- Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101104140
感想・レビュー・書評
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9ヶ月かけてようやく読み終えました。
けして面白くなかったわけではなくて、単純に時間がなかったり生活リズムが変わっただけですが。
やはり山崎豊子面白いですね。不毛地帯、女系家族に続いて読破したのは三作目ですが、どれも間延びせずに緊張感を持続したまま最後まで読める、時代を感じさせない作品です。
登場人物それぞれの感情の機微がしっかり描かれていて、個性がはっきりしているので、情景が手に取るようにわかり、物語に引き込まれます。
予想できない衝撃の結末で、かつ今後の展開に含みをもたせたまま物語を終え、読者に今後の展開を予想させるのも巧みです。
年代を問わずオススメの一作です。 -
最終巻、大きく動く。万俵大介の仕掛けた策略に皆がはまっていく。勤めていた場所、自分が一生懸命かけていたことから、追われる無念はどんなものか。
最後に流れが変わりかけた気配を持って終わる。 -
どういうオチが来るのか一心不乱に一気に読んだ。
人生の明暗を最後まで楽しませて戴けた。
35年も前に書かれた企業小説が、今でもこれほど面白く読めるとは吃驚。 -
銀行頭取を中心とする一見、豪華絢爛で満たされている彼らだが、その歪んだ家族関係に翻弄されていく家族を描いている。また、銀行業務の冷酷な一面を如実に表しており、銀行業界を渦巻く食うか食われるかの生存競争の中で、政界、官界を巻き込んでその癒着していく関係性をもリアルに描かれているため、思わず時間を忘れて読み進めてしまう。
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華麗なる一族崩壊。
中間まで読み続きの内容が気になり下巻は一気読み。
クライマックスは驚きの展開の連続。 -
華麗なる終わり方。弱肉強食という身も蓋もないメッセージ。痛快さはないが、娯楽小説の名作だろう。
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三部作の最終巻。
人間の名誉欲や嫉妬心、執着心。
人間臭さが存分に表現された大作。
これだけ続きが気になる本は久々だった。