楡家の人びと 第一部 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101131573

感想・レビュー・書評

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  • 請求記号 913.6-KIT(上野文庫)
    https://opac.iuhw.ac.jp/Otawara/opac/Holding_list?rgtn=1M027045
    強烈な個性とバイタリティで東京青山に精神病院を作った主人公の一家の関東大震災、第二次世界大戦を経た苦難の歴史を描いた大作です。トーマス・マン「ブッテンブローグ家の人々」をモデルにしたとされていますが、雰囲気は似ています。一族の栄枯盛衰を描く作品では前半は男性中心、後半は女性中心になる傾向があるのはなぜなのでしょうか?

  • 「純文学」に分類される作品。
    かなり長いので覚悟して読まれるように!

    奇人・変人だらけであったといわれる斎藤家の歴史を書いた作品です。斎藤紀一氏をモデルとした人物が第一部の主人公となります。

  • 作家本人のエッセイを読むと和製「ブッデンブローグ家の人々」らしいです。自分の家族をモデルにし執筆のためにインタビューを入念にしたらしいので書かれている内容はかなり事実に基づいているとのこと。物語としても面白いですが、当時の世相等を知る上での上等な資料としても面白い(貴重)です。

  • じつに面白かった。なんといっても登場する人々がそれぞれユニークで行動も面白い。もちろん楽しいことばかりでなく、大変なことも起こるのだが、それを実によく乗り越えている。1部だけdも終わりそうなものを、これがどう続いていくのか、今から楽しみだ。

  • 面白かった。感想は第3部で

  • 想像していた内容と違ったので、びっくり‼️
    二部以降の展開はいかに?

  • 何十年も前に書かれた作品だけど、一切色褪せていないのがまず凄い。明治以降の近現代に起こった重大事件を縦軸に、その中を生き抜いた楡家の人々の上に起こるイベントを横軸に、飽きさせないように緩急つけた物語が紡がれる。一家の大黒柱の一代記なのかなと思いきや、上巻の最後で呆気なく退場。中心人物を入れ替えながら、一家の栄枯盛衰が綴られていくんでしょうか。ここからの展開も楽しみです。

  • 12歳で読んだ。途中で終わっていた。

  • 北杜夫がトーマス・マンの『ブッデンブローク家の人々』に触発されて書いた作品。大正時代の精神科病院を舞台に、楡家と関わる人々の個々の生き様が描きだされます。

  • 8月のお盆休みに読みはじめ、1部2部と一気読みしたのdが、3部でなぜかページをめくる指がにぶり、3部だけは読破に2週間くらいかかってしまったのではないか。
    平成の世に読むと感覚が鈍りがちだが、戦前の日本のお話と思えばなんというブルジョアジーなお話だろうとおもう。

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著者プロフィール

北杜夫
一九二七(昭和二)年、東京生まれ。父は歌人・斎藤茂吉。五二年、東北大学医学部卒業。神経科専攻。医学博士。六〇年、『どくとるマンボウ航海記』が大ベストセラーとなりシリーズ化。同年『夜と霧の隅で』で第四三回芥川賞受賞。その他の著書に『幽霊』『楡家の人びと』『輝ける碧き空の下で』『さびしい王様』『青年茂吉』など多数。『北杜夫全集』全一五巻がある。二〇一一(平成二三)年没。

「2023年 『どくとるマンボウ航海記 増補新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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