強力伝・孤島 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.51
  • (24)
  • (53)
  • (68)
  • (11)
  • (4)
本棚登録 : 577
感想 : 56
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101122021

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「強力伝」 凄まじい、想像を超える話しだ。体力よりも精神力、頑固力の塊のような人だ。

    「八甲田山」雪の恐ろしさ、正気を失っていく人の不気味さが本を閉じたくさせる。

    「山犬物語」「孤島」自然と自然の中に生きる生き物と比べてひとのか弱さ。

    全編を通して自然の中に取り残された時、自分だったら生きていける自信が無くなるような過酷な状況が読んでいて辛かった。

    だけと、また他の作品も読んでみたいと思った。

  • 『八甲田山』ってこういう話やったっけなぁ、映画の内容も忘れていますが、事件そのものが衝撃的。こんなことあんの?という内容。そう思わせるほどの筆力との判断もありかもです。
    他の作品もなかなかに良いのですが、個人的に『八甲田山』がちらついて仕方ありませぬ。

  • 凍傷・孤島はおもしろかった。
    山犬の短編はいまいち。
    全体的にちょっと暗い。

  • 短編集で構成されている。
    各話それぞれ情景が想像できるくらい描かれていて印象深い。

    面白かったのは非常に辛い場面や深刻な場面で、変な行動取る主人公の場面がたまに出て来るところ。

  • 読了。
    山岳小説の短編オムニバス。
    表題の強力伝は何を隠そう普段お世話になっている金時山の店主たちのご先祖様(と、いうには時代が近いか)
    他、Wikipediaで何度も見た八甲田山の話なども入っている。
    新田次郎の、というかこの時代の小説は重く悲壮感が漂うものが多い。時代遅れかもしれないがしかし、であるからこそ今の時代にも通ずる大事なものも流れている印象。

  • 短編集。八甲田山、凍傷などどれも冬を題材としており冬休みに読むのにとっても適していた。それぞれの主人公の固執、執着が伝わってくる内容であった。あとがきに記載されているように筆者はきらびやかな記述はないがシンプルな表現で文章を作成しており大変勉強になった。物語のラストもあっさりと記載されており、内容の理解に2回、3回と読み直しが必要であった。

  • 知られざる男達の戦いに絶句。今の時代があるのも使命に燃える先人達の命がけの事業があっての事なのだと深く畏怖を覚えた。オススメ。

  • つまらなかった。やっと読み終わったって感じ。

  • なんと秀逸な処女作。6つの短編、どれも読みごたえ有◎

  • 新田次郎初期の短編集。強力伝、おとし穴が特に印象的。

全56件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

新田次郎
一九一二年、長野県上諏訪生まれ。無線電信講習所(現在の電気通信大学)を卒業後、中央気象台に就職し、富士山測候所勤務等を経験する。五六年『強力伝』で直木賞を受賞。『縦走路』『孤高の人』『八甲田山死の彷徨』など山岳小説の分野を拓く。次いで歴史小説にも力を注ぎ、七四年『武田信玄』等で吉川英治文学賞を受ける。八〇年、死去。その遺志により新田次郎文学賞が設けられた。

「2022年 『まぼろしの軍師 新田次郎歴史短篇選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

新田次郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×