ベルリン飛行指令 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.94
  • (78)
  • (117)
  • (73)
  • (7)
  • (3)
本棚登録 : 732
感想 : 83
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (543ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101223117

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 中学か高校のときに読んで以来の再読。のめり込みました。
    乾の行方に涙した後の、グラーフとの再会がすごい救いになっている。ちょっとだけ救われた気分で読み終えられる構成に感謝。

  • こんなことが本当にあったとはね。凄いよ。

  • フィクションなのか、ノンフィゥションなのか。
    その狭間をたゆたう物語。
    その当時、日本からベルリンまで戦闘機を飛ばすのにどれだけ困難があるのか。
    前半は、困難を克服するための準備を描く。
    こちらも困難だらけ。
    後半は、実際に飛行することでの困難を画く。
    まさしく困難。
    最後はもう少し主人公の安藤大尉の心理描写が欲しかった。

  • 2014.10.2(木)¥250+税。(-2割引き)
    2014.10.13(月)。

  • 日米ハーフな安藤は飛行機乗り。飛行機が好きだから軍人になった。中国での民間人殺戮を拒否し、軍隊では鼻つまみ者(賛同者も多い)
    これはゼロ戦をベルリンに運ぶ話。半分以上、運ぶまでのなんやかやなの。インド中東経由なので、いろいろあったり、一機しか着かなかったり。
    切ないのは、結局ゼロ戦ドイツでは役にたたないと判断されたこと。
    これ、第二次大戦3部作だから、どこかで安藤出てくるのかな。

  • 1940年。
    欧州戦線にて、英国に苦戦していたドイツは、同盟を結んだ日本に“タイプ・ゼロ”の移送を求めた。
    任務にあたるのは、エースパイロットでありながらも軍内ではやっかい者として知られる安藤と乾。
    一方、機の補給基地を確保するため、柴田は工作員として動くのだが……。

    戦争秘話という形式で描かれるハードボイルド風の作品。
    苦労してゼロを運んだものの、結局ドイツの期待に応えるものではなかったというのが寂しい。

  • ベルリンまでの飛行の場面を読んでるけど、どうやって地理や情景など描けるだろうね。

  • バトルオブブリテンに関する本を何冊か読んだけど、その都度思ったのが『ゼロ戦がドイツ空軍に配備されていたら歴史は違っていたのでは...』だった。

    日本からドイツへゼロ戦を空輸するために練られた計画。

    ひょっとして史実の部分もあったのでは? と思わせる上手い構成にしてやられた感を感じる一方で、もう少しハラハラドキドキ感も欲しかったかなと。

    当時の欧米によるアジアから中東・トルコ辺りに対する政策や現地の状況にも触れられていて、関心を持たせてもくれました。

  • 夏になると必ず戦争関連の作品を1冊読むことにしています。
    本当にあったことを題材にしたものを手に取るようにしています。

    笑う警官で知った佐々木譲さんの作品に、
    歴史小説があったとは知らず、思わず手に取りました。
    読み始めた時から次のページを早くめくりたくなる気持ちになりました。
    歴史小説でこんな気持ちになるのははじめでです。

    今年は映画でも零戦を扱っています。
    戦争の中の零戦ではなく
    零戦を作った人、ゼロ戦を操縦した人の
    モノづくりの心と扱う人の心を
    自分なりにもっと知りたくなりました。

    そして、本当にベルリンに零戦は行ったのでしょうか?
    日本人パイロットがベルリンにいたのでしょうか?
    日本の零戦はどれほど世界に影響を与えたのでしょうか?
    ドイツには採用されなかったと記されていましたが
    ほかの国では日本の飛行機は良く映ったのでしょうか?

    作品は事実だけを語り終えたかのように閉めているため
    色々な疑問や気持ちが湧き出てきて
    「読んだ~」っという気持ちになりました。

全83件中 31 - 40件を表示

著者プロフィール

1950年北海道生まれ。79年「鉄騎兵、跳んだ」でオール讀物新人賞を受賞しデビュー。90年『エトロフ発緊急電』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を、2002年『武揚伝』で新田次郎文学賞、10年『廃墟に乞う』で直木賞、16年に日本ミステリー文学大賞を受賞。他に『抵抗都市』『帝国の弔砲』など著書多数。

「2022年 『闇の聖域』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐々木譲の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×