沈まぬ太陽〈4〉会長室篇(上) (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101104294

感想・レビュー・書評

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  •  一気読みでした。
     たいして何もしていない人間が、汚いお金を手に入れてそれを使うことになんか腹ただしく思いながらも読みました。
     それが上に行けば行くほどそう言う人間が増えているから余計に腹が立つ。

  • 4 山崎の作品は、嫉妬がテーマになることが多い。たしかに現実の社会では、そんな問題もある。が、スポットをあてすぎると読んでいていやになる。さわやかさがないからだ。

    九州大学:Φ

  • どろどろしてます。サラリーマンは読んだほうがいいかも。

  • 再読。

    労働組合なんて本当に古い考え方。くだらない。人事体制が整っていないのも悪いが、加入する組合により派閥が起こって待遇に差が出るなんて言語道断。その前に御巣鷹山事故をもっと真摯に受け止められないのか。会社が腐ってる。それが故に起こした事故なのでは。
    国見会長に光を見た。恩地さんを救えるのはこの人しかいない。

    次はついに最終巻。ここまで遺族の想いに泣き、会社の体制に憤りを感じることのできる小説はなかなかないのでは。やはり偉大な人でした、豊子先生。

  • いやぁ面白い。前巻の御巣鷹山編があまりにも印象的だったので、惰性でいかなければ良いなぁと危惧していた思いを見事に裏切ってくれました。腐りきった大組織を再建へ導く過程の話。少し違うけど、いま流行りの半沢直樹に似た部分を感じてしまう。いつの時代も組織を私物化し、利権を貪る輩が存在していることの証であろうか。最後に正義が勝つことを期待したいが、そのモデルなっている某企業はつい最近、会社再建を余儀なくされ、やはり現代のカリスマ経営者を外部から招聘し会長にすえ、体質改善をはかり業績回復をした姿をみると、時代は繰り返されたということか…。

  • 国見会長体制が発足し期待感を抱かせるも、国民航空内はドロドロに腐敗しきっている。
    御巣鷹山墜落事件を経てもな改善されない体質に失望するとともに陰鬱としてくる。国見や恩地の心情と疲労を察して余りある。
    小説としては星五つだが、国民航空の腐った体質へのフラストレーションから星三っつ。

  • ◆あらすじ(裏表紙より)
    「空の安全」をないがしろにし、利潤追求を第一とした経営。御巣鷹山の墜落は起こるべくして起きた事故だった。政府は組織の立て直しを図るべく、新会長に国見正之の就任を要請。恩地は新設された会長室の部長に抜擢される。「きみの力を借りたい」。国見の真摯な説得が恩地を動かした。次第に白日の下にさらされる腐敗の構造。しかし、それは終わりなき暗闘の始まりでしかなかった……。

    ◆感想
    いよいよ恩地が国見という大きな庇護を得て、会社の腐敗体質に切り込むのか!と、通常の物語なら思うところ。しかし、これは事実を元に再構築した小説だけに、リアルです。そう簡単にはいきませんね。

  • 第四編

  • JALがモデルであろう労働組合の話。
    読ませます。引き込まれます。
    さすが山崎豊子先生。

  • 本篇は、日本航空の鐘紡の伊藤氏が経営再建にあたった史実がベースとなって書かれている。御巣鷹山篇で読者とのノンフィクション性が確立してしまっている本篇は、フィクションと史実が曖昧になると微妙である。本編を読んで日本航空等の関係者などの受ける印象はどうだろうか。公平性はあるだろうか。週刊新潮での連載だったので、かなり、ルポ的要素が求められたのだろうが、ここまで踏み込んで書くには小説といえども・・・の領域はあるように思います。ちなみの反対の立場はhttp://www.rondan.co.jp/html/ara/yowa3/に記載があります。

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著者プロフィール

山崎 豊子(やまざき とよこ)
1924年1月2日 - 2013年9月29日
大阪府生まれの小説家。本名、杉本豊子(すぎもと とよこ)。 旧制女専を卒業後、毎日新聞社入社、学芸部で井上靖の薫陶を受けた。入社後に小説も書き、『暖簾』を刊行し作家デビュー。映画・ドラマ化され、大人気に。そして『花のれん』で第39回直木賞受賞し、新聞社を退職し専業作家となる。代表作に『白い巨塔』『華麗なる一族』『沈まぬ太陽』など。多くの作品が映画化・ドラマ化されており、2019年5月にも『白い巨塔』が岡田准一主演で連続TVドラマ化が決まった。

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