絶叫城殺人事件 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101204338

感想・レビュー・書評

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  • ※再読

  • 学生アリスは全部読んでいるのだけれど、作家アリスはなぜかあまり手を出していない。「黒鳥亭」と「絶叫城」が好きだったかな。

  • 有栖川有栖に初めて出会った本。久しぶりに本を読んだ感じ、良かった。

  • 何となく物足りない感じ。面白かったし、決して中途半端な感じはしないんだけど、「面白くなってきたぞー」と感じ始めたところで結末が降ってきて、スパンっと打ち切られちゃう感じがして乗り切れなかったのが残念でした。
    「月宮殿殺人事件」が好みだったかな。
    浜さんの高さんへの思いや、サボテンを命の次に大切だと思うような高さんの亡くなった奥様への純粋な愛情とか、そーいうベタなものに感動してしまいました。
    そして、やっぱり「絶叫城殺人事件」...ドラマの時も思ったけど、やっぱり、この結末はやりきれないなー。

  • 短編集。作家アリスシリーズ12作目。
    「絶叫城殺人事件」
    女性ばかりが襲われ殺害される事件が続いた。
    被害者は口の中に何かが記された紙片を押し込まれていた。
    書かれていた文字は「NIGHT PROWLER」…夜、うろつく者。
    ゲーム・ソフト「絶叫城」に登場する怪物の名称である。
    「絶叫城」とは、昼間は絶叫城の秘密を探るために手がかりを求めて城内を調べ回る。
    夜になると、ナイト・プローラーからただひたすら逃げ回るゲーム。
    すべての手がかりを手に入れ絶叫城の謎を解くと、ナイト・プローラーは消滅する。
    次の瞬間、謎を解きナイト・プローラーを倒したプレーヤー自身が妄想と狂気の城を引き継ぎ、自らがナイト・プローラーとなるのだ。
    最後の犠牲者である大和田雪枝の部屋を警察とともに訪れる火村とアリス。
    かすかに残っていた鳥の匂いに気がついたアリスは、雪枝が鳥を飼っていたのでは?と考える。
    それをきっかけに、事件はまったく別の様相をみせ始める。
    なぜ雪枝は死ななくてはならなかったのか。
    そもそも、雪枝は殺されたのか。それとも…。
    犯人の動機が理解できない。
    アリスが言うように、空っぽの心には何でも入ってしまうのだろうか。
    善悪の区別も、命の尊さも、罪の意識も、何もない。
    何もわかっていない。わかろうともしない。
    かつて火村は「人を殺したい」と渇望したことがある。
    すべてをわかったうえで、それでも願望を抱いた火村。
    何もわからずに次々と人を殺していった犯人。
    火村と犯人の違いを考えると、尚いっそう火村の中が抱えている危うさに気持ちが向かってしまう。
    犯人の動機や犯人を取り巻く状況を考えると、けっして良い後味は残さない。
    それでも、読みごたえのある物語だった。

  • 内容紹介
    「NIGHT PROWLER(夜、うろつく者)」と記された小さな紙片を、口の中に押し込まれ、次々と殺害される若い女。残酷な無差別殺人事件の陰には、カルトなホラー・ゲームに登場するヴァーチャルな怪物が――。暗鬱の「絶叫城」に展開する表題作ほか、「黒鳥亭」「壺中庵」「月宮殿」「雪華楼」「紅雨荘」と、底知れぬ恐怖を孕んで闇に聳える六つの迷宮の謎に、火村とアリスのコンビが挑む。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    えええええ~...
    文庫あったの~...
    見つけられなかったよ...?

    文庫でしか本読まないのに、ハードカバーで読んじゃったよ...
    久しぶりで新鮮だったけど持ち歩けなくて時間かかった(´▽`)

    1..黒烏亭殺人事件
    2.壺中庵殺人事件
    3.月宮殿殺人事件
    4.雪華楼殺人事件
    5.紅雨荘殺人事件
    6.絶叫城殺人事件

    それぞれ特徴的な建物で起こる殺人事件を書いた短編集です。
    実はこの中には...建物名じゃないものもあるんだよ...フフフ...
    謎解きにつながるので秘密だけどね...(←おおげさ)

    考えてみたら建物の名前って、海外のミステリーではよく見る気がしますね。
    タイトルにはならないにしても、クリスティの作品なんかではよく出てくる。
    日本ではあまりないかな?
    建物(個人の家)に愛称つける習慣ないからね~
    マンション名とかじゃ味気ないし。
    (○○ハイム殺人事件とか?)

    ま、それはおいておいて。
    そんな中でも、愛称のつくような特徴的な建物に住んでいるだけあって、
    被害者になってしまった方々もとても個性豊かな人たち。

    「壺中庵」では、壺のような狭い地下室を好んだ男性が。
    「月宮殿」では、ゴミ?廃棄物?で、不思議な大きな建物を違法に建築しちゃう人が。
    「紅雨荘」では、仕事に生き、子供たち仕事以上には愛せなかった?女性が。
    「絶叫城」では...って、これだけが実在する建物じゃないんだった。(どれも実在してないよ)

    最近読んだ火村シリーズ、「え?ミステリー?」みたいないわゆるアンフェアものも多かったですが、
    今回は正統派ミステリーに思えましたね~。

    最後の「絶叫城」は現代的ですよね。
    ゲームに見立てた連続殺人、って言う...
    ほんとこう言うの許せないですよねヾ(*`Д´)ノケシカラン

    しかも最後の被害者があんな死に方したのに
    平然と火村&有栖川と相対する犯人ね!
    ほんとに自業自得だよね!ヾ(*`Д´)ノ

    ぷふぅ~...失礼いたしました。
    思わず><

    これもまた、作家さんの力量のなせる業、と言うことでお許しを...

    にしても、アリスの存在っていいなぁ~。
    作家なのに気取ってないし、けっこうボケるし(天然?)、
    ワトソン役だからそうなってるのかも知れないけど、
    おかげで火村先生が相対的に男性として魅力的に見えるわw

    アリスも人柄は最高だしね~。
    やっぱコンビ萌えってあるよね♡(ごめんなさい←謝るの早い)

    あー。
    早く読み終わってドラマ見たいわ~。

  • 「絶叫城殺人事件」

    もうなんていうか中身の薄い薄い推理小説でちっとも面白くなかった!ぶ!。

  • この人のは初。短編であったかな?

    ドラマを見てしまった分、各ストーリーに物足りなさを感じてしまった。でも、文章とかは好きだし、気になる箇所もあったので、他の作品も読んでみよう。

  • 館?にまつわる短編集。

    「黒鳥亭殺人事件」
    「絶叫城殺人事件」
    が良かったかな。

  • 大学助教授の火村と小説家の有栖川が活躍するミステリ短編集。
    毎回、先入観の裏を突く結末が待っています。サッカーでいうところの表からの裏展開でゴールを決められる感じ。(笑)

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。89年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2023年 『濱地健三郎の幽たる事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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