- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101219035
感想・レビュー・書評
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ピタゴラス、アルキメデス、ユークリッド、フェルマーら、偉大な天才数学者24人の逸話を紹介した本。
あ~数学って面白いなあ~という気持ちにさせてくれる。
ピタゴラスの定理の証明方法とか、「アキレスと亀」の話とか、有名な「フェルマーの定理」とか、すごく面白かった。
解析幾何学はちょっと難しかったけど…。
「もし、学校で習う算数や数学を面白くないと思う人があれば、それは数学をある一つの面だけから眺めているからだ」(“まえがき”より)
数学という学問を一生かけて極めることができたらどんなにすばらしいだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
23年前高校生だった私は、たまたま立ち寄った本屋で、この本を手に取った。それ以来すっかり数学の面白さに魅了され、電子系の学科への進学予定を変更し、数学科へと進むこととなった。 この本は長く絶版されていたが、このたび無事に再販となり、当時未解決であったフェルマーの大定理に対する注釈や秋山仁の解説も付くなどの改訂もされている。内容は今も昔も変わらず、数学好きにはもってこい且つ、高校生程度の数学力で十分読みこなせるものとなっている。 あらためてこの本のすばらしさを思うとともに、懐かしさいっぱいになった。
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学生時代は、小中高を通じて算数・数学は苦手科目でありました。国語・社会は得意なのに、なぜ数学はだめなのか、毎年担任教師が代るたびに難詰されたものです。
その当時、数学に対する苦手意識を少しでも払拭し、親しみが持てるやうにと手に取つたのが矢野健太郎著『すばらしい数学者たち』であります。
学校で放課時間(授業と授業の間の休み時間のこと)に、本書を広げてゐますと、数学教師のW先生が「その本は先生も読んだ。あまり面白くなかつた」と言ひ放つたのであります。せつかく生徒が読んでゐるのに、水を差すやうな発言であることだなあ、と内心憤然としたことを覚えてゐます。
さて本書では、アーメス、ターレス、ピタゴラスからガロア、カントル、ヒルベルトまで20人以上の数学者とその功績を紹介してゐます。
示される計算式とかについていくのが大変で、メナイクモスやらアポロニュウスやらの円錐のところなんかは、恥づかしながら良く分かりませんでした。
それでも、数学の歴史を偉人の功績とともに辿るのは、まことに興味深く、門外漢だからこそ愉しめる内容になつてゐます。読後には、それぞれの偉人たちについて、より詳しい評伝を読みたいと思ふやうになるでせう。
おそらくW先生のレヴェルでは物足りない内容だつたのでせうね。
http://genjigawa.blog.fc2.com/blog-entry-147.html -
高校の数学参考書「解放のテクニック」でお世話になった著者。数学の研究だけでなく一般の人たちへの啓蒙にも活躍された。本著も数学人のエピソードを愉快に読ませてもらった。2020.11.12
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さらさらとは読めなかった。「数学物語」の発展版。
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サイエンス
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新書文庫
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読んでて面白かったけど、数学や式の解説は理解せずに流し読みする部分も
今度じっくり読んでみたい -
ハイパボラ、楕円、ケプラーの3法則など、「あぁーやったやった!」と懐かしくなる内容ばかり。
文体も平易でサラサラ読めました。
「Cが直角頂の直角三角形ABCがあるとき、ACを直径とする半円とBCを直径とする半円とを直角三角形ABCの外部に書き、斜辺ABを直径とする半円をCを通ってかけば、ここにできた月形ACと月形BCの面積を加えたものは、直角三角形ABCの面積に等しい」
「楕円にたいしては、焦点とよばれる二つの定点があり、楕円上の任意の点Pからこれらの二定点に至る距離の和は一定である」 -
数学好きな私にとっては、学び終わった数学をちょっと懐かしみつつ、聞き覚えのある数学者たちの楽しい話を知り、数学の歴史を感じていける本でした。最後の方になると、高度な数学のため、ほとんど数学としての説明がなくなって歴史ばっかりになってしまったのが、すこし寂しかった。でも、だからこそ、ちょっと苦手な人でも、読みきれるのかな?とは思った。いい本です。