- Amazon.co.jp ・本 (491ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101240510
感想・レビュー・書評
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十二国記のあとに読んだので怖くなかった。ホラーとして楽しむことはできなかったけど戴麒の様子が知れて良かった。
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既出の文庫を持ってるのに、つい買ってしまいました。
だって、山田氏のイラストが良いから~(^^;
でもま、修正探しも楽しいのよ。
更に文章、洗練された感じです。 -
どこにも、僕のいる場所はないー。教育実習のため母校に戻った広瀬は、高里という生徒が気に掛かる。次々起こる惨劇・・・心に潜む暗部が繙かれる、「十二国記」戦慄の序章。
「月の影~」の読後、本作がエピソード0として存在していることが分かり、慌てて読みました。
ずーっと面白い!!
異世界である十二国側から見た「月の影~」のファンタジーに変わり、現実世界からのホラーという視点。このリンクが堪りません。神隠しや異形、どちらが隠し隠され、何が異形で同形なのか。深い深い世界です。お気に入りのセリフは、『ーオマエハ、オウノ、テキカ。』。
次は、風の海へ☆ -
あいつに手を出すと、何かが起こる
小学生の時に1年間神隠しにあった少年。
まわりで次々と事故や事件が起こり、次第に少年は居場所をなくし始める
彼の意志とは別に粛清をする「魔」の正体は?
やがて彼に迎えが来、残された理解者の青年の叫びが心に刺さる
コレ、シリーズの序章的なものだったのね
知らずに読みました(笑)
十二国記シリーズ、読んでみようかなぁ -
怖そうだなーと思っていたら本当に怖かった。
でも面白かった!
異形の生き物による報復も怖いけれど、「高里が祟る」という噂を信じ込んで、暴走したり追従したりする人間も怖い。
そんな私も、傍観者になっておびえながら暮らす気がする…。 -
十二国記の序章となる作品。
アニメから観たものからすると、この作品書く段階で、あれだけの世界観を構築してたなんて信じられない。
また、ホラーでありながら、人間の醜さに焦点を当てた良作。 -
十二国記シリーズの序章となる作品。
異質な生徒・高里の周囲で連続する「祟り」と異形の者の恐怖が描かれる。
高里の周囲で跋扈する異形の者よりも、高里を迫害する生徒や報道関係者などの悪意のほうがよほど恐ろしい。
また、物語終盤では、故国に迎えられず、現実世界に独りで残された広瀬の絶望的な叫びが心に刺さる。人はこの残酷な現実世界と向き合いながら生きてゆかなければならない―この強いメッセージが本作品を単なるファンタジーやホラー以上のものにしている。
シリーズ次作以降を読み進めることで、本作の印象や位置づけがどのように変化してゆくのかが楽しみ。 -
2015年15冊目。
正確には★3.5って感じかな。
十二国記シリーズを読み始めてから読んだのがかえってよかったかもしれない。
何も知らずに読み始めてたら、わけがわからなかったかも。
広瀬くんの「ここは自分のいるべき場所じゃない。還りたい」という気持ちはよくわかる。
でも、今いる場所で生きていかないといけないのが現実。
後藤さんとか十時さんとか、理解者もいるんだし、がんばれ。 -
シリーズの最初というより、単体として面白い。
ファンタジーの片鱗は見えるが、やはりホラー色が強い。
何が怖いと言うと、人の心理が怖い。