- Amazon.co.jp ・本 (628ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101230351
感想・レビュー・書評
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荻原さんの本はいつも面白い‼️
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タイトルと「クロマニヨン人」ってのはアレだけど、今まで読んできた荻原浩(10作品ほどだけど)の中では一番好きかも。
やっぱ、個性的な子供が成長していく過程の話ってのはいいなあ。 -
生まれた時から父親が不在で、外国人のような外見が周囲と違うことで悩んできた主人公。自分をクロマニヨン人の子供と思い込むようになる。
すごく良い話だったが、あまり好みではなかった……なぜだろう、ちょっと私には眩しい、まっすぐな青春すぎたのだろうか。ただ、それほど特別なことが起きる内容ではなく、1人の少年の成長物語でしかないので、それをここまで読ませる物語に仕上げられる著者がすごいと思う。 -
生まれたときから父がおらず、人と違う外見で差別されてきたワタルが自分のアイデンティティーを確立するまで。特別扱いを嫌だと思いつつ、どこか自分は人とは違うのだと思いたいという気持ちもある。まさに青春である。
しかし、ラストは若干ぶっ飛び過ぎているような。確かにクロマニヨン人と向き合うことは、ワタルにとって非常に大きい出来事だったわけだが、明らかにやりすぎ。クロマニヨン人のことだけでなく、申告外の滞在なんかも、その後、大変なことになるのではないかという気がするのだが。余計な話なのだが、そこが気になって、なんとなく余韻に浸れないのであった。 -
相変わらず上手な作家だな。主人公と同様に、母親を亡くしている私にはかなり刺さるものがあった。
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着想が面白い。
その自分の出生が、最後まで貫かれている。
終盤からは、一気に読み進まなければと思うほど
吸い込まれてしまった。
「こんな青春はいいなぁ」と思ってしまいました。
そして、サチの人間性にも惹かれてしまった -
父親がクロマニョン人、的な壮大なスケールの話
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最後まで父がクロマニョン人のような原始人であって欲しかった想い。実の父親に再開して失望した現れからなのだろうか。