ようこそ地球さん (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 215
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101098029

感想・レビュー・書評

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  • ここまで短い短編集を読んだのは初めてだったので
    少し物足りなさを感じる部分もありましたが
    面白い設定や展開が多く楽しめました。

    天使考、すばらしい天体、セキストラ、霧の星で、早春の土、蛍、ずれ、愛の鍵、見失った表情、悪をのろおう、テレビ・ショー、開拓者たち、復讐、最後の事業、処刑、殉教

  • 中学生の時から大好きな星新一。時々思い返してはぎゃーって読んで、一気に読み過ぎて飽きちゃうのがいつものパターン。どの作品もそうだけれど、それほど重くないし長くもないからさくっと楽しんで読める。星新一の面白さはやっぱりそこにある。長く骨太な、心揺さぶられるような小説も大好きだけれど、時にはこんなライトでくすっと笑ったり、ちょっと考えさせられながらも次の話を読んでるうちに忘れちゃうような、そんな小説も良いものだと思う。
    個人的には作者のあとがきがとっても強烈だった。その時代について、南極に残された犬のうちの二匹が生きていたことで喜んだ当時の国民。けれど星新一としては犬たちに食い殺されたペンギンがかわいそうだということだったらしい。人間さえ、犬たちを残して行くようなことがなければペンギンが食い殺されることはなかった。それを元にしたに違いない作品もこの文庫に収録されている。
    そんなわけであとがきまで含め、まるまる一冊楽しめる作品。

  • さすが星新一。「処刑」「殉教」「愛の鍵」、名作揃い。

  • 初期の代表的なショートショート。未来と宇宙をテーマに、からっとブラック、痛快な作風。松本零士の短編にも似たようなものがあり、星作品を下敷きにしてたんだろうな。眞鍋博の挿絵もいいね。

  • 全体的に「そうくるの!?」って感じの話が多い。自分は最初の3分の1ぐらいで飽きてしまった。人間の悪い部分が非常にわかりやすい皮肉っぽさで書かれている。

  • 「処刑」が好き。
    この一編を読むためだけに、この本を手元に置いている。

    僕の死に対する意識を形作ったショート・ショートです。

  • 私の記憶が正しければ、この本は初めて読んだ星新一の作品です。ショート・ショートという読みやすい形でありながら、どの話も非常に印象に残りやすいです。

  • 星新一の短編集。「あとがき」によると初期の作品が多く含まれているらしい。

    タイトルからも連想できるように、地球人と異星とのやりとりを部隊にしたものが多い。そして、ほとんどが風刺がきいている。
    しかし、中には「愛の鍵」のような純愛を描いた、心あたたまる作品も含まれている。

    星新一の作風がまだ確立されていないような、あちらこちらに揺れている新鮮さを感じた。

  • この本は、星新一お得意のショートショート作品です。

    次々と繰り出せれる歯切れの良い作品群には星新一さん独特の社会諷刺やメッセージ性を誰もが感じらる事が出来ます。


    宇宙という神秘性に加え、最後まで結末が読めない意外性。

    星新一さんの世界にどっぷり浸かることができると思います。

    私のオススメは「セキストラ」「殉教」「処刑」かな~

  • いろんな視点で地球を踏まえて書いた作品.
    最後の「殉教」は名作だと思う.

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著者プロフィール

1926 - 1997。SF作家。生涯にわたり膨大な量の質の高い掌編小説を書き続けたことから「ショートショートの神様」とも称された。日本SFの草創期から執筆活動を行っており、日本SF作家クラブの初代会長を務めた。1968年に『妄想銀行』で日本推理作家協会賞を受賞。また、1998年には日本SF大賞特別賞を受賞している。

「2023年 『不思議の国の猫たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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