説明をくどくど書いた作品は個人的に駄作だと思っていて、いかにらしさを出して表現出来るかが大切だと思います。うさぎの描写はちょっと‥って感じ。その割に登場人物多いし、視点がよく変わるから全体的に分かりにくい。ストーリーではなく表現が好きになれない作家さんは次読もうとは思えない。吹奏楽の話っていうもの珍しさが先行した作品に感じました。

  • 小さな縁が重なって映画を観ました。主人公の克久が知り合いの男の子にしか見えず、思いのほか克久を応援しながら見入ってしまいました。ただ、映画でのうさぎの存在が、私が受けた印象通りなのかがわからずに、原作を読むことにしました。うさぎは度々、勝久の背中を押してくれていたのですね。それがわかって良かった!子どもだけど子どもでない中学生の心の機微は、読んだことでよりわかって映画の各シーンの意図も理解が深まったと思う。

  • 一つの音をみんなで作り上げていく。ほんとに、地道な努力が必要な部活ですね。パーカスが主役って珍しいなぁ…と思ったのが、この本を読んだきっかけ。ウサギの部分がちょっと分かりにくかったけど、いい話だった。

  • 中学校吹奏楽部の物語。
    中学時代に吹奏楽部の隣の部屋で部活をしていた私にとっては隣の部屋をのぞきこめた気分。淡々としていて、簡単に目の前に世界が広がるわけではないけれど、自分の中にあった想像の世界に色がついてふくらんだ。
    吹奏楽もいいな。

  • 中学の吹奏楽部の話。 ラストが物足りなく感じたし、違うクラスの学級崩壊みたいな設定は要らん気がした。その部分を楽器初心者の苦労とか吹奏楽部内でのナンヤカンヤに割いて欲しかった。

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著者プロフィール

中沢けい(監修)
1959年神奈川県横浜市生まれ。小説家。法政大学文学部日本文学科教授。一般社団法人K-BOOK 振興会代表理事。明治大学政治経済学部卒業。1978年第21回群像新人賞を『海を感じる時』で受賞。1985年第7回野間新人賞を『水平線上にて』で受賞。
代表作に『女ともだち』『楽隊のうさぎ』『月の桂』などがある。

「2021年 『茶をうたう 朝鮮半島のお茶文化千年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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