- Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101197180
感想・レビュー・書評
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のんびり東京散策する話かと思いきや、生々しく現代が描かれた作品。一気に読みました。主人公と同じ年と心境のときに読めてよかった。
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自分内では珍しく映画を先に観て原作を読んだ。ぶっちゃけ・・・映画のほうがよかった(笑)いやーだってふふみ出てこないしーwおいらあの擬似家族のところが好きだったのよ。あれは三木さんのオリジナルだったんか。いや小説もなかなかよかったけどね。映画では、文哉の恋愛云々をすべてカットしたのは正解だったと思います。
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読了/2007年12月
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東京の街を歩く。時に寄り道をしながら。それは思い出の場所だったり、何かを残してきた場所だったり。記憶に焼き付いた場所、心の中にある場所への寄り道。歩くことが目的ではなく、立ち止まるために歩く散歩。どこかに行くのではなく、そこに戻るための歩み。彼らの立ち寄る先は、我々が目にするありふれた東京の街。しかし彼らの目に映るのは、彼らだけの東京。後ろを振り向きひとつの事を終わらせようとする中年オヤジと、後ろを振り向く事でこれから先を生きようとし始める若造。年齢だけではない男の生き方の違いを感じた。男は後ろを振り向かないものと思っていたが、たまには振り返るのも良いのかもしれない。
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展開が早いので、すらすら読めるし、飽きない。
主人公の文哉の印象が最初と最後では全く違った。
作者は書きながら文哉のキャラクターを考えていったのかな、と思った。
ラストは、意外なようでありきたりな感じがしたが、全体を通してスタンダードにおもしろい本だと思う。