燃えよ剣〈下〉 (新潮文庫)

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著者 : 司馬遼太郎
  • 新潮社 (1972年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (553ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101152097

燃えよ剣〈下〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 新選組副長・土方歳三を主人公にした物語。私のバイブル。1998年に買って20回以上読み返しているのでボロボロだけど捨てられない。

  • 上下巻とともに自分の信念を貫くことの難しさ、新選組の統一からも見えており、徳川慶喜政権に翻弄されそうになるが、隊の統一などに尽力する姿は潔さや猛々しさ、器量の大きさも感じられる。徳川慶喜政権からの激動の時代、鳥羽伏見の戦い、勝沼の戦い、大鳥圭介や沖田総司らとの関わりから土方の様子も活発さを増し、倒幕の動きを見せる幕府から五稜郭へ向き、榎本武揚らとともに新時代の幕開けと思った中、最後に戦死してしまい、偉大な人物を失う喪失感も感じたが、後の開拓へ貢献した大きさは計り知れないものである。

  • 歳三はお雪と逢い、頑なで不器用な恋愛を始める。明治維新で幕府は衰退し、新選組の人員も減り、五稜郭での決戦前に土方は彼の周りの馴染みの人間を敢えて戦から解放しようとする。喧嘩屋歳三の戦にかけた一生はここに完結する。

  • 上下まとめてのレビューです。ただし、読み終わってかなり時間がかかってしまったのであまり深いレビューにはなりませんw
    土方歳三は、ひたすら喧嘩をするために生まれてきた人なのだと感じた。新撰組を作り上げた実力、戦で光るセンス。かっこいいとかいう言葉では薄っぺらく感じてしまうがこの言葉しか思い浮かばない。土方さんかっこいい!私は理解力が乏しく、歴史の知識も不足しているので難しいと感じてしまう点が多々あった。私がもっと知識人であれば、より楽しめたと思うのでそこが悲しい。

  • すごい勢いで読み終えた。

  • 【状態】
    展示中

    【内容紹介】
    元治元年六月の池田屋事件以来、京都に血の雨が降るところ、必ず土方歳三の振るう大業物和泉守兼定があった。新選組のもっとも得意な日々であった。やがて鳥羽伏見の戦いが始まり、薩長の大砲に白刃でいどんだ新選組は無残に破れ、朝敵となって江戸へ逃げのびる。しかし、剣に憑かれた歳三は、剣に導かれるように会津若松へ、函館五稜郭へと戊辰の戦場を血で染めてゆく。

    【キーワード】
    文庫・幕末・歴史・新撰組・映画化

    【映像化情報】
    1966年11月12日映画化
    出演:栗塚旭 他

  • 戦国期の武士のような生涯と考え方を貫く生き方に共感される人も多いのでは…
    己のポリシーを貫く一方、義を重んじる 性格は、時代が変わるが真田幸村に通じると思う。
    人気があるのがよくわかる。
    最期の描写はとても清々しい。

  • 「総司、お前はいいやつだねえ」
    「いやだねえ」
    沖田は、首をすくめた。きょうの歳三は、どうも変である。
    「おれも、来世もし、うまれかわるとすれば、こんなあくのつよい性分でなく、お前のような人間になって出てきたいよ」
    「さあ、どっちが幸福か。……」
    沖田は歳三から眼をそらし、
    「わかりませんよ。もってうまれた自分の性分で精一ぱいに生きるほか、人間、仕方がないのではないでしょうか」
    と、いった。沖田にしてはめずらしいことをいう。あるいは、自分の生命をあきらめはじめているのではないか。
    心境がそうさせるのか、声が澄んでいた。
    歳三は、あわてて話題をかえた。なぜか、涙がにじみそうになったからである。
    「おれは兵書を読んだよ」

  • 物語の内容として、上巻が上り坂なら下巻は下り坂のように感じた。下巻では、上巻で活躍した新選組の志士たちも徐々にいなくなり、歳三の考えについてゆく者も減り、負けてゆく様はなんだか悲しかった。また、ちょうど鳥羽・伏見の戦いを境界として、前は武士同士の白刃戦を主とした「戦(いくさ)」というイメージが強かったが、それ以降は銃兵器の参入や隊服の変化から現代の私の知っている「戦争」になっているように感じられた。一貫して、変わらなかったのは歳三の考え方で、変わらなかったからこそ歳三に漢の魅力を感じたし、何よりその考え方を持ち続けたことが歳三の死につながってしまった気がする。悪く言えば時代についていけなかったともいえる(戦闘法については積極的に近代化に努めていた)が、この強さが歳三や新選組の名をここまで有名にした要因だと思う。この本を読むまで新選組については「誠」の文字がかかれた青いはっぴを着ていることくらいしか知らなかったけれど、読了して新選組と様々な歴史的戦いとの関わりや土方歳三という人物について知り、とても興味が深まった。同著者の「竜馬がゆく」も読んでみたい。

  • 後半の、歴史上ではこっちのほうが重大とされているところがさらりで、ほんとに土方歳三の生き方を描いた作品なんだなと。新選組はヤカラやなという思いは変わらんけど、新選組の「忠義を尽くす」、土方歳三の「ただただ、強くありたい」というのは共感できる。

  • 鳥羽伏見の戦いから最後蝦夷侵略で土方が戦死するまで。

    土方のような「喧嘩屋」を好きになってしまったら大変ですね。どこまでも不吉な影が付きまとうようで、体がもちません。

    お雪さんは創作ではないんですよね?
    彼女はそのあとどう生きたんだろう。女として羨ましいようなそうでないような。

  • これを読んでしまうと土方歳三を好きにならずにはいられない。魅力的なキャラクターが揃う新撰組だが、土方が一番好きだ。クールな鬼軍曹。しかしその仮面の下には武士の魂が迸っている。悲劇的な最後は自らの死に場所を求めていたんだろうか。

  • きっと、司馬遼太郎は土方歳三が大好きなのだろうな・・・
    上下巻通して、描かれる土方さんの姿はどこまでもカッコいい!!
    最後まで「武士道」を貫いた生き方は素敵だと思いますが、理想を追い求めた分だけ孤独だったのかなと。
    理想を同じくする仲間もいて恋人もいて・・・でも、彼の気持ちの中ではどこまでも、いつまでもひとりだったのではないかと思いました。

  • 最期まで戦いに生きる喧嘩師を貫いた土方歳三が、勇ましくもあり、切なくもありました。特に近藤勇や沖田総司の死後、過去の新撰組を思い返す場面が何度かありましたが、その度に歳三が一人になってしまったことを痛感し、胸が締め付けられるようでした。寂しさを埋めるかのようにして戦う様は、ある意味で痛々しかったです。また、歳三と近藤の別れの場面、本当にこうするしかなかったのか、いくつもの困難を越えてきた二人がここで離れ離れになってしまうのかと、やり切れない気持ちでいっぱいになりました。鬼の副長と呼ばれた歳三が、斎藤や松本、市村を戦から遠ざけたのは、大切な仲間をもう失いたくないという思いが、もしかしたらあったのかもしれないなと、思わずにはいられませんでした。

  • 新選組副長土方歳三が、幕末動乱の京都から鳥羽伏見の戦いなどを経て、箱館戦争に至るまでの下巻。恋もあり、古い仲間達との別離もあり、切ない場面が多くなる。下巻における境遇の変化が劇的で、ラストは、「かっこいい……!」とつい呟いてしまうような名場面。ため息を吐いて余韻に浸ってから、さて上巻から読み直そう! って気持ちになる。何度読み返したことか。文章も綺麗でリズムが良く、読みやすくて、土方がかっこよくて、ホントこの小説が大好き。

  • 土方のラブストーリーや、隊員思いの行動、死に様がカッコイイ

  • 慶喜の逃走、新選組の解散、近藤や沖田の死。母体を失い、仲間を亡くした後、孤立無援な状態でどう生きるか。決死の戦いの中で嬉々として動く姿が目に浮かぶ

  • 歴史小説はもっと淡々と進んでいくものだと勝手に思っていたけど、初めて司馬遼太郎の本を読み、土方さんや近藤さんなど登場人物が表情豊かで生き生きとしてたのが印象的だった。その分新撰組に感情移入していまい、下巻は涙無しでは読めなかった。

    史実を正確に理解しているわけではないためどの程度脚色されているのかわからないが、それを考えるのはもはや野暮だと思う。そう思えるくらい上下巻通して土方さんと新撰組が激動の時代を駆け抜けた姿が魅力的に描かれていた。新撰組関連の書籍をまた読んでみようと思う。

  • 素晴らしいの一言。
    新撰組副長、土方歳三の生き様を生々しく描かれている。
    ここまで武士に生きた男は中々いないのではないだろうか。

    また、上下巻を読んで幕末の時代から明治にいたるまでの時代の変遷に驚かされる。こんな時代が百数十年前にあったとは。

  • 2週目。何度読んでも、引き込まれる面白さがある。司馬遼太郎作品が好きになった原点。

  • あっという間に上下読破でした。面白かったです。テレビや映画の世界では拾えない新撰組誕生の背景、内紛、そして、明治維新の流れの中での崩壊、その中での人としての土方歳三の精錬さがすがすがしかったなぁ。もう1回読めるな。2015/12読了。

  • 160218読了。今月3冊目。今年5冊目。
    梟の城以来の司馬さんだが、面白いな。
    上下巻と短いので少し物足りなさも残るか。
    海音寺潮五郎も気になるなぁ。

  • 新選組が中期から終わりまで。
    さいごはやっぱりちょっと切ない。
    そして、作者はなんでこんなに沖田を女性っぽく書いたんだろう……ってくらい、土方と沖田の仲がおかしい。

  • お雪とのラブラブシーンは、赤面ものだったぜ……。

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