マゾヒストたち: 究極の変態18人の肖像 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 135
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (451ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101204574

作品紹介・あらすじ

女王様の責め苦を受け、随喜の涙を流す男たち。マゾヒストである。彼らの悦びの源泉は何か。何がM性に火をつけたのか。燃えたぎるマゾ精神が今、語られる。日本のSM を黎明期から見続け 2 億円を使った重鎮、馬になりたい男、ヤプーズマーケットのエリート奴隷、身体改造マニア、盲目のマゾ……。十人寄れば倒錯も十色。貴方の知的好奇心と性的探究心を刺激する、奇想天外な当世マゾヒスト列伝!

感想・レビュー・書評

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  • 松沢呉一さんはまさに知る人ぞ知るライターですが、著作が特殊なので入手が難しかったり、絶版でプレミアがついていたりします。
    本作はSM雑誌に寄稿していたインタビューを集めたもので、淡々とマゾの人々の来歴を紡いでいます。目を覆わんばかりの痛い描写が沢山ありますが、彼らは自分たちの趣向を突き詰めているだけで非常に平和な人々です。あくまで自分がどう感じるかを主軸にしているので人にとやかく言われる事ではないよなあと思いながら読みました。
    いや、でも最後の人なんて読んでいて自分の体が痛くなってくるようで、読むのがとても大変でした。是非ご自身で読んで確認して頂きたいです。
    松沢さんはこれからも是非本を出して頂きたいです。出してくれる出版社探すの大変そう・・・。

  • いやーいろんな人がいるもんだ、としか…ドープすぎてよくわからないというか。最後の陰茎4分割の人に至ってはまともに文章が読めなかった。痛すぎて。

  • 人間の多様性について考えさせられる。
    食や音楽などの好み、思考なども多様性に富んでいるのだから、他人は必ず自分には理解できない部分を持っている、と考えた方がよさそうだ。

  • いやー、重かった。
    くどくてなかなか一気読みはできなかった。
    SMバーに行きたくなるなー

  • 変態の世界はディープ
    もっと知りたい、変態のこと…

    おならマニアの章がおもしろかった

  • 『アブノーマル』の一言で片付けるには、人々の多様性は幅広すぎる。たった一言の侮蔑だけで人を見下すには勿体無いと、改めて思わされました。
    とても魅力的で考えられさせる世界を垣間見ることができました。間口を広くしておきたい方におすすめです。

  • 正直、面白かったというよりも
    まぞのインタビューとして手においておきたいという感じ
    雑誌とかをちゃんと探せば読めるのかもしれないけど、
    そういうのやったことないので、
    こうして本としてまとめてもらえると
    探しやすくて嬉しい

  • こんな人びとがいる。
    でも 否定はできない。

  • マゾヒストたち 読み終わり
    世界は広い。そして深い。とても面白かった(後半はあばばばば…想像すると変なよだれ出る…!てなったけど)読めてよかった。

    なにをするにもされるにも、(片方だけでも)気持ちがないと成立しない世界。だからこそ、誰にも否定できないよな、と。
    あと著者さんの突っ込みがよき…。

  • 様々なマゾヒストたちの性癖や嗜好が紹介される。
    そんなもん思いつきもしないわ、とか、なんで性的に興奮するのだろうとか、まことに人間は不思議な生き物だなあと思いながら読んだ。
    大変に強烈な内容であるのだが、そこに描かれているのは「人間」である。様々な「人間」の性を露わに描写したこの一冊は、書かれていることを試してみたいとは思わないが、「人間」の面白さ、不可思議さの一端を覗き見るかのような、不思議な魅力に満ちた一冊であった。

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著者プロフィール

「スナイパーEVE」(ワイレア出版)「お尻倶楽部」(三和出版)などで連載するかたわら、有料メルマガ「マッツ・ザ・ワールド」を毎月、原稿用紙換算で500枚から1000枚程度配信している。

「2009年 『クズが世界を豊かにする』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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