ボッコちゃん (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101098012

感想・レビュー・書評

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  • あとがきを読み、既読の「ようこそ地球さん」ほか一遍から選出した自薦作品集と知る。ところが初めて読む感覚で最後まで読めた。複雑な気持ちです。これからも氏の作品を永久に楽しめると思う反面、明確に残らない読書を続けるという…。シニカルな笑いを誘ったりあり得るかもと深刻になったり。いずれにせよ、アイデアの宝庫にはいつも関心させられます。

  • 星新一はいつ読んでも面白く、うーんと唸ってしまう。簡潔にして奥深い。時代を超えても色褪せない示唆的なストーリー。
    小学校の頃に読んだ「おーい でてこーい」は、これに収録されてたのか。手に入って嬉しい。
    「最後の地球人」は星新一の中で一番好き。物悲しくも、最後には「希望を捨てるな」と背中を叩かれる気がする。まさにパンドラの箱。最後にこの話を持ってくる辺り、恐れ入りましたというか、地球人としてしっかり生きますと所信表明しなきゃいけない気持ちになる。

    • ぶーちんさん
      「おーい でてこい」は私も小学生の頃、印象に残りましたー!同じく教科書にあった「おみやげ」も。
      星新一はいつ読んでも面白いですね(^ω^)
      「おーい でてこい」は私も小学生の頃、印象に残りましたー!同じく教科書にあった「おみやげ」も。
      星新一はいつ読んでも面白いですね(^ω^)
      2020/03/25
    • 鈴木すすきさん
      いつ読んでも星新一は面白いですね!久々に読みたくなりました。
      いつ読んでも星新一は面白いですね!久々に読みたくなりました。
      2020/03/25
  • 何十年ぶりでしょう…インパクトに変わりなし。

  • 2018年2月2日読了。
    中学生ぶりくらいに星さんのショートショートを読んだ。
    寝る前とか電車の待ち時間とかちょっとした隙間を使って読めるのでありがたい。短い話の中にそれぞれ独特の世界観があるのもよい。昔はその世界観や話の意図を理解できないこともあったけど、今読んでみると昔よりはわかることが増えたな。大人になったんだなぁ。

  • 因果応報

  • すごく面白い初めて読むタイプの本だった。何気に手にとって大正解。こんなショートで面白い話がかけるってすごい!

    2023.1.8

  • 初めて星新一の世界観に触れた本。ほんの数分で読み終わるため隙間時間におすすめ...かと思いきや練り切られ洗練された文章と独特の世界観に魅せられて1話、もう1話とずっと読み続けたくなる作品。本が苦手な人にこそ手に取って欲しい1冊。

  • ショートショートってあらすじが書きにくい…楽しいから読んで!としか言えないなと思った。
    今回も印象的な結末を迎える作品が沢山ありました。

  • 退屈。
    そう思える作品だからこそ愛おしい。

    きっと、
    「昔は面白かったのに、読み返したらそうでもないな。」と思った人は多いのではないだろうか。


    私は、小学生の時に星新一の作品に出会い、中学生になる頃には一通り読み終えてしまうくらいには彼の作品に夢中になった。

    20代半ばになった今、ふと読み返したくなって、自分が好きだった「月の光」が収録されている、短編集「ボッコちゃん」を読み直した。
    ところが、小学生の時に抱いた新鮮さやワクワク感が湧いてくることはなく、淡々と読み進め、読み終えてしまった。
    でも、きっとこれでいい。

    星新一の作品は、今でこそありきたりな内容で、結末が読めてしまう。
    曲がり角で人がぶつかって記憶喪失になったり、現実だと思っていたものが入院中の夢だったり、行った先の他の星が地球と似てると思ってたら実は違ったり。

    今の私には、結末が読めるから退屈だった。
    初めて星新一の作品を読んだ時から10年以上の時が経ち、その間に私は色んな作品を見てきた。
    だからこそ、見てきた作品の根底にあるであろうアイデア、つまりこの星新一の作品が、「新鮮なもの」から「なんだか知っている内容」に変わり、退屈になってしまったのだと思う。

    (短編小説「ボッコちゃん」は、1971年、まだカラーテレビが普及し始めた頃に出版されたものであることを鑑みると、きっと色んなSF・ミステリー作品が、ここからインスピレーションを受けて作られていったのであろう。)

    そう考えると、私自身が色んな作品に触れてきたことを実感できるし、いま世に放たれている作品の、元のアイデアを読んでいる気がして、退屈だけど愛おしくなる。

  • 星新一にしてはどんでん返しが少ない方の本だった?(気のせい?
    社会問題をメタで見たような話が多く、今見ても学ぶものがあるかも
    面白さは相変わらず。

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著者プロフィール

1926 - 1997。SF作家。生涯にわたり膨大な量の質の高い掌編小説を書き続けたことから「ショートショートの神様」とも称された。日本SFの草創期から執筆活動を行っており、日本SF作家クラブの初代会長を務めた。1968年に『妄想銀行』で日本推理作家協会賞を受賞。また、1998年には日本SF大賞特別賞を受賞している。

「2023年 『不思議の国の猫たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

星新一の作品

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