王妃マリーアントワネット(上) (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101123219

感想・レビュー・書評

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  • 「マリー・アントワネット」も、作家によって盛り込むエピソードが違うから、読めば読むほど勉強になる。
    この作品も読みやすく丁寧に書かれているけど、淡々とした感じ。

  • この作品を読みながら感じたことは、この王妃がここまで浪費をして、民衆に憎まれなかったら、フランス革命はあそこまで血で血を洗う極端に残虐な結末になることもなかったであろう。少なくとも庶民に愛された王室であったなら、王も王妃も処刑されることもなかったのではないか。

  • 下巻にまとめて記載

  • マリー・アントワネットは、フランス王妃。14歳で結婚し、37歳でギロチン死刑となるが、フランス革命は王妃のお金遣いが荒いせいだけではなく、軍事費(アメリカ独立革命に干渉してのこと)によって財政の苦境に見舞われた。王妃のスキャンダルもあったが、実際は王だけで浮気はしていない。スウェーデン人ウェルセン伯爵とはプラトニックで終わっている。どんなに辛くても、王妃としての優雅さを忘れず死刑のときも保っていたという。

  • 学校の歴史の授業ではその名前だけがさらっと流される程度で奥深い部分を知る機会にとてもいいと思う。
    自分が学生の時に読んでいたら歴史の授業も面白くなったはず。
    華麗に贅沢に生きていただけと思っていたアントワネットの内面を冷静に見つめられる部分も面白い。

  • 高校生の頃、世界史の授業でフランス革命について学び、もっと詳しく知りたいと思って手にとった本。これを読んでいたおかげで、テストではバカ暗記をせずに済んだ。教科書に書いてあることだけを読んで「フーン」と暗記に時間を取られるよりも、本を読んだり、映画観たりして理解するのが断然効率が良い。…と、実感した次第でございます。テストに出てくるような人物も必ず物語に登場するしね。

  • フランス革命前夜。王妃マリー・アントワネットと娼婦マルグリッドの視点を中心とし、時代が傾き転覆するまでの交錯とすれ違いを匠に描写した作品。前編は「首飾り事件」によるフランス革命の始まりまで。

    13/5/15

  • ドュ・バリー夫人が怖いです。 

  • 初めて読んだ遠藤周作です。
    フランス革命前後の小説という意味でも初めて読みました。
    ただただきらびやかな一面だけが書かれているのではなく、アントワネットの内面も丁寧に書かれていて、「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」という有名な(?)アントワネットとは違う一面を読めました。
    彼女のその内面に、共感できるかどうかは別ですが。。。

  • 私の大好きなマリー・アントワネット。色んな書き物、映画で描かれているけど、この遠藤周作のは、割とこざっぱりとしてる。あまり深くのめり込まず、少し客観的に書いてるのが好き。14歳で嫁ぐというのは早いよね。だってまだ子どもだもん。あまりに無知で無垢で無邪気で。彼女の最期を知ってるから悲しくて仕方なかった。

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著者プロフィール

1923年東京に生まれる。母・郁は音楽家。12歳でカトリックの洗礼を受ける。慶應義塾大学仏文科卒。50~53年戦後最初のフランスへの留学生となる。55年「白い人」で芥川賞を、58年『海と毒薬』で毎日出版文化賞を、66年『沈黙』で谷崎潤一郎賞受賞。『沈黙』は、海外翻訳も多数。79年『キリストの誕生』で読売文学賞を、80年『侍』で野間文芸賞を受賞。著書多数。


「2016年 『『沈黙』をめぐる短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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