- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101171166
感想・レビュー・書評
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「ミステリー作家ではない私が推理小説を書くのは正直しんどかった」と語っていましたが、推理小説の押えるべきところは押えていましたし、別のジャンルの作家が手がけるとこういう風になるのかという感じで、逆に新鮮でした。内容自体は平凡ですが、大富豪の刑事というアンバランスなキャラクター設定も非常にユーモアがあり面白かったです。
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小説読んでて車酔いみたいになったのは初めてだ。ぐるぐる。
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筒井康隆の短編刑事小説。2005年に深田恭子主演でドラマ化されたが、原作は男性が主人公。大富豪の刑事が悪びれずに大金を使いまくって事件を解決する。父やヒロイン、同僚刑事たちの個性キャラが光る。おもしろい、おすすめ。
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事件の解決の仕方がまさに
大富豪といった感じ。
特に主人公のお父さんの
キャラクターが素敵でした -
高校のころドラマやってるのは見てなかったけど知ってて、筒井康隆が原作だってのは最近知った。推理小説とかあんまり読まないけど、金持ちの刑事っていうのは面白そうで、どんななんだろうと気になっていた。実際読んでみると、意外とワンパターンじゃなく金と地位の使い方も色々で楽しかった。一方で、毎回主人公の父が感極まって発作を起こしたり、毎回事件が解決すると署長が現れたりといったお約束も楽しい。その辺はTV的だけど、いきなり場面が変わってるのとかもTV的だった。その他にもいろいろ実験的なこともやってて遊びすぎて読みにくかったりするところもあるんだけど、面白いからいいや。
2つ目の「密室の富豪刑事」がいちばん好き。やることのスケールがとんでもないし、父親が読んだ連中のキャラも面白い。事件解決後のオチも良かった。
刑事たちをしつこく俳優で例えられても全然分からないという。唯一分かったのはハンフリー・ボガート。
筒井康隆はなぜかまだ唯野教授に続いて二冊目。面白いのになぜか読もうってならない。父はたくさん持ってそうだけど。まあ、また機会があれば。 -
小学生のころにドラマでやっていて、おもしろいなーって思ったのがきっかけで読んでみた。
原作では主人公は男のひとで、ドラマとは違うけど、また違ったおもしろさがあっていいなあって思った。
あたしがドラマから入ったからかな?
母は本から入ったからどうも女主人公のドラマにちょっと違和感あったみたいだけど…
はじめて読んだ筒井さんの作品。
読者に語りかけてきたりするのが独特でおもしろいよね(^^)
ちなみに2番目に読んだのは時をかける少女。
次はパプリカ読んでみたいな。 -
超お金持ちの警察官がお金を使いまくって悪い奴らを逮捕します。
独特の文章が小気味よくて、とても好き。
お金の使い方も半端なくて、気持ちがいい。
主人公のお父さんも愛すべき存在で、もう一回読んでもいいと思う作品。 -
何回読んでも面白い。
大好き。
最近の人には良さがよくわからないみたいだが。
アニメから入ってつまらないって、
あのさぁ… -
筒井先生は、それこそテレビではよく見かける先生というだけの先生だったので初めて作品を読んだわけですが。。。筒井先生のお人柄がそのまま現れているかのような文章でした。お茶目な文章の羅列は読みやすく、キャラや設定も、よく知らないくせに「筒井先生っぽいなー」と思ってしまった。
映像を先に見ているからなのかもしれないけど、その展開や進み方そのものにもストレスがなく楽に読了できました。