- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101109473
感想・レビュー・書評
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八月四日 清張忌から読み始めたのですが、しっくりこなくて、お時間かかりました。きちんと、推理小説です。一捻りある構成だと思います。
九州唐津で、旅館の女中をしていた一人の女性が、博多へ行くと言って、誰にも知られず姿を消す。
四国で、小金を貸していた未亡人の殺人事件が起こる。この二つの事件そのものは、関係ないもの。それが、ある「同人雑誌」に投稿された小説の一部が、事件の場面を渡していく。
どちらの事件も、この小説のある場面から解決を見ていくのですが、偶然の繋がりが疑問を持たせていく。うーむ。なんだか、私が説明すると面白くなさそうになる…
ネタバレになるけど(ネタバレても、これだけ古いと読まないか?)、この事件の繋がりは、小説の中の6ページの場面描写。投稿された小説のその部分だけが、賞賛されていた。そこは、小説家が書いて作品としては、発表せず捨てたものだった。ここがね、面白いところなんですよ。偶然手に入れた表現を自分の作品に入れ込んだ素人作家。その描写は四国の殺人現場の近くのものであり、彼とは無関係なのに疑われて、結局、女中殺しがバレちゃう。という屈折。しかも、この6ページ部分を、プロ作家が書いたっていう仕上がりで準備しなければならない作者の勇気よ。しかも柴犬が両方の場面ででてくるのだけど、別の犬という謎。 -
何度も映像化されるのがよく分かる。 -
四国の県警捜査一課長香春銀作は、文芸雑誌の同人誌評に引用された小説の一場面に目をとめた。九州在住の下坂一夫が書いたというその描写は、香春が担当している“未亡人強盗強姦殺人事件"の被害者宅付近の様子と酷似しすぎていたのだ。再捜査により、九州の旅館女中の失踪事件と結びついたとき、予期せぬ真相が浮び上がる――中央文壇志向の青年の盗作した小説が鍵となる推理長編。
まあまあ。 -
切り口は面白かった。
でも、解決に至るまでが上手くいきすぎというか、やや強引な感じが否めない…。 -
ちょっと偶然が重なり過ぎな気がする。
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10月31日読。
まあまあ面白かったかなー。確かに少しくどかった。 -
松本清張の本。1981年。小説家の世界に接する事ができる話。ネタに困る事が多々あるのだろう。
ありがとうございます。
この度はご愁傷様でした。長期間にわたる介護、大変だったと思います。僕はこの春、母親を施設に預けました。...
ありがとうございます。
この度はご愁傷様でした。長期間にわたる介護、大変だったと思います。僕はこの春、母親を施設に預けました。一日一日を繋いでいくことがどんなに大切か、思い知らされた数年間でした。おびのりさんの大変さには及びませんが。
「砂の器」僕も大好きな作品です。また、読み返す、その気になった瞬間に再読しようと思います。
今後もよろしくお願いします。
ありがとうございます。
皆さんそんなお年頃ですよね。施設やショートステイを利用する事は、自分の生活や家族の生活の...
ありがとうございます。
皆さんそんなお年頃ですよね。施設やショートステイを利用する事は、自分の生活や家族の生活の為にも必要な事だと思います。私は、母親の同意を得られず、最期まで看取る事になりました。主人と娘達には申し訳ない事ばかりでした。自分が、3人いれば良いのにと、若い頃は無理をしましたが、今は、もうゆっくりです。今までやりたかった事を少しずつやろうと思います。心残りは、仕事が好きだったのですが、充分にはやれなかった事ですね。
今後も本棚に、無理なくレビューを載せ続けて行ってください。少しずつですが、追いかけていきますので。
今後も本棚に、無理なくレビューを載せ続けて行ってください。少しずつですが、追いかけていきますので。