太郎物語 高校編 (新潮文庫 そ 1-10)

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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101146102

感想・レビュー・書評

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  • 1980年1月から放映されたNHK銀河テレビ小説「太郎の青春」の原作本。
    中学生の頃に、このドラマを見て、文庫本を購入。ふと思い出し、書棚を探るとその時に購入した紙が茶色くなった文庫本を発見し、懐かしく読みました。
    あの頃から随分と月日が経ち、大学進学率も当時と大きく異なる現在ですが、当時の世情を考えても、高校生である主人公・太郎は、裕福な家庭に育ち、贅沢です。一方、そうした日々の生活の中で、色んな環境下にいる友人たちとも接する高校時代を送っています。少々、自分本位な理屈っぽさも、若さの故でしょう。
    TVドラマで主人公演じた広岡瞬、父親役の長門裕之、母親役の岸田今日子、石井めぐみ、荒木由美子など、懐かしいです。

  • 高校生になったばかりの頃に読んだ作品。こんな大人びた高校生いるか?というのが当時の感想だった。今読んでも同じ印象だけど、悩み相談をしてきた女の子に「それは甘えだ」と言い放つあたりで、こういうところはやはり若いな、と今は思える。勉強、スポーツ、家族関係、交友関係、料理、いろいろなことに器用でも、異性には今ひとつ不器用で、そこがまた青春という感じで良い。

  • 遠い記憶だけど
    良い作品だった。子育ての時に思い出せばよかった。果たして自分の息子育ては?
    後悔ばかりかもしれない。
    その息子もはや高校生の親「高校3」仲良く
    だんまりの親子関係を築いている。

  • 心優しい太郎の物語。どこまでも爽やかで、底打つ明るさが、逆に私の心を暗くもしますが、でもやっぱり、私は、そんな彼に救われるのです。

  • 大学の時から何度か読んでいる本。当時のような気持ちにはなれないけれど、それでも読み返す。
    太郎も太郎の両親も、その言葉がいい。たぶん当時は太郎のようなことが言えるか?だったけど、今は太郎の両親のようなことが言えるか?になった。
    いまだに最後の「あいつも・・・」の先が分からない。

  • 特に大きな事件が起こるわけでもない、日常を描いた作品。だけど、高校生の太郎の、そして両親のものの考え方や見方が何とも言えず心に染みる。
    今までに何回か読み直しているけど、読めば読むほど味わいがある作品。

  • なんと幸せな家族に恵まれているのだろう。主人公山本太郎は、両親の影響を受けながら、多感な高校時代を健やかに過ごしていく。13.7.7

  • 子供の頃読んだ青春小説。これ読んで、当時、コンビーフ食べることがあこがれになったのをなつかしく思い出す。

  • 良本。ところどころ、「息子の自慢ッスか?(笑」という気持ちにも。

  • なかなか愛らしい。70年代のお話。さて、現代に置き換えるとどう感じ入るか。

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著者プロフィール

1931年東京生まれ。聖心女子大学卒。93年恩賜賞・日本芸術院賞受賞。2003年文化功労者に。2012年菊池寛賞受賞。著書に『人生の収穫』『「群れない」生き方』『人間の道理』『老いの道楽』等多数。

「2022年 『未完の美学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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