転々 (新潮文庫 ふ 18-8)

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  • Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101197180

感想・レビュー・書評

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  • のんびり東京散策する話かと思いきや、生々しく現代が描かれた作品。一気に読みました。主人公と同じ年と心境のときに読めてよかった。

  • 自分内では珍しく映画を先に観て原作を読んだ。ぶっちゃけ・・・映画のほうがよかった(笑)いやーだってふふみ出てこないしーwおいらあの擬似家族のところが好きだったのよ。あれは三木さんのオリジナルだったんか。いや小説もなかなかよかったけどね。映画では、文哉の恋愛云々をすべてカットしたのは正解だったと思います。

  • 読了/2007年12月

  • 東京の街を歩く。時に寄り道をしながら。それは思い出の場所だったり、何かを残してきた場所だったり。記憶に焼き付いた場所、心の中にある場所への寄り道。歩くことが目的ではなく、立ち止まるために歩く散歩。どこかに行くのではなく、そこに戻るための歩み。彼らの立ち寄る先は、我々が目にするありふれた東京の街。しかし彼らの目に映るのは、彼らだけの東京。後ろを振り向きひとつの事を終わらせようとする中年オヤジと、後ろを振り向く事でこれから先を生きようとし始める若造。年齢だけではない男の生き方の違いを感じた。男は後ろを振り向かないものと思っていたが、たまには振り返るのも良いのかもしれない。

  • 展開が早いので、すらすら読めるし、飽きない。
    主人公の文哉の印象が最初と最後では全く違った。
    作者は書きながら文哉のキャラクターを考えていったのかな、と思った。
    ラストは、意外なようでありきたりな感じがしたが、全体を通してスタンダードにおもしろい本だと思う。

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著者プロフィール

1950年福井県生まれ。早稲田大学文学部中退。パリ滞在中エール・フランスに勤務。76年『野望のラビリンス』で小説デビュー。95年『鋼鉄の騎士』で第48回日本推理作家協会賞長編部門、第13回日本冒険小説協会大賞特別賞をダブル受賞。その後恋愛小説へも作品の幅を拡げ、99年『求愛』で第6回島清恋愛文学賞、2001年『愛の領分』で第125回直木賞受賞。17年には『大雪物語』で第51回吉川英治文学賞を受賞した。その他『タフガイ』『わかって下さい』『彼女の恐喝』など著書多数。2020年逝去。

「2021年 『ブルーブラッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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