妄想銀行 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101098142

感想・レビュー・書評

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  • 1967(昭和42)年発行、新潮社の単行本。31編。短編よりは短いが少し長めのショートショート集。ここにあるのは名作ぞろいのようで、よく覚えている。話の内容は統一されていないが、現代に不思議な何かがあるものや、未来のSF的なものが多い。私としては現在が舞台で不可思議な小道具がないものが心に残るかな。『変な客』『狙った弱み』『古風な愛』『長生き競争』。ほぼ唯一の過去を舞台にした作品『とんでもないやつ』はもうおかしいです。物々交換から貨幣ができた原因のひとつとして。

    収録作:『保証』、『大黒さま』、『あるスパイの物語』、『住宅問題』、『信念』、『半人前』、『変な客』、『美味の秘密』、『陰謀団ミダス』、『さまよう犬』、『女神』、『海のハーブ』、『狙った弱み』、『鍵』、『繁栄の原理』、『味ラジオ』、『新しい人生』、『古風な愛』、『遭難』、『金の力』、『黄金の惑星』、『敏感な動物』、『宇宙の英雄』、『声』、『人間的』、『破滅』、『博士と殿さま』、『小さな世界』、『長生き競争』、『とんでもないやつ』、『妄想銀行』、

  • 新潮文庫の2021年のプレミアムカバーが目を引き、購入しました。短編なのですごく読みやすかったです。設定が未来的だったり、意外な結末を迎えたり、最後まで飽きずに楽しめました。読了後の不思議な感覚が癖になります。

    星新一さんの作品は、小学生の頃に公文の問題に出てきたのが出会いだったと思います。中学か高校で『気まぐれロボット』を読み、大学生でショートショートのアニメを何作か観ました。アニメの中で、監禁?した少女の世話をする話がすごく印象に残っています。
    追記)アニメは『月の光』という作品でした。『ボッコちゃん』に収録されているそうなので読んでみたいと思います。

  • 少し皮肉の効いたSFが最高。イマジネーションの塊で天才だ。

  • 星新一は学生の時に読み漁ったからおそらく読んでいるでしょうが、まったく初見の状態。
    あらためて読みますと、一番印象に残るのは上品さですな。だからか古いようで古くなく、新しいようで新しくないという独特の空気を纏ってます。
    いつどのショートショートを読んでもokという意外にないです、こういうのは。教科書には載らないかもしれないけれども、中学生・高校生とかにお薦めします。

  • あまりSFを読んでこなかっため、
    挑戦したいと思い、この本を手に取りました!
    SFって小難しそうなイメージが個人的にはありましたが、短編で、親しみやすい感じで、何度読んでも面白くてニヤってしてしまいます笑笑

    SFに手を伸ばしにくい方にぜひお勧め!!

  • 古いけど古くない。

  • 既読本

  • 星新一らしい作品。休憩にちょうど良い

  • おもしろかった。「保証」「あるスパイの物語」「半人前」「人間的」あたりが特にこのみ。

  • 今読んでも現代への皮肉を感じるのすごい。

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著者プロフィール

1926 - 1997。SF作家。生涯にわたり膨大な量の質の高い掌編小説を書き続けたことから「ショートショートの神様」とも称された。日本SFの草創期から執筆活動を行っており、日本SF作家クラブの初代会長を務めた。1968年に『妄想銀行』で日本推理作家協会賞を受賞。また、1998年には日本SF大賞特別賞を受賞している。

「2023年 『不思議の国の猫たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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