- Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101109282
感想・レビュー・書評
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東経135度
北緯35度
この地点を取材旅行で赴く作家・伊瀬と編集者の浜中。
そこで見つかった白骨死体。次々と起こる殺人事件。
この経度・緯度には恐るべき秘密が隠されていた。
スリリングで面白い、昭和の雰囲気を感じられるミステリーだった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
伝説部分は少々読みにくいものの、ストーリーはそれなりに楽しめる。清張独特の重厚感はやや影を潜めるが、巧妙に仕込まれた取材旅行のステージが序盤から用意されている。いつしか主人公の作家とともに、事件の渦中に引き込まれてしまった。本タイトルには重要な意味が隠されている。
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浦島伝説、羽衣伝説をめぐる紀行文を書くことになった作家の伊瀬忠隆は、編集者の浜中三夫と丹後半島に向かうが、旅先で奇怪な事件に遭遇する。
浦島伝説の浦島が3年竜宮城で過ごしていたが、故郷に帰って玉手箱を開けると300年の月日が経っていたという話の意味や世界中に存在する類似した説話など、伝説と現実の事件を絡ませる。
最後、意外な真相でした。
2024年3月2日読了。 -
おもろい。民俗学を絡めたこういう雰囲気大好き。
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微妙。
松本清張は何作か読んでいますが、これは微妙。
旅情ミステリプラス歴史を絡めていきながらって感じだなあとは思うけど、何か微妙。あまりにもすらすら動いてるのが見えてね。 -
複合すぎ でも読ませるな
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古代史、民俗学の諸説をもとに、旅も絡めたミステリー。「点と線」「ゼロの焦点」の雰囲気を思い出す。
終盤は、えーっ、そうきますか!という驚きに満ちている。 -
パッとしない紀行作家が編集者浜中と共に浦島伝承や古代史、そして殺人事件に関与していくサスペンス。日本中を舞台にした壮大さとタイトルの意味、意外な犯人(勘の良い人は気づきそう)といった要素が揃った大作。どうも回りくどいというか強引な気もする。通俗サスペンスと見れば謎の女や登場人物達のスレ違いが楽しめる。
主人公の作家と奥さんが注文や金に一喜一憂する部分が1番リアリティがあった。 -
駄作の一言。まったく常識を外れた思考、ご都合主義で、とてもついていけない。
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時間軸と地理を巧く使った四次元の複雑なシナリオにただただ感心。