魔性の子 十二国記 0 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 804
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  • Amazon.co.jp ・本 (491ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101240510

感想・レビュー・書評

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  • 十二国記のあとに読んだので怖くなかった。ホラーとして楽しむことはできなかったけど戴麒の様子が知れて良かった。

  • 既出の文庫を持ってるのに、つい買ってしまいました。
    だって、山田氏のイラストが良いから~(^^;
    でもま、修正探しも楽しいのよ。
    更に文章、洗練された感じです。

  • どこにも、僕のいる場所はないー。教育実習のため母校に戻った広瀬は、高里という生徒が気に掛かる。次々起こる惨劇・・・心に潜む暗部が繙かれる、「十二国記」戦慄の序章。

    「月の影~」の読後、本作がエピソード0として存在していることが分かり、慌てて読みました。

    ずーっと面白い!!

    異世界である十二国側から見た「月の影~」のファンタジーに変わり、現実世界からのホラーという視点。このリンクが堪りません。神隠しや異形、どちらが隠し隠され、何が異形で同形なのか。深い深い世界です。お気に入りのセリフは、『ーオマエハ、オウノ、テキカ。』。

    次は、風の海へ☆

  • こわい。
    ただひたすら怖かった。。

    「ここではないどこか」を求め、夢みることは少なからず誰しもの心にあるものだと思う。
    でも。
    しかし。。
    広瀬と高里では痛烈に「それ」が違った。
    その違いが、読んでいるこちらにも容赦なく突きつけられているような気がしてただただ怖かった。
    (表現の怖さももちろんありますが…。結構残虐な殺され方をしますしね。)
    「面白い」という言葉でひとくくりにするのが憚られるが、作品の世界には間違いなく引き込まれた。


    +++++

    読後、作者の意図を恥ずかしながら考えてはみた。
    「魔性の子」は十二国記のシリーズが始まる前に書かれている。
    発刊順に読んだ方が作者の意図でもあるだろうが、私はビビリなため泰麒の話に触れたあとに今作を読んだ。^^;
    順番が良かったかどうかは今となっては分からないが、高里の苦悩は相変わらず痛いほどビリビリと伝わってくる。(…とはいってもやはり私こそ「こちら」の世界の人間だから分かってあげることはできないのだろうが。。)
    最後の広瀬との痛烈なまでの別れも泰麒としての高里を分かった上で読めたので、痛くもあるが「まっとうだ」と感じた。
    それにしてもこんな言葉でしか表現できない自分の語彙力のなさがもどかしい。。

    時系列もさまざま、時間を超えて空間を超えて世界がどこまでも広がっている作者の考えは、やっぱり分からない^^;
    分からないからこそ、本当に楽しい。

  • あいつに手を出すと、何かが起こる

    小学生の時に1年間神隠しにあった少年。
    まわりで次々と事故や事件が起こり、次第に少年は居場所をなくし始める

    彼の意志とは別に粛清をする「魔」の正体は?
    やがて彼に迎えが来、残された理解者の青年の叫びが心に刺さる


    コレ、シリーズの序章的なものだったのね
    知らずに読みました(笑)

    十二国記シリーズ、読んでみようかなぁ

  • 怖そうだなーと思っていたら本当に怖かった。
    でも面白かった!

    異形の生き物による報復も怖いけれど、「高里が祟る」という噂を信じ込んで、暴走したり追従したりする人間も怖い。
    そんな私も、傍観者になっておびえながら暮らす気がする…。

  • 十二国記の序章となる作品。

    アニメから観たものからすると、この作品書く段階で、あれだけの世界観を構築してたなんて信じられない。

    また、ホラーでありながら、人間の醜さに焦点を当てた良作。

  • 十二国記シリーズの序章となる作品。
    異質な生徒・高里の周囲で連続する「祟り」と異形の者の恐怖が描かれる。
    高里の周囲で跋扈する異形の者よりも、高里を迫害する生徒や報道関係者などの悪意のほうがよほど恐ろしい。
    また、物語終盤では、故国に迎えられず、現実世界に独りで残された広瀬の絶望的な叫びが心に刺さる。人はこの残酷な現実世界と向き合いながら生きてゆかなければならない―この強いメッセージが本作品を単なるファンタジーやホラー以上のものにしている。
    シリーズ次作以降を読み進めることで、本作の印象や位置づけがどのように変化してゆくのかが楽しみ。

  • 2015年15冊目。
    正確には★3.5って感じかな。
    十二国記シリーズを読み始めてから読んだのがかえってよかったかもしれない。
    何も知らずに読み始めてたら、わけがわからなかったかも。
    広瀬くんの「ここは自分のいるべき場所じゃない。還りたい」という気持ちはよくわかる。
    でも、今いる場所で生きていかないといけないのが現実。
    後藤さんとか十時さんとか、理解者もいるんだし、がんばれ。

  • シリーズの最初というより、単体として面白い。
    ファンタジーの片鱗は見えるが、やはりホラー色が強い。
    何が怖いと言うと、人の心理が怖い。

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著者プロフィール

大分県出身。講談社X文庫ティーンズハートでデビュー。代表作に『悪霊シリーズ』 『十二国記シリーズ』『東亰異問』『屍鬼』など。重厚な世界観、繊細な人物描写、 怒濤の展開のホラー・ミステリー作品で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『悪夢の棲む家 ゴーストハント(1)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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