わるいやつら(上) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 79
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101109084

感想・レビュー・書評

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  • 続きが気になる~

  • とやが最低すぎて読んでて疲れた。

  • 医師・戸谷信一は、院長である社会的な地位を利用して女を騙して金を巻き上げることで生計を立てている。金銭的な魅力がある女に近づいては金を巻き上げ、挙句の果てには夫殺しに加担するようなまねまでする。確かに戸谷は悪い奴ではあるが、表題の複数形が示すように登場人物は一様に悪い。
    特に戸谷が熱をあげ結婚を迫ることになる槇村隆子は悪い奴だ。槇村は戸谷に気のあるふりをしながら、戸谷の親友である弁護士・下見沢との結託で病院の土地・建物、貯金を巻き上げ、戸谷の悪事をさらけ出すことで社会から抹殺してしまう。
    坂道を転げ落ちるような戸谷の破滅を描くラストに至るまでの過程は、「黒革の手帖」を彷彿させる。やっぱり悪いことはできないものである。

  • 女漁りと金の話が延々と続くのは正直ちょっと辛いものがある。

  • 戸谷信一、酷い男だ。医者でありながら、色と欲の為邪魔な人間は消す。こんな酷い男が破滅する姿が見たい。

  • 08.3.29

  • 同じことを書きますが
    やっぱり松本清張さんの小説はすごい。おもしろい。
    この本も最初、医者という主人公からは考えられないような
    ぐだぐだ、浅はかな奴と言う印象で、
    だまされる女性陣も簡単すぎて、なんか面白くないなあ
    読むのやめようかなあなんて思いながら読んでました。
    途中、どこからでしょう。
    ぐんぐん吸い込まれるように読んでいきました。
    時代背景など、古いはずなのに、古さも感じさせない
    さすがの松本清張作品です。

  • 私は、松本清張の作品が好きなのでいっぱい最新刊があれば読みたいと思う。

  • 浅はかな男と、その男に騙される馬鹿な女たち。結婚をちらつかせれば思い通りになるという、なんとも単純な考え。温泉地を巡るくだりはドキドキして、ドッと疲れるのに読むのをやめられなかった。

  • 本当に何を考えているやら。
    ろくに働きもせず、女から金を巻き上げることばかり考えている男。
    ああ、いやだ、いやだ。こんな男にはなりたくない。
    人間はどんどん堕落して、殺人にまで手を染めるようになる。
    おそらく、この男の上を行く悪い女が現れるのだろうと推理している。

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著者プロフィール

1909年、福岡県生まれ。92年没。印刷工を経て朝日新聞九州支社広告部に入社。52年、「或る『小倉日記』伝」で芥川賞を受賞。以降、社会派推理、昭和史、古代史など様々な分野で旺盛な作家活動を続ける。代表作に「砂の器」「昭和史発掘」など多数。

「2023年 『内海の輪 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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