燃えよ剣(上) (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (592ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101152080

感想・レビュー・書評

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  • 山南の脱走理由に水戸藩の処遇が関与しているとの説は説得力がある

    ただ金字塔と呼ばれるわりに作品にパンチが無かった。

  • 初めて読んだ司馬遼太郎さんの作品。
    独特な文章のくせの強さに最初は読みづらさを感じたけど、慣れてくると凄く面白かった。
    もう一度読み返したい。

  • 面白かった!!
    感想は下巻でまとめて!

  • 2015/10/19-10/31

  • (俺はどこか片輪な人間のようだ)
    歳三は、自分へ、思い切った表情で軽蔑して見せた。
    (この歳三は、おそらく生涯、恋など持てぬ男だろう)
    それでもいいと思った。
    (人並みなことは考えぬことさ)
    歳三は歩く。
    (もともと女へ薄情な男なのだ。女のほうはそれがわかっている。こういう男に惚れる馬鹿はない)
    しかし剣がある。新撰組がある。これへの実意はたれにもおとらない。それでいい、それだけで、十分、手ごたえのある生涯が送れるのではないか。

  • 新選組副長 土方歳三の本

  • 上巻終わりました!
    新撰組結成前、喧嘩士だった頃から新撰組を結成して池田屋の変、山南の脱走あたりまでのお話。
    ドキドキしながら読みました。
    下巻が楽しみ( ^ω^ )

  • これ読んで土方歳三に惚れました。

  • 本書が私の司馬遼太郎先生作品初でした。にわか新撰組好きにもかかわらずまだ読んでいなかった!と手に取りました。土方さんの悪ガキな部分、人間くささを感じる事が出来、恐ろしくもカッコいい描写が読めて良かった(*´∀`*)下巻も楽しみ!!!2015.06.16読了

  • 今まで新選組についてはほとんど知らず、名前くらいしか聞いたこともなかった。まあ、有名な作品だし、読んでみようと軽い気持ちで読んだら、すごく読みやすかった。
    とてもおもしろくて剣の戦いのシーンがありありと思い浮かぶ!
    ただ、脳内の近藤、土方、沖田が銀魂のイメージになってしまう。

  • 初・司馬遼太郎。
    父が読んでいて難しそうに思っていたけれど、思ったよりも読み易くわかりやすい。もちろん、史実のことになると難しい言葉も多く、はじめは名前を見ても敵か味方か判断することに苦労していたけれど、それも徐々に慣れる。
    上巻は主に浪士組になる以前の、故郷での土方〜試衛館時代、そして浪士組となり京へのぼり、数々の戦を行うところまで。
    有名な池田屋事件も上巻に。
    のちのち、最後まで愛し合うことになる女・お雪との出会いもこの巻の終わりごろに描かれている。
    勇ましい新撰組と、その中での土方の役割、その才能などに惹かれた。

  • 斬って斬って斬りまくる幕末の鬼の副長、喧嘩師土方歳三。愚直ながら人を惹きつける大器、新撰組局長近藤勇。歳三に付き従い、人を食った性格ながら抜群の剣技が冴える、沖田総司。痛快、爽快、止まることなく混乱の幕末を駆け抜いた新撰組の活劇。維新果たした後の世からすれば、とんでもない悪役、暴力集団でしかないはずの新撰組がなぜこうも後世の人を魅了するのだろう。

  • こんにちは、和泉です。

    人生を方向づけた、人生の一冊。
    あまりにも有名ですが、司馬遼太郎の「燃えよ剣」です。

    汚しちゃったり、貸して却ってきたらボロボロだったりで、
    上巻は3冊目、下巻は2冊目。何度読んだかわかりません。
    今でも、思い悩んだときは読み返しています。

    舞台は幕末、主人公は新撰組、鬼の副長土方歳三。
    司馬遼太郎によくある、人物にフォーカスして、

    その人の一生を描く構成になります。

    何度も読んだというわりに、たとえばここのこの場面が、この文章が!
    というところを挙げられないのですが、全編を通して一貫している、
    土方歳三の「生き様」に、幼い和泉少年は震え、

    こう生きるべきである、と感じた物語です。

    自分は表舞台に立たなくて良い、表舞台には立つべき人が立てば良い。
    自分は縁の下でそれを支えられれば良い、評価もされなくて良い。
    ただ、自分は自分の信じるもののために生きられれば良い、という生き方でした。

    土方も表舞台に立てる人物です。

    (実際に有る意味一番有名で恐れられていたそうです)、
    本当にこう思っていたかはわかりませんが、私は読んでそう感じ、

    その格好よさの虜になりました。

    とはいえ和泉は完全な凡人で、表舞台にはそもそも立てないような人間ですが、
    この本のおかげで、それに何も卑屈になることもなく、むしろ自分としては、
    美学をもって裏方として日陰を生きてきました。
    土方歳三と違って、たまには身内には評価されたいなと思いましたが(苦笑)

    よく、社会の歯車にはなりたくない、自分にしかできない生き方をしたい、

    と言いますが、和泉は、とても綺麗な歯車になりたい、と思って生きています。
    理想は、普段は誰にも気にも留められないような、

    当たり前のことを当たり前にしていること。
    居なくなって初めて、あれ?と気づかれるような、そんな普通の裏方になりたい。
    表舞台には立てる人が立てば良い、でも、裏舞台にだって意味はある。
    それを教えてくれた一冊でした。

    未だに、これ以上に自分に影響を与えた本はありません。

    燃えよ剣の最後、土方が死ぬ直前の場面で、何をしに行くのか?と聞かれた時に

    「新撰組副長が参謀府に用がありとすれば、切り込みにゆくだよ」

    と答える場面があります。

    こんな、自分がなすべきことを貫ける生き方ができれば、と思います。

  • 2015/3/19読了

  • 鬼の副長と言われた土方歳三。組織のナンバー2として組織を強くすることに力を注ぐ姿はカッコいい。自分とは間逆な人なので、男としての強さは憧れます。

  • 新選組副長土方歳三の話。歴史小説は自分には合わないかなと思った。

  • 司馬遼太郎の本、初めて読んだ!
    沖田総司が好きだなー。
    これで新撰組が好きになった人も絶対にいると思った。日本史をもっと勉強しておけば良かったと思った笑

  • 20150210読了。初司馬遼太郎。初歴史小説。もっと読みにくいかと思ったら意外と読めた。でも自分の理解力に欠ける。

  • 最初は夜這いの話ばかりで「なんだこれは」なんて思ってたのが、最初の決闘のシーンの迫力と美しさに持って行かれた。

  • 最強の組織を作る、それだけに命を燃やした男。最強の組織の敗北の予感の中、揺れる恋愛。男として、グッとこない人はいないであろう、熱き名作。

  • 感想は下巻にて

  • 少し悲しくなってしまう話だった。

    新撰組の土方さんは、イケメンということで人気がありますが、私は好みではなく、そして織田信長に感じる感じで(るろうに剣心の影響有り)、やや怖いイメージを持っていました。
    でも、架空の恋人お雪さんを通して、当然だけれど、どんな人にも色々な一面がありということを思い出させてくれる作品でした。

    沖田総司のひょうひょうとしたイメージは、司馬作品に由来してたんですね。この作品の総司は優しい。前半において、土方が心の中を吐露する唯一の存在として、魅力を放っている。

    時代に翻弄されながらも、懸命に今を生きる土方さん。昔ながらの仲間を思いやり、人としても少しだけ?成長しながら、武人としての才能を発揮する。
    人を斬り続け、立ち止まる暇のない上巻に比べ、下り坂で葛藤も多かっただろう下巻の方が内容的に読ませる。
    もう少し早く生まれていれば、武士として人生を全うできたかもしれないし、少し時期が早ければ封建社会で農民のままで終わってしまったかもしれない。
    人生は妙なものだなと思う。

    肩書きを得るに伴い、政治に興味を持ちだす近藤に対して、単純に生きようとする土方。
    これは今後の彼の人生で相手を変え、何度も発生する。一見すると、殺人機械になってしまいそうだが、不思議と弁のたつどのお偉いさんよりも行動が一貫しており、信用できる。それにしても、ずっと支えてきた近藤が精神的に疲れて降下を決定した時の土方さんの切なさは相当なものであったと思われる。とにかくかわいそうに感じてしまう話。

    自分の色恋について秘めたままという設定(実際はラブレターを自慢で故郷に送ったりするくらいだからどうなんだろう?)で、お雪さんの存在を知った仲間が安堵するシーンがあるが、これは司馬さんの気持ちなんだろうと思う。
    冷酷と知られた人にも、優しい面があると信じているんだろうな。
    お雪さん、実在しないらしいのですが、そのラブシーンが美しく切なく、胸に染みる。

    どんな生き方であれ、私たち現代人と違い、一本義が通っていると、人生が美しく見えることを教えてくれる。

  • 初司馬作品。土方さんがかっこいいのにかわいい一面も見せちゃたりしてもう大変です。早く下巻を!

  • 上質な娯楽エンタメ小説。腐女子のみなさんこっちです

  • 新撰組が京都で名声を有していたことや池田屋事件のことは知っていたが、薩長勢力の前にどのような衰退を経て、最後を迎えたのかといったことはあまり知らなかった。土方の軍神的な働きにスポットライトが当たっていて、新撰組の特別性が際立っている。

  • この時代を生きた人たちの心の強さはどこから来るのだろう。皆、太く短く、そして信念を持って生きているように思える。命を賭して何かを創り上げることを、自分もやれるように。

    自分を知ること
    自分が信じたことを貫くこと

    おれには剣がある、新選組がある、友がいる、それだけで十分、手ごたえのある生涯が送れる

    話しは伝わる

    持って生まれた自分の性分で精一杯に生きるほか、人間仕方がないのではないでしょうか

    理想とは子供っぽいものなのだ

    目的は単純であるべきである。思想は単純であるべきである。

    男の一生というものは、美しさを作るためのものだ、自分の。そう信じている。

  • 土方歳三の男としての生き方に感動です。

  • 土方歳三、カッコイイよな!

  • 評価は下巻にて

    超気になる所で終わった(笑)
    早く下巻を読まねば!

  • 「情熱」とか「夢」とか、そういう熱いものを感じられる一冊。自分には持ち合わせていない、そういう熱さにはたいそう惹かれるところがあり、自分への鼓舞の意味合いもある。。。

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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