おのぞみの結末 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 77
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101098074

感想・レビュー・書評

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  • 初めて星新一さんの本を読ませていただきました‼︎
    私は初めてみる星新一さんの挿絵が少し怖くてビクビクしながら読みましたがユーモアのあるお話ばかりで面白かったです!

  • ロボットも宇宙人もあんまりでないショートショート集。

    面白かった編
    ・「親しげな悪魔」
    嘘はつかないけど肝心なことを言ってない、ザ・悪魔の契約って感じ。でもこんなあからさまに理不尽な形でなくても、無から有は生まれない、誰かが奪えば誰かの手には入らないってことくらい、いい大人なら知ってる。(知ってるけど眼前に突き付けられると楽しめなくなるからある程度知らんぷりする。)そう考えるともう皆十分悪魔色に染まってるんじゃね?と思わせる所が一番のホラーかなあと思ってしまった。

    ・「空の死神」
    墜落する飛行機に乗り合わせたことはないけど、この一致団結した乗客らの「は?何言ってるのお前?」な視線は知っている。何だかんだ生きてる人間が一番怖いってやつで震えた。かわいそうなスッチーは一人で逃げればよかったのにと思うけど、極限状態で切り替えができるかどうかは人によるし多分自分もできないと思うので、運が悪かったなぁと悲しくなった。

    面白くなかった編
    ・「一年間」
    実際時代が動いているので仕方がないけど、星新一の仕事と夫婦関係の認識はドストライク昭和。今なら部外者に仕事の資料触らせるのもコンプラ違反だし、思い通りにならなくてひっぱたくとか一発退場だー。
    妻側からすると良い時代になったものじゃ、と思うものの、そうじゃねぇんだよ相手の理由をなぜ聞こうとしないんだ!というモヤモヤが消えなくて面白くなかった。

    総評
    ハズレが少なくて面白かった。このエグさとCMのような短さが毎度魅力だなあと思うけど、苦いオチが多いので口直しにほろっとした奴読んでバランスとりたくなる。

  • 結末が予測できない期待以上の超短編!
    という感じ。

  • たしか、日本の古本屋で買った本。内容は、他の本とごっちゃになってしまっていて、分からない…。いつか全集買いたい。

  • 全体的にいいけど、
    やはり親しげな悪魔がいいよねえ。
    数回口に出して「なるほどね」って言ったよ。

    トイレに置いときたい小説ランキング1位。

  • まず、短編だったので非常に読みやすかった。別の本の間で読むのがいい。

  • 親から進められて読みました。

    時代が変わっても面白い、名作だと思います。

  • たまにどうしても読みたくなる。
    特に「親しげな悪魔」は秀逸。
    抽象に徹すると時代を超越出来るのだ、
    と思い知らされる。

    2014.5.18読了

  • 星新一ワールド。
    短編のライトブラックユーモア。軽く読めるけど、深く考えるとぞっとする、読み方次第で楽しみ方が変わってくる。

  • 内容は勿論なんでしょうが、挿絵のクオリティが半端ないですね。思わず待ち受け画面にしそう。

著者プロフィール

1926 - 1997。SF作家。生涯にわたり膨大な量の質の高い掌編小説を書き続けたことから「ショートショートの神様」とも称された。日本SFの草創期から執筆活動を行っており、日本SF作家クラブの初代会長を務めた。1968年に『妄想銀行』で日本推理作家協会賞を受賞。また、1998年には日本SF大賞特別賞を受賞している。

「2023年 『不思議の国の猫たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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