- Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101248103
感想・レビュー・書評
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その国にとって先人が培ってきた歴史と伝統という大切な「価値」を未来永劫に渡り繋いでいくということの重要性は言を俟たないところです。
そのため、その国の未来を担ってくれる少年少女への教育がいかに大切かはいう間でもないことであります。
この本で藤原正彦さんと対談された方々の言われる日本の伝統的な価値がどれだけ世界の人々が憧憬の念でもって眺めているのか、改めて感じさせられました。
イギリスと日本との類似性、ビートたけしさんの数学好き、佐藤優さんのインテリジェンスなどなど、ユーモアあふれる対談、あっという間に楽しく読めてしまいました(笑)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
齋藤孝、中西輝政、曽野綾子、山田太一、佐藤優、五木寛之、ビートたけし、佐藤愛子、阿川弘之らとの対談集。どれも滅法面白い。佐藤優に冴えがないのは保守派の藤原を警戒したためだろう(笑)。五木寛之なんぞは自虐史観の持ち主だが、古い歌謡曲を巡るやり取りには阿吽(あうん)の呼吸すら感じた。
https://sessendo.blogspot.com/2019/02/blog-post_59.html -
藤原正彦氏の斎藤孝、中西輝政、曽野綾子、山田太一、佐藤優、五木寛之、ビートたけし、佐藤愛子、阿川弘之9人との対談集である。
真に身につけるべきことは、「読書による国語力」、「基礎の反復訓練による我慢力」、「儚いものの美を感得する感受性」、「歌う心」、「卑怯を憎む心」と説く。
藤原正彦氏は米国と英国に暮らした経験をもつ。その氏が説いている自説には納得する。
自信と誇りをもって堂々と諸外国の人たちに対峙できるのは日本の古来の文化と国語である。 -
『国家の品格』の著者で数学者の藤原正彦の対談本。
九人の対話相手は
・齋藤孝(教育学者、明治大学教授)
・中西輝政(国際政治学者、京都大学教授)
・曽野綾子(作家)
・山田太一(脚本家、作家)
・佐藤優(元外交官、作家)
・五木寛之(作家)
・ビートたけし(映画監督、タレント)
・佐藤愛子(作家)
・阿川弘之(作家)
日本の現代の教育を中心に、藤原正彦の持論が、対談者との会話の中にしっかりと力を持って、かつユーモアあふれる形で展開されている。
「読み書きそろばん」の重要性、そして国史や非論理的な価値観、また日本人として美意識を再確認させられる良書。
今の日本教育が、どこかアメリカ的グローバリズムにそまり、毒され、小学校からの英語教育やパソコン使用、はたまた株取引まで広がっているそうだ。
対し、藤原正彦はそういった教育体制には批判的で、「一に国語、二に国語、三四がなくて五に算数。あとは十以下」であると述べている。
『私に言わせれば、朝起きてから眠るまで、一ページも本を読まないという人は、もう人間ではない。ケダモノである。』
だそうだ(笑)。
直球勝負の教育論と、時に(しばしば?)ユーモアあふれるお話で、非常に楽しめる本。 -
おもしろおかしく日本の強さと弱さを語る。
国語の重要性、過去の日本の高い競争力、戦後急速に失われた日本人の教養などについての対話集。対話相手もさまざまだが、一貫して読書、国語、文化、誇り、とユーモアを重視する「藤原節」が健在。
ほかにも昭和初期の歌謡曲の素晴らしさ、経済人への批判、戦争引き揚げの過酷な体験等についても語る。ビートたけしの数学的素養の高さは意外。
自分の教養の無さをしっかりと自覚させてもらえるが、少しは本でも読もうかという気にさせてもらえる。
9人のセレクションも良い。
「9人との対話」の相手
斎藤 孝 教育学者
中西 輝政 国際政治学者
曽野 綾子 作家
山田 太一 脚本家・作家
佐藤 優 起訴休職外務事務次官
五木 寛之 作家
ビートたけし 映画監督・タレント
佐藤 愛子 作家
阿川 弘之 作家 -
様々な分野の方々との対談集。
やっぱり、母国語は大事にしていきたい。古典が古典と呼ばれる、その意味を真剣に受けとめるべきだと気づいた。
何よりも”日本人としての誇り”、また中身をしっかり身につけたい。 -
情報科教員MTのBlog (『日本人の矜持』を読了!!)
https://willpwr.blog.jp/archives/51413277.html -
藤原先生、一生ついていきます~~~~!!!
ぼんやりと思っていたことが正しかったと知りました。
本を読まない人間なんて信用出来ない!